平成30年11月14日毎日新聞
いじめ調査第三者委委員の氏名、家族に開示
山梨県北杜市で自殺を図った当時中学1年の女子生徒(14)がいじめを訴えたにもかかわらず、学校側が「重大事態」と判断しなかった問題で、市教委は13日、公表を拒んでいたいじめの実態を調べる第三者委員会の委員の名前を、家族側に開示すると発表した。
市教委が7月に設置した第三者委は、弁護士や大学教授ら8人で構成。うち3人が北杜市民だった。人選について家族は「北杜市や北杜市民と利害関係がない人を委員に選んでほしい」などと要望していたが、市教委はこれまで委員の人選の見直しや名前の開示を拒否していた。
市教委によると、12日に開いた臨時の委員会で、人権擁護委員、民生委員、児童委員の北杜市民3人を第三者委から外し、残りの委員5人で調査を進めることを決めたという。
女子生徒と家族は2013年に福島県から北杜市に転居。市教委は「被害生徒・保護者の要望、県教委の指導を踏まえた」としており、近く委員5人の名前を家族側に伝えるという。
【野呂賢治】