平成28年1月24日 読売新聞
学校でのスポーツの事故、調査委設置を指針に
学校でのスポーツ活動などで子供が死亡したり障害を負ったりした事故について、文部科学省は原因究明を迅速化するルール作りを進めている。
現状では調査委員会の設置が2割に満たず、真相解明を求める被害者家族らが裁判に訴えることもある。このため文科省は、3月末までにまとめる事故対応の指針に、調査委設置を盛り込む方針だ。
日本スポーツ振興センターによると、2005~13年度に全国の学校で発生し、同センターが見舞金を給付した死亡や障害が残る重大事故は832件。これらについて文科省が14年度に行った実態調査では558件の有効回答を得た。事故が起きる場面は部活動中が34%で、授業中が22%で続く。部活動別では柔道、野球、ラグビーの順で事故が多い。