平成28年3月27日中国新聞
文科副大臣が改善要請
府中町中3 自殺教育長と会談
義家副大臣と会談する(左端)
高杉教育長(手前)
広島県府中町の府中緑ケ丘中3年男子生徒=当時(15)=が昨年12月、誤った一万引記録に基づく進路指導後に自殺した問題で、文部科学省の義家弘介副大臣が26日、同町教委を訪れ、当面の改善策などを高杉良知教育長と話し合った。副大 臣の同町訪問は9日に続き2度目。
義家副大臣は25日に文科省の特別チームがまとめた中間報告書を高杉教育長に渡し、非公開で約40分間会談した。報告書は、学校側に校長のリーダーシップや情報管理の徹底を求め、町教委には学校との協力、指導体制の肇立と改善工程の 策定を要請している。
会談後の会見で、義家副大臣は「高校推薦で機械的な判断が行われたことが問題。生徒の成長を導く体制をつくってほしい。第三者委員会の検証にも期待する」、高杉教育長は「他県の例も含め助言いただき、今後の方針がより分かりやす く示された。スピード感を持って取り組む」と述べた。
義家副大臣は町教委を訪問後、同町内の男子生徒の遺族宅を弔問した。
(府中町進路指導問題取材班)