平成30年6月25日 神戸新聞

神戸・中3自殺 隠蔽メモを「破棄」とした経緯など確認

垂水メモ隠蔽

神戸市教育委員会のメモ隠蔽問題を受けて開催された第三者委員会=24日午前、神戸市中央区

神戸市垂水区の市立中学3年の女子生徒が自殺し、同級生らの聞き取りメモが隠蔽された問題で、市教育委員会が設置し、いじめの有無などを調べる第三者委員会の会合が24日、同市中央区であった。隠蔽されていたメモを「破棄」と扱った経緯などを確認し、内容が調査報告書に反映されているか最終的な判断を話し合った。

市教委が委託した弁護士による調査でメモの隠蔽が明らかになってから初の会合で、委員7人中5人が出席。この問題を調査した弁護士2人も出席した。

第三者委の報告書では、市教委が前校長に隠蔽を指示したメモを「破棄された」と扱っていた。この日の会合では、第三者委としてのメモに関する経緯の確認▽メモの内容をどこまで把握できていたか▽報告書に修正を加えるか-の3点を中心に話し合ったという。最終的な判断はまとまったが、「欠席した委員や遺族への報告ができていない」として公表は見送られた。

第三者委は月内にも市教委を通じて遺族に報告し、その後公表する方針。(井上 駿)

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