平成28年11月1日 河北新報
<青森中1自殺>「複数によるからかいあった」
青森県東北町の上北中1年の男子生徒=当時(12)=が8月にいじめ被害を示唆する遺書のような書き置きを残して自殺した問題で、町いじめ防止対策審議会は31日、「複数の生徒による、からかいや心ない言葉があった」とする中間報告を町教委に提出した。町教委は同日、遺族に中間報告を説明した。
町教委は中間報告を非公表とした。町教委によると、中間報告の内容は遺族や男子生徒が通っていた小中学校の関係者に対する聞き取り調査の結果を反映した。遺族と学校関係者の話で食い違う部分があるため、事実関係をさらに調査する必要があるという。
漆戸隆治教育長は「いじめと思われる行為があったと捉えている。現段階では聞き取りがまだ不完全なため、中間報告の公表は難しいと判断した」と話した。
中間報告について説明を受けた男子生徒の父(49)は「『複数の生徒』という部分は知らなかった。
学校で何が起きていたのかをより深く追及してほしい」と語った。
審議会は、いじめの事実関係、死に至った背景や再発防止策などをまとめた最終報告を年内に町教委へ提出する方針。