平成28年3月14日中国新聞社

府中町中3自殺
説明会時期見解に相違
両親調査報告に不信も

広島県府中町立府中緑ヶ丘中3年の男子生徒=当時(15)=が昨年12月、2年前の誤った万引記録に基づく進路指導の後に自殺した問題で、保護者説明会が3ヵ
月後の3月8日に開かれた経緯などをめぐり、学校側の説明と、生徒の両親や代理人弁護士の見解が食い違っている。両親は、学校側による調査報告への不信も
抱いており、第三者委員会での公正な調査を望んでいる。
保護者説明会は、公立高の一般入試(選抜H)が終了した8日の夕方に町教委と学校が開いた。学校側は開催の時期について「同級生の入試が終わるまでは公
表しないでほしいという両親の強い意向があったため」と説明した。
しかし、両親が同11日に中国新聞に寄せた手記や代理人弁護士によると、両親は当初、「入試を控えた同級生を動揺させたくない」との思いから、自殺だった
ことなどは伏せた上で、進路指導の問題を保護者に説明してほしいと願った。しかし、町教委から「生徒の耳に入るリスクが高い」と言われ、入試後に説明会を
開くことをいったん了承したという。
ただ、四十九日の法要後。「やはり、説明会は早くいてほしい」と町教委側に複数回伝えた。学校側はそのたびに「別の方法を提案したり渋ったり」し、「説
明会を行うことすらよろしくない」と受け取れる回答をしたという。
また、調査報告書の作成過程についても認識の差がある。学校側は、作成途中の報告書の内容を両親に旦3回読み上げたとし、意見を踏まえて完成させたとの
見解を示す。
一方、両親は手記に「時間をかけて読みたい要望は聞き入れて貰えず」 「都合のよい言葉を並べて教育委員会が持ち帰ることを3度も繰り返し、やっと持って
きた銀暑は学校が言う事実と称するもののみ」などと記す。弁護士は、学校側が報告書を読み上げたことについて「両親の了解を得たとの担保を取りたかった
のでは」としている。
第三者委は、弁護士や学校経営の専門家たちで構成される見通し。町教委が人選を急いでいる。(府中町進路指導問題取材班)

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