平成28年3月2日京都新聞
園児死亡で検察審申し立て 京都、ブール事故で両親
検察審査会に申し立てた思いを語る榛葉英樹さん(中央)=京都市中京区
京都市上京区の保育園「せいしん幼児園」で2014年夏、プールで遊んでいた榛葉天翔(しんばあもう)君=当時(4)=が死亡した事故で、両親が1日、業務上過失致死容疑で告訴した当時の園長ら4人を不起訴処分(嫌疑不十分)にした京都地検の処分を不服とし、都第2検察審査会に審査を申し立てた。
申立書によると、当時の園長や代表理事らは、プール活動において教諭ら複数人での監視体制を確保するといった水難事故防止の注意義務を怠った結果、14年7月30日午後2時ごろ、園のプールで天翔君が呼吸停止の状態に陥り、8月6日に低酸素脳症で死亡させたと指摘。溺水と死亡の間に因果関係があるとした。
申し立て後、京都市中京区で記者会見した父親の英樹さん(45)は「公の場で全容が明らかになるよう、市民目線で起訴(相当)の判断をしてほしい」と語った。