平成29年8月26日中国新聞
罰でランニング部活の高1重体
  東京の特別支援学校

 東京都教育委員会は25日、知的障障害特別支援学校「都立永福学園」(杉並区)で高等部1年の男子生徒(15)がバスケットボール部の活動中、熱中症で意識不明の重体になったと発表した。顧問の教員が、指示した時間内に走れなかった罰として科した追加のランニング中に倒れたという。
 生徒の意識は回復しておらず、都教委は「長時間のランニングは体罰に当たり、不適切な指導だった」としている。
 都教委によると、生徒には軽度の知的障害がある。21日午後、顧問の男性教員(31)が生徒ら7人に校舎の外周約450びを1分25秒以内で走り、それを超えた秒数分、罰として外周を走るよう指示。全員が罰を受け、生徒は2分8秒だったため43周(約19♂)走ることになったが、21周走ったところで体調不良になり、練習を終えた。23日午後に残り22周を走っていた途中で倒れ、熱中症による脱水症状で救急搬送された。
 当時、杉並区の気温は32度で、2周ごとに休憩と水分を取るようにしていたという。

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