平成28年4月22日 中国新聞社

府中町中3自殺馳文科相に聞く
学校全体で情報共有を 省内で再発防止策検討へ

広島県府中町立府中緑ケ丘中3年男子生徒=当時(15)=が昨年12月、誤った万引記録に基づく進路指導後に自殺した問題で、馳浩文部科学相は21日、中国新聞のインタビューに応じた。学校側の情報共有の在り方などの課題を挙げ、大学教授や弁護士たちでつくる第三者委員会の議論を踏まえ、省内で再発防止策をまとめる考えを示した。       (山本和明)
-省内の特別チームが先月、中間報告をまとめました。課題は何でしょうか。

 教職員と生徒、保護者の十分な合意がない中で進路指導が進むと、最悪の事態が訪れてしまう。その象徴的な事案だ。進路指導は
学校全体で情報が共有されていなければいけない。指導にふさわしい環境をつくることも重要で、廊下で行われたのはショックだった。
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 「教育現場で起こった最悪の事案だ」と話す馳氏
-名前を取り違えられ、触法行為だけで推薦の可否が決められていました。
 あってはならない。触法事案そのものを推薦基準にすることに私導を通じて反省し、二度としないという決意を芽生えさせるのが教育の一番の役割だ。
また今回は急に、1年生時まで広げている。ルールを途中で変え、しかも全員に伝えていなかった。最もやってはいけない行為だ。
 -最終報告をどう取りまとめますか。
第三者委は夏までに調査を終え、取りまとめをしてほしい。その後に第三者委の結論を踏まえ、省としての見解を出したい。
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