平成28年2月2日神戸新聞

授業中ライターで生徒の髪に火 加西の中学教諭

兵庫県加西市の市立中学校で1月、男性教諭(26)が授業中、ライターの火で男子生徒(13)の髪の毛を焦がしていたことが1日、関係者への取材で分かった。男子生徒にけがはなかったという。

同校はこの日まで、同市教育委員会などに報告していなかった。

同市教委によると、この男性教諭は1月20日午後2時半ごろ、1年生の国語の授業中、「姿勢が悪い」と男子生徒を再三注意。男子生徒が改めなかったとして、ズボンのポケットに入っていたライターを取り出して火を付け、男子生徒の左側頭部に火を近づけ、毛先を焦がした。

男性教諭は直後に男子生徒らに「冗談のつもりだったが、不適切な行為だった」とわびたといい、同日夜には男子生徒宅を訪れて保護者に謝罪した。男性教諭は「なぜしてしまったか分からない」と話しているという。

同校の校長は同市教委に対し、報告を怠ったことについて「当事者が納得してくれて、平常通り登校もしていたので、解決したと思っていた」と釈明。男性教諭については「ほかに問題行動があったとは把握していない」と説明したという。

同市の高橋晴彦教育長は「対応が遅れ、信頼を損ねる事態となり大変申し訳ない。学校教育に対する信頼回復に向け、指導を徹底していきたい」と話している。(河尻 悟)

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