【10月2日付 京都新聞】
滋賀県東近江市内のスポーツ少年団バレーボール部に所属していた当時小学4年の女子児童が、練習中に指導者の命令を受けた複数の部員に殴られて負傷し、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったとして、指導者3人に対し慰謝料や治療費など計約1千万円の損害賠償を求め、1日に大津地裁彦根支部に提訴した。
訴状などでは、2012年5月、同市内の小学校体育館で練習中、男性コーチ(40)が、サーブを失敗
した女児の背中を1人ずつ平手打ちするよう、他の部員9人に命じた。このコーチは女性監督(54)と別の男性コーチ(38)と相談のうえ、部員同士でたたかせることを決めたという。女児は打撲傷を負い、PTSDも発症した、としている。
指導者3人は7月に傷害罪で略式起訴され、東近江簡裁は20万~30万円の略式命令を出したが、3人は処分を不服として正式裁判を申し立てている。