平成29年8月26日中国新聞
死亡中3「いじめあった」
広島市教委臨時校長会で認識

広島市佐伯区の市立中3年の女子生徒が7月に同校で死亡した問題を受け、市教委は女子生徒がいじめを受けていたとの認識を示した。大半の学校が28日以降に授業を再開するのを前に25日、臨時園長・校長会を東区内で開催。いじめの兆候を見逃さず迅速に対応するよう各学校に求めた。
 市教委はこれまでの学校の調査で、女子生徒に対する少なくとも計7件の悪口やからかいを把握。「7件の事案を把握した時点で、いじめがあったと認識した」としている。
 会議は冒頭を除き非公開。市立小中高校の校長や幼稚園長たち約230人が出席し、糸山隆教育長が「学校という教育の場で生徒の尊い命が失われたのは痛恨の極み」と訓示。教職員が感度を高めるよう求め「ささいな兆候でもいじめの疑いを持つ」「組織的に対応できるよう教職員全員で共通理解を図る」など6項目の留意点を説明した。
 続いて担当者が「持ち物を隠す」「悪口を言う」など、いじめが疑われる行動の具体例を紹介。各校での教職員研修を求めた。
(野田華奈子)

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