鹿児島・出水の中2いじめ自殺 市議会が和解案可決 遺族に陳謝へ

2021年6月7日毎日新聞

「紛れもないいじめだ」と語り、再発防止を願う中村真弥香さんの祖父幹年さん=鹿児島県出水市で2021年5月31日午後5時42分、白川徹撮影
「紛れもないいじめだ」と語り、再発防止を願う中村真弥香さんの祖父幹年さん=鹿児島県出水市で2021年5月31日午後5時42分、白川徹撮影
 鹿児島県出水市で2011年に自殺した市立中2年の女子生徒の遺族が、学校がいじめへの対策を取らなかったとして、市に1200万円の損害賠償を求めた訴訟で市議会は7日、解決金200万円を支払うなど鹿児島地裁が勧告した和解案に応じるための議案を全会一致で可決した。

自殺したのは、中村真弥香さん(当時13歳)。和解案は、ある生徒が真弥香さんのバッグを蹴ったことや真弥香さんがある生徒から「しゃべらないで」と言われたことなど10項目の事実を市が認め、死亡後の調査や対応が遺族の期待に沿うものではなかったことなどに遺憾の意を表し、陳謝するとしている。遺族も和解案に応じる構えで、29日に同地裁で和解が成立する。

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