平成29年11月10日朝日新聞名古屋本社版
愛知の教諭、小2児童の頭を黒板にぶつける 5人に体罰
体罰
記者会見で体罰について説明する豊橋市教育委員会の山西正泰教育長(右)と木下智弘・学校教育課長=愛知県豊橋市役所

 愛知県豊橋市立岩西小学校(鈴木宏道校長)で、40代の男性教諭が2年生の児童5人に体罰をしていたことが市教育委員会の調査で分かった。頭を黒板にぶつけたり、頭をたたいたりしていたといい、市教委は9日午後に記者会見を開き、謝罪した。
 市教委によると、男性教諭は10月6日の算数の授業中に、担任する2年生のクラスの女子児童の頭をつかんで黒板にぶつけたという。市教委は、体罰を通報する保護者からのメールを同月30日に確認し、学校へ連絡を取ったところ、同日に保護者が学校を訪れているところだった。女子児童は翌31日から欠席しているという。
 市教委の調査で、男性教諭がいずれも担任クラス内で、①男子児童3人に対し頭をたたく②男子児童のほおをつねるなど、別の4人に対しても体罰をしていたことが分かった。男性教諭は「何度も説明したが理解してもらえず、イライラした」と話しているという。
 市教委によると、男性教諭は教員歴12年目。12年度に体罰で戒告処分を受けていた。岩西小では2013年度から勤務しているという。同校の近藤智彦教頭は「男性教諭の叱り方が厳しいと4月に保護者から指摘があり、5月からは非常勤講師らが教諭の指導状況を見守ってきた。すべての時間を見守ることができず、児童には申し訳なかった」と話している。同校は10日に保護者向けて説明会を開くという。

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