平成30年12月19日付毎日新聞

体育授業中に中3死亡、両親提訴へ 両親「納得いく説明ない」 大分

大分市の私立岩田中で2016年5月、中学3年の男子生徒が体育の授業中に死亡した問題で、生徒の両親が20日にも同校運営の学校法人「岩田学園」と授業を担当した教諭に対し、計約4900万円の損害賠償などを求めて大分地裁に提訴することが分かった。

死亡したのは柚野凜太郎さん(14)。16年5月13日、体育館で体力測定のシャトルラン中に意識を失って心肺停止状態となり、2日後に死亡した。

訴状では、担当教諭が柚野さんの体調をシャトルランの実施前も実施中も確認しなかったことについて「注意義務違反がある」と主張。柚野さんが倒れた際、教諭が人工呼吸をせず、まず事務室に知らせに行ったことについて「ロスがなければ救命されていた」などと訴えた。柚野さんの父、真也さん(44)は「学園側から納得のいく

説明がなく、提訴することになった」と話している。

学園が設置した第三者委員会は昨年7月公表の報告書で、教諭の対応の一部について「安全配慮義務上、問題があった」と指摘したが、死亡との因果関係は「不明」としている。学園側は「教諭は精いっぱいの対応をした。法的なレベルで問題があったとは考えていない」としている。【田畠広景】

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平成29年7月27日朝日新聞大分版
外部委「安全配慮義務に問題」 岩田中の生徒死亡

 大分市の私立岩田中学校で昨年、中学3年の男子生徒が授業中に倒れて死亡した問題で、同校の外部調査委員会は教員の対応について、一部に「安全配慮義務上、問題があった」とする報告書をまとめた。
死亡との因果関係は不明とした。
 同校が25日公表した。
 亡くなったのは、柚野凜太郎(ゆのりんたろう)さん(当時14)。昨年5月、体育館でシャトルランの体力測定中に倒れ、意識不明で病院に搬送。2日後に心室細動で死亡した。
 両親が外部による調査を要望していたことをうけ、医療、教育など各分野の5人による調査委を同校が設置。
昨年11月~今月、委員会を9回開き、両親、教職員、事故当時に現場にいた生徒らに聞き取りをした。
 報告書は、柚野さんが倒れて教諭が事務室に連絡に行き、蘇生につながる胸骨圧迫を始めるまでに40秒ほどかかったり、人工呼吸をしていなかったりしたとして、応急処置が適切でなかったと指摘。「安全配慮義務上、問題があった」と結論づけた。
 一方、安全配慮義務上の問題と死亡に因果関係があったかは不明とした。
 同校は報道機関向けの文書で、「教諭の判断に法的なレベルで問題があったとは考えていない」としたうえで、安全配慮義務上の問題について、「委員会の認識が誤っていた可能性がある」と外部委の指摘に反論。ただ、「不備や改善点があった点については真摯に受け止め、今後克服していく」としている。
 父親の真也さん(43)は取材に、「事故後の初期対応のまずさが証明された」とした上で、「息子が倒れる前のことをもう少し明らかにしてほしかった」と話した。(女屋泰之、菊地洋行)

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