平成30年6月29日朝日新聞福岡版

第三者委、いじめ認定 高2自殺との因果関係は否定

北九州市の私立高校2年の女子生徒(当時16)が昨年4月、登校中に首つり自殺をした問題で、いじめの有無などを調べるため同校側から委嘱された第三者委員会は28日、同市で調査報告書の内容を公表した。女子生徒の友人の行為の一部をいじめと認定したが、自殺との因果関係は否定した。

同委は、女子生徒と友人とのLINE(ライン)上のやりとりを調べるなどして、自殺約1カ月前の終業式の日、友人4人が女子生徒を外して記念撮影したことなどをいじめと認定。その上で「いじめが自殺を生じさせた高度な蓋然性までは認められない」とした。

高校側はこの日、「報告書を真摯に受け止め、再発防止に努めたい」とコメント。昨年5月には、緊急保護者会などで「いじめはなかった」との認識を示していた。

女子生徒の両親も会見し、父親(41)は「疑問が解けたわけではない。事実を追及したい」と話した。代理人弁護士も「いじめが認定されたことは大きな一歩」としつつ、重要な人物への聞き取りが不十分などとして、福岡県に再調査を求める方針という。(村上英樹、新屋絵理)

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平成29年7月26日NHK
北九州 女子高校生が自殺 いじめあったか調査へ

ことし4月、北九州市にある私立高校に通う2年生の女子生徒が学校の近くで首をつって自殺しているのが見つかり、学校は第三者委員会を設置して女子生徒へのいじめがあったかどうかを調査することにしています。
ことし4月17日、北九州市の墓地の周辺で、市内の私立高校に通う2年生の女子生徒が首をつっているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。警察は現場の状況などから女子生徒が自殺したと見ています。
女子生徒が通っていた学校によりますと、亡くなる1週間前に行われた担任との面談では、いじめについての相談はなかった一方で、同級生のひとりに対しては、無料通信アプリのLINEを通じて「私に何かあったらあなたたちのせい。
後悔しても知らない」という内容のメッセージが送られていたということです。
学校は遺族の意向を受けて先月、全校生徒を対象にしたアンケート調査を行ったうえで、今月31日にいじめがあったかどうか詳しく調べるための、第三者委員会を設置することを決めました。
学校は「生徒が亡くなったことを重く受け止めている。第三者委員会によって真実を明らかにしていきたい」と話しています。

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