平成28年12月27日 NHK盛岡放送局 

去年7月、矢巾町で、いじめを受けていた中学2年生の男子生徒が自殺した問題を調査してきた第三者委員会が報告書をまとめたことを受け、町は「報告書を生かしたいじめ防止対策の条例を制定したい」とする方針を示しました。
去年7月、矢巾町の中学2年の男子生徒が自殺した問題で、弁護士などで作る第三者委員会は報告書をまとめ、
12月23日に町の教育委員会に提出しました。
これを受けて矢巾町では26日、高橋昌造町長と教育委員会による会議が開かれました。
この中では報告書について、部活動で失敗を強く責められたことや、クラスでの暴力などについていじめと認定した
うえで、自殺の一因になったと指摘したことをはじめ、学校側の対応について、いじめの問題が教職員で共有されず、対応が担当教員にとどまるなど、対策は極めて不十分だったことなどが説明されました。
委員からは「普段の報告、連絡、相談がいかに重要なものであるかを再認識させられた」とか、「生徒を助けて
あげられなかったのかと非常に悔やまれる。命を大切にする指導をことあるごとに行う必要を感じる」といった意見が出ていました。
そのうえで、高橋町長は「報告書を生かしたいじめ防止対策の条例を制定するとともに、対策が有効に実施される
ように人的、財政的基盤の確立もはかりたい」と述べ、今後の方針を確認しました。
町は、来年3月の定例議会で条例を提案し、4月にも施行させたいとしています。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6045545221.html?t=1482797202975

 

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