2022年12月26日付毎日新聞

 児童いじめで教諭を減給処分 滋賀県教委「人権侵害」と判断

野洲市立小学校での「担任によるいじめ」などで教諭の懲戒処分を発表し、記者会見で謝罪する滋賀県教委の有田知浩・教職員課長(中央)ら=滋賀県庁で2022年12月26日午後4時7分、庭田学撮影
野洲市立小学校での「担任によるいじめ」などで教諭の懲戒処分を発表し、記者会見で謝罪する滋賀県教委の有田知浩・教職員課長(中央)ら=滋賀県庁で2022年12月26日午後4時7分、庭田学撮影

 滋賀県野洲市の市立小学校で男性教諭(51)が特定児童に対し、不適切な言動で「担任によるいじめ」を繰り返した問題で、滋賀県教委は26日、この教諭を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。同校校長に対し、管理監督責任を問い文書訓告を行った。

 毎日新聞の取材や県教委の発表によると、教諭は今年5~7月、授業中に被害児童に対し「本当に言葉を知らんな」「スルー(無視)しよう」などと発言し、他の児童によるいじめを誘発した。県教委は、教諭が児童の人権を侵害したと判断した。学校は教諭のいじめ行為を認めて8月に開いた学級の保護者説明会で謝罪。2学期から担任を交代させた。教諭は8月から体調不良で休んでいるという。

県教委は他2件の懲戒処分も発表。公立中学校の女性教諭(39)は後輩の男性教諭に対するパワーハラスメントで戒告となった。「うるさい」「なんでそんなあいさつやねん」「転職した方がいいんちゃう」などと不適切な言動をした。

町立中学校で女子生徒2人のスカート内を盗撮、県迷惑防止条例違反で11月に罰金50万円の略式命令を受けた男性教諭(24)を懲戒免職とした。【庭田学】

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