2018年に中1女子が自殺…「いじめはあった」再調査委が当初の結論覆し認定で市長らが遺族に謝罪

2021年8月7日東海テレビ

2018年、名古屋市名東区で当時中学1年の女子生徒が自殺した問題で、再調査委員会が当初の結論を覆し「いじめはあった」と認定したことを受け、河村市長や鈴木誠二教育長らが遺族に謝罪しました。

名古屋市名東区で2018年1月、当時中学1年生だった齋藤華子さんが自殺した問題で、市の第三者委員会が「いじめは認めれない」としていましたが、遺族が不服とし再調査が進められていました。

その結果、7月に再調査委員会が当初の結論を覆し「いじめはあった」と認定したことを受け、6日、河村たかし市長らが遺族のもとを訪れて謝罪しました。

華子さんの父・信太郎さんは「自分の子を失った親の気持ちは当事者にしか分からない」と話し、教育委員会や学校が遺族に寄り添った対応をするよう訴えるとともに、子どもの自殺防止に向けた体制を作るよう強く求めました。

河村市長は7月30日に立ち上げたいじめ防止のためのプロジェクトチームで、早急に今後の対応を進める方針を伝えました。

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2020年3月14日付共同通信

いじめ再調査委が初会合、名古屋

 名古屋市名東区で2018年1月、市立中1年の斎藤華子さん=当時(13)=が自殺した問題で、市が設置した第三者による再調査委員会が14日、市内で初会合を開いた。弁護士の安保千秋委員長は「子どもが亡くなるのは重大な事態だ。事実関係を明らかにしたい」と話した。

 初会合では遺族への聞き取りを実施。春休み期間中にも当時の同級生100人以上から聞き取りを行う方針を決めた。市教育委員会の第三者委員会が「いじめは認められない」とした前回の調査結果の検証も同時に進めるとしている。

 出席した河村たかし市長は「市民の皆さんはぜひ本当のことを話して」と述べた。

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平成31年4月15日付中日新聞夕刊

いじめ第三者委認めず 名東の中1自殺、父親が再調査要求

 なごやいじめ自殺

斎藤華子さんの遺影とともに、会見する父信太郎さん=名古屋市役所で

名古屋市名東区のマンションで昨年1月、市立中学1年女子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、いじめの有無を調査していた市教委の第3者委員会が、「心身の苦痛を感じるいじめ行為があったとは認められない」と結論付けた報告書をまとめた。15日に父親の斎藤信太郎さん(47)が記者会見し、報告書を不服としていじめ防止対策推進法に基づいて河村たかし市長に再調査を求める意向を明らかにした。

斎藤さんは会見で、生徒は名東区内の中学校に通っていた長女華子さんと明かした。華子さんは一昨年の9月に大阪府から転校し、同11月にソフトテニス部に入部。部活動の合宿が予定されていた翌年1月5日に、自宅のマンションから飛び降りて亡くなった。

報告書では部活の練習時間が長く、休みが少なかったことから疲労が蓄積していたが、真面目な性格から「合宿を休みたい」と言い出せず、行き場所を失って自殺したと結論付けている。

昨年1月に実施した生徒を対象にしたアンケートでは「力士と呼ばれていたそうだ」「無視をされていたりしたとは聞いたことがある」との記述があったが、報告書では「いじめ行為があったとまでは認められない」と結論付けられた。

斎藤さんは弁護士と会見し、第3者委には調査される側でもある市教委の職員が居合わせ中立性、公平性が保たれていない上、いじめがなかったとする根拠が乏しいなどとして報告書の内容を不服と主張。「1年以上にわたり2度も調査を実施したにもかかわらず、何一つ遺族が納得できるものが提示されなかった」と述べた。

第3者委は精神科医や弁護士など6人で構成し、昨年5月から今年3月までに計13回会議を開いていた。

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