平成30年4月28日付神戸新聞

神戸中3自殺 市会委で審議、教育長「不誠実だった」

垂水中3女子6

破棄されたメモが見つかった問題を陳謝する神戸市教育委員会の幹部ら=神戸市役所

神戸市垂水区で2016年10月、市立中学3年の女子生徒=当時(14)=が自殺した問題で、「破棄された」とされていた他の生徒への教員の聞き取りメモが見つかったことを受け、市議会文教こども委員会が27日、開かれた。長田淳教育長は「不誠実な取り扱いで、ご遺族の気持ちに寄り添った対応ではなかった」と陳謝し、「教育委員会の組織風土を変えていかないといけない」と述べた。

この問題を巡っては、市教委が設置した第三者委員会が昨年8月、容姿中傷発言などをいじめと認定する調査報告書をまとめたが、遺族が「内容が不十分」として再調査を申し入れている。さらに、自殺直後に教員が他の生徒6人に聞き取ったメモについて、第三者委の報告書が「破棄された」としたことに学校側が「保管している」と報告しながらも市教委が放置していた。久元喜造市長は26日、新たに調査委員会を設置し、再調査する方針を発表した。

文教こども委員会では、大谷真一学校教育部長がメモの確認を怠った点について「生徒に聞き取った内容が報告書に反映されているかどうかの確認だけで済ませてしまった。さまざまな事案の対応で忙殺されていた」とし、謝罪した。

今後、再調査を担当する市こども家庭局は「委員選任には遺族の意見を聞き、スタートから信頼を得られる形にしたい」と答弁。市教委の後藤徹也教育次長は、再調査の決定を受け、「一連の市教委の対応がご遺族に寄り添ったものであったのかを厳しく見つめ直し、組織の自浄を進めたい」と述べた。(井上 駿)

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