平成28年4月28日 河北新聞

<仙台中2自殺>第三者委 生徒50人聞き取りへ 

  仙台市泉区の市立中2年の男子生徒=当時(14)=が2月に自殺した問題で、市教委第三者委員会のいじめ問題専門委員会は27日、同校の生徒約50人から聞き取り調査をする方針を決めた。
 対象の約50人は、市教委が2~3月に全校生徒に実施したアンケートで男子生徒と近い関係にあると
判断した生徒ら。保護者同伴での聞き取りを予定しているため、大型連休明けに調査への協力依頼文書を対象生徒の家庭に郵送する。
 聞き取りの実施時期は未定。非公開の会合後、委員長の本図愛実宮城教育大教職大学院教授は
「どの程度の生徒が協力してくれるかを、まず見極めたい」と話した。必要に応じて教員らにも対象を広げる。
 市教委のアンケートではいじめが疑われる回答もあったことから、遺族が自殺との関連性の調査を要望し
ていた。

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平成28年2月4日付河北新報

仙台で中2男子自殺か いじめ有無調査

 

3日午前6時10分ごろ、仙台市泉区の市立中学校に通う2年の男子生徒(14)が自宅の自室で首をつった状態で見つかり、家族が119番した。生徒は区内の病院で死亡が確認された。自殺とみられ、仙台市教育委員会がいじめの有無を調べている。  宮城県警と市教委によると、3日午前7時5分ごろ、生徒の母親から「子どもが自殺を図り、亡くなった」と学校に連絡があった。  いじめ自殺の可能性を視野に、県警が保護者と学校に事情を聴いたが、現時点でいじめに結び付く証言は得られていない。  県警によると、生徒の自室の机の上にノートがあったが、いじめや自殺をほのめかす内容は記されていなかった。亡くなる前日の2日は、普段と変わらない様子で通学していたという。  3日夜、仙台市内で記者会見した市教委の吉田広志学校教育部長は「生徒が亡くなったのは事実で、非常に残念だ」と述べた。生徒が通う中学校の校長は取材に「保護者と接触できておらず詳しい状況は分からない。早急に確認し、きちんと対応したい」と話した。  仙台市では2014年9月、いじめを苦に泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が自殺。

学校側が「転校した」と虚偽説明し、市教委も1年近くいじめ自殺を公表せず、混乱が広がった。

 

平成28年2月4日NHK

中学生自殺「命の教育徹底を」

 

仙台市の中学2年の男子生徒が自殺した問題で、市の教育委員会は8日の校長会の中で「命を大切にする教育を徹底してほしい」と指示しました。 仙台市では2月3日、中学2年の男子生徒が自殺しているのが見つかり市の教育委員会は、▽去年、男子生徒の自転車が壊されたことや▽学校が行ったアンケートの中に男子生徒が他の生徒から無視されたという記述があったことを明らかにしています。 8日はすべての市立学校の校長およそ190人を集めた定例の校長会が行われ、まず、亡くなった生徒に黙とうをささげました。 このあと仙台市教育委員会の大越裕光教育長が、「自殺の原因は不明だが命を大切にする教育を徹底し自殺を絶対にさせない指導を図ってほしい」と指示しました。 出席した中学校の校長は、「命が失われたことを重く受け止めている。子どもたちには命の大切さについてより時間を割いて伝えていく必要があると思う」と話していました。 会議ではこのほかおととし、中学1年の男子生徒がいじめで自殺した問題を受けて▽いじめ対策を専門に行う教員をすべての中学校に配置することや▽いじめの対応方法を学ぶ教員向けの研修を増やすことなどが説明されました。

http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20160208/5650261.html

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