2022年12月26日付朝日新聞デジタル

聖カタリナ高の野球部寮で集団暴行 元部員が学校法人など提訴

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聖カタリナ学園高校野球部のグラウンド。寮は敷地内にある=2022年11月17日、松山市河野別府、三島庸孝撮影

聖カタリナ学園高校(松山市)の野球部寮で部員らから集団暴行を受けたとして、元部員(15)が同校を運営する学校法人や当時の野球部監督らに約3570万円の損害賠償を求める訴訟を松山地裁に起こした。代理人弁護士が26日、明らかにした。提訴は23日付。

 訴状によると、元部員は1年生。野球部寮で5月、1、2年の部員9人から次々と暴行を受け、左肩が上がらなくなるなどのけがを負い、「甲子園の夢をあきらめ、転校せざるをえなくなった」と主張。昨年11月に同様の集団暴行があった際、学校法人や監督らが適切な対応を怠ったため、今年5月の集団暴行につながったとしている。

 集団暴行をめぐり、学校側が設置した第三者委員会が10月に出した報告を踏まえ、同校は11月、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態と認め、愛媛県に報告した。学校法人は「訴状が届き次第、適切に対処していきたい」とコメントした。(神谷毅)

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