平成29年6月2日朝日新聞

取手・中3自殺の調査委、解散へ 市長「心よりおわび」

茨城県取手市で2015年11月、市立中学校3年の中島菜保子さん(当時15)が自殺したことをめぐり、市教育委員会は1日、市の調査委員会を解散させる方針を公表した。調査委員会をめぐっては中島さんの両親が「中立性と公平性、遺族への配慮が欠けている」などと、解散を求めていた。
藤井信吾取手市長は1日の会見で「市教委の対応が遺族に寄り添ったものではなかったことについて、
心よりおわび申し上げる」と述べた。同席した矢作進教育長も「遺族との信頼関係を回復するにはスタートに立ち返り、(調査委員会を)解散する方向で考えていきたい」と話した。2日に開かれる市教委に解散を提案する方針という。
市教委は昨年3月「(自殺は)いじめによる重大事態に該当しない」と議決していた。しかし、先月30日にこの議決を撤回し、文部科学省からも調査の見直しの検討を指導されていた。31日には、矢作氏が両親に謝罪もしていた。(佐藤清孝)

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