【12月10日付 山形新聞】
いじめ問題の責任に関し、議員の質問に答える山本信治市長=天童市・議場

天童市の中学1年の女子生徒が学校でいじめを受けて自殺した問題に絡み、9日の市議会12月定例会の一般質問で、山本信治市長と水戸部知之教育長の責任がただされ、両氏とも「再発防止に全力で取り組むことで責任を果たす」と述べ、減給や辞職を否定した。
質問に立った狩野佳和議員は、山本市長に対し、責任の取り方として給与の減額を提案したほか、多くのいじめ問題が訴訟に発展していることを踏まえ、「市独自に見舞金を支払って示談してはどうか」と質問。山本市長は「再発防止で責任を果たす」とし、見舞金に関しては「遺族に関係することなので答弁は控える」と述べた。
水戸部教育長に対しては、辞職した上で退職金を返納して見舞金に充てることを提案。水戸部教育長は
「事実を検証し、その結果を指導に生かすことが責任の取り方。それ以外のことは考えていない」と答えた。
一般質問の冒頭、狩野議員の質問内容に関し、ほかの議員から「事実と異なる発言があり、(辞職を促す
発言などは)議員としての立場を逸脱している」として緊急動議が出され、約50分にわたって休会となり、議会運営委員会で審議が行われる場面もあった。
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【12月10日付 河北新報】

<天童いじめ自殺>市長、防止あらためて強調

天童市の山本信治市長は9日、天童一中1年の女子生徒=当時(12)=が昨年1月にいじめを苦に自殺した問題に関し、「遺族におわびしたい。二度とこのような事案が起こらないようにするのが私の責任の取り方だ」と述べ、これまでの姿勢をあらためて示した。市議会12月定例会の一般質問に答えた。
独立行政法人「日本スポーツ振興センター」の災害共済給付制度に基づく死亡見舞金とは別に、市単独の賠償については「遺族との関係もあり、答弁は差し控えたい」と答えた。
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【毎日新聞山形版】

[b]天童の中1自殺いじめ未然防止、早期発見に全力 山本市長[/b]

天童市立第一中1年の女子生徒が昨年1月、いじめに遭っていると書き残して自殺した問題で、山本信治市長は9日の市議会一般質問で、「二度と生じないように、市教委と共にいじめの未然防止、早期発見に全力を尽くすことで責任を果たしたい」と述べた。
狩野佳和市議の質問に答えた。狩野市議は当初の記者会見における市教委の発言を踏まえ、「いじめはないと言っていた学校、市教委側の責任は重大。任期途中で身を引き、退職金も返納して見舞金として支払うべきだ」と迫った。水戸部知之教育長は「再発防止への提言を踏まえ、しっかりと取り組むことが私の責任の取り方だ」と述べるにとどめた。
一方、狩野市議が第三者調査委員会の報告書で自殺の主たる原因がいじめによるものと「断定」されたと発言したことを巡り、他の市議が「判断できるという記述だ」と指摘。狩野市議の発言撤回と謝罪を求める緊急動議を提出し、協議の末、撤回が決まった一幕もあった。【野間口陽】

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