平成28年6月2日 中国新聞社

業務致死容疑で中3の担任告発

府中町自殺で広島市議

広島県府中町立府中緑ケ丘中3年男子生徒=当時(15)が昨年12月、誤った万引き記録に基づく進路指導後に自殺した問題で、広島市議が1日、当時担任の女性教諭を、業務上過失致死の疑いで刑事告発した。県警は同日、告発状を受理した。

告発したのは児玉光禎市議(74)=佐伯区。告発状などによると、女性教諭は非行事実を確認するとともに、適切な進路指導をする注意義務を怠ったまま、万引きをしたと決めつけ、私立校への推薦を受けれないとする誤った進路指導を実施。男子生徒に著しい精神的打撃を与えて絶望させ自死に至らせた、とする。

児玉市議は「担任教諭の過失について、けじめとして刑事責任を問うべきだ」と話した。同町教育委員会は「具体的な中身をまだ確認できておらず、コメントできる状況にない」とした。

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