旭川で死亡の中2女子 民間の相談室にいじめ明かす

2021年6月17日北海道新聞

 【旭川】旭川市内で3月に遺体で見つかった当時中学2年の女子生徒が昨年11月、市内の民間の子ども向け相談室にいじめの悩みを明かしていたことが16日、分かった。相談室関係者が明らかにした。

 相談室によると、昨年11月、女子生徒とみられる女性から電話で「小学校の頃からいじめられていた。中学校でいじめがひどくなった」との訴えがあった。「拡散された」と会員制交流サイト(SNS)を通じたいじめも示唆し、「リストカットした」「死にたい」と漏らしたという。

 担当者が面談を持ちかけたが、連絡はこの時限りだった。名字は言わなかったが、下の名前や通っていた学校名を明かしていたため、同室は女子生徒の死亡が報じられた後、当人だと気付いたという。

 市は4月、女子生徒がいじめで重大な被害を受けた疑いがあると認め、第三者委員会で調査している。市教委は女子生徒が相談室に電話していたことについて「把握していなかった」としており、第三者委員会に報告する。

 

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