【1月11日付 朝日新聞】

沖縄県豊見城(とみぐすく)市で昨年10月、小学4年の男児(当時9)が首をつって自殺した問題で、通っていた小学校の校長が10日、市役所で記者会見した。校長は、男児が自殺を図る直前に実施された定期アンケートでいじめを訴えていたものの担任は読んでいなかったと明らかにした。
そのうえで、「残念だが、できるだけの対応はしていた」と述べ、学校側に落ち度はないとの認識を示た。
豊見城市教委によると、児童は秋季休暇中だった昨年10月12日夜、自宅で首をつって自殺を図り、病院に搬送され、19日に死亡した。男児は、学校が9月29日に実施したいじめに関する無記名のアンケートの自由記述欄に「いじめられている」という趣旨を記入。担任は男児が自殺を図った後この記述に気づき、筆跡などから男児のものと判明したという。
校長は会見で、「いじめへの対応には注意していたが、男児から相談はなく、事実を把握できなかった」と説明。担任がアンケートの内容を2週間読んでいなかったことについては、「もう少し早く読んでいたらとも思うが、1学期の終わりで、成績表を一から作らなければならない時期。そちらの業務を優先したのだと思う」と語った。
市教委はまた、11月下旬に男児の自殺を伏せて4、5年生全員に無記名のアンケートを行ったことを明らかにし、この中で9人が「(男児が)いじわるされているのを見た」と回答していたことを明らかにした。
市教委はいずれも自殺との因果関係は不明としているが、今月13日に4年生以上を対象としたアンケートを改めて実施して調査を進めるとしている。
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【NHK沖縄放送局】
[b]児童自殺「いじわるなど見た」[/b]

去年10月、沖縄県豊見城市で小学4年の男子児童が自殺した問題で、学校が行った追加のアンケート調査に対し、複数の児童が、「いじわるなどをされるのを見たことがある」と回答していたことがわかり、教育委員会では、いじめなどがなかったか近く詳細な調査を行うことにしています。
この問題は、去年10月、沖縄県豊見城市で、小学4年の男子児童が自宅で首をつり、その後亡くなったもので、亡くなる前の9月末に、学校が実施したアンケートに対し「いじめを受けた」という内容の回答をしていたことがわかっています。
市の教育委員会は10日、記者会見を開いて、これまでの経緯を説明しました。
それによりますと、児童が亡くなったことを受けて去年11月に学校が行った追加のアンケート調査に対し、あわせて9人の児童が、「いじわるなどをされているのを見たことがある」と回答していたということです。
具体的には、「服を引っ張られるのを見た」が3人、「児童の筆箱を投げ合っているのを見た」が1人などとなっています。
学校側もこれらの事実を把握していましたが、いずれも担任が注意したということで、市が設置した第三者委員会は、「現段階では、自殺につながるようないじめは確認されていない」としています。
教育委員会と学校は、12日、保護者会を開いて経緯を説明した上で、近く、さらに詳細な調査を行うことにしています。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/5094925531.html?t=1452465687415

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