平成29年12月13日NHK盛岡放送局
鼓膜破る体罰 教諭を停職2か月
ことし10月、県内の県立高校で、部活動中、顧問の男性教諭が男子生徒3人のほおをたたき、このうち1人の鼓膜を破るけがを負わせる体罰を加えていたことがわかりました。県教育委員会は、この男性教諭を停職2か月の懲戒処分にしました。 懲戒処分を受けたのは、盛岡市や滝沢市など8つの市と町を管轄する盛岡教育事務所管内の県立高校に勤務する40歳の男性教諭です。 県教育委員会によりますと、ことし10月、校内で運動部の部活動を行っていた際、顧問の男性教諭が1年生の男子生徒3人に対し、指示した練習メニューに従わなかったとして、ほおを平手で1回ずつたたいたということです。 このうち、1人の生徒は鼓膜が破れ、およそ1か月の通院を余儀なくされたということです。 教諭は、こうした事実を認め、県教育委員会は、12日付けで教諭を停職2か月の懲戒処分としました。 教諭は「生徒や保護者に対して、本当に申し訳ない。今後、このようなことを絶対に起こさないよう、自分自身を見つめ直していく」と話しているということです。 県教育委員会教職員課の永井榮一総括課長は「教育委員会として一丸となって体罰根絶に取り組んでいるが、県民の教育に対する信頼を損ねるような結果になりお詫びします。教員に対し研修を行うなど、再発防止に努めていきます」と述べました。