東広島の中2自殺 市教委へ厳しい声 遺族は再調査陳情書

東広島市教委の委嘱を受けた調査委員会が4日に報告書を提出した市立中2年男子生徒=当時(14)=の自殺問題で、5日あった市議会文教厚生委員会では、市議から市教委の姿勢を問う厳しい声が相次いだ。遺族は再調査を求める陳情書を提出した。
市教委は報告書について、教諭による指導と自殺の関連を認める内容とし、教諭の連携強化などについて提言を受けたと説明した。
市議からは「死を風化させないため、今後も検証し続けるという姿勢を示してほしい」「何を変えていかなくてはいけないのか、会見などで市民に説明すべき」などの意見が出た。
遺族は、現在の報告書では不十分として開会中の市議会に陳情書を提出。再調査の計画の有無について、木村清教育長は「現在の報告書を真摯に受け止め、再発防止に努めたい」と繰り返し、明言をしなかった。`
市教委や学校によると、男子生徒は昨年10月29日、美術の授業で使ったカボチャで遊んでいたことをきっかけに計4人の教諭から指導を受け、所属する野球部の練習参加も禁じられた。下校後も帰宅せず、近くの公園で見つかり、死亡が確認された。
(新谷枝里子)中国新聞(2013年9月6日)

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