説明会求める保護者も

三原組み体操訴訟 学校側「予定ない」

広大付属ピラミッド2

亡くなった男子生徒が通っていた広島大付属三原中

広島地裁福山支部で24日に始まった組み体操後の生徒の死亡を巡る訴訟。運動会があった三原市館町の広島大付属三原中はこれまで、裁判に至った経緯などを保護者全体には説明しておらず、裁判が始まったことを知らない親もいた。「何かあったのか知らせてほしい」との声も聞かれた。   (32面関連)

「情報がないことに不安と不信を感じる」。

子どもが同中に通う30代女性は、保護者向けの説明会の開催を求める。「裁判になって学校から説明があるかなと思っていたが、何もない。説明してほしい」と話す。

生徒が死亡したのは2016年6月。遺族によると、保護者の会合で原因調査の協力を学校側に求めたが拒否されたという。40代の保護者男性は「遺族に適切な対応をしていれば裁判にはならなかったのでは」と述べる。

同校PTAの下宮彰浩会長によると、学校からは、PTA役員と堡m者代表が集まる会合で一度、説明かあったという。「これまで2度、学校に保護者への説明会を開いてはどうかと提案したが、実現しなかった」という。

「保護者から説明会を求める声が増えるなら一学校への要望を検討したい」と話した。

同中はこの日、小学校入学試験の採点業務で休校。宮本直彦副校長は取材に対し「遺族の心情、意見の違いから他の保護者に経緯などを直接伝えるのが難しい。説明会を開く予定はない」と述べた。

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