平成28年5月15日 北海道新聞

指導死「真実知りたい」
札幌の保護者らシンポ

行き過ぎた生徒指導で子どもが自殺に追い込まれる「指導死」問題を考えるシンポジウムが14日、札幌市北区で開かれた、出席者は
「学校は子どもの安全安心の場でなくてはならない」と訴え、問題解決や再発防止を訴えた。
北海新聞シンポ
指導死の原因についての考えを語る大貫さん
 自殺でわが子を亡くした全国の遺族でつくる「『指導死』親の会」が主催し、市民ら約40人が参加した。
高校1年の息子が自殺したという札幌市の母親(49)は、息子が部活動で他の部員とトラブルになった際、顧問から]方的な叱責を受けたと指摘。「信じていた学校に裏切られた。息子の死の事実が知りたい」と訴えた。
学校が、生徒の死後に行った在校生へのアンケートを保存期間前に廃棄したことにも触れ「教育現場の隠蔽体質を変えなければ再発防止は防げない」と主張した。
親の会の会員ら道内外の9人も自らの事例などを説明。会の代表世話人の大貫隆志さん(59)=東京=は配慮を欠けば、子どもを追い詰める結果になる」と強調した。

 

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