平成29年12月26日神戸新聞夕刊

神戸の高1男子転落 市教委「比較的軽い指導だった」

神戸六甲アイランド軽い指導

記者会見する神戸市教育委員会の大谷真一学校教育部長(中央)ら=26日午前、神戸市役所(撮影・大森 武)

神戸市東灘区の六甲アイランド高校で1年の男子生徒が校舎5階から転落し、重体となっている問題で、市教育委員会の大谷真一学校教育部長らが26日、市役所で会見を開いた。市教委との一問一答は次の通り。

 

-男子生徒に対し、どのくらいの時間、どのような指導を行っていたのか 「21日は昼食などの休憩を含み、午前8時から午後3時半まで。22日は午前8時から午後4時45分まで。事実確認と指導のほか、それ以外は本人が状況を記した文章に基づいて反省文を書いたり、勉強をしたり」

-22日以降はどのような指導をする予定だったのか

「25日に、受けられなかった英語のテストと担任の面談、26日には冬休みの課題をしながら担任と面談。次のステップに進むために励ますような感じ。両日とも半日の予定だった」

-今回の指導には、複数の生徒に対してだったのか

「そうだ。何人かは明らかにできないが、それぞれ個別に指導していた」

-SNS上でのトラブルとは

「ツイッターに関するトラブルで、内容は個人的なことなので差し控える」

「ふざけ合いの程度で、いじめなどではない」

-トラブルに関する指導は全体で何分なのか

「教員の聞き取りや指導は21日が35分、22日は1時間程度」

-22日の男子生徒の様子は

「担任らによると、淡々としていた。変わった様子もなかった」

-転落と指導との因果関係をどう捉えているか

「非常に丁寧に配慮しながら対応していたと聞いている。このような結果になり重く受け止めている。本人が指導をどう受け止めたかは分からない。一日も早い回復を願っている」

-学校側の責任は

「男子生徒から聞き取りができていないので、現時点では申し上げられない」

-21日の7時間半、22日の8時間45分という指導は長いのか

「実質的な指導は35分と1時間。ほかは反省文を書かせるなど、自主的な学習の時間。比較的軽い指導と考えている」

-ほかの生徒や教員への聞き取りは

「現在行っている」

-今回以外にも自殺未遂などが起きているが

「学校と連携しながらいろいろやっている。取り組みを進める中で今回のことは重く受け止める」

-ほかに指導を受けた生徒は何か話しているのか

「(教員から)語気強く言われた、という生徒は1人いた」

-22日の指導を終えてから転落するまでは

「保護者に男子生徒を引き渡すために待機させていた」

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