平成29年12月8日京都新聞

中2男子死亡、第三者委が初会合 滋賀・守山

滋賀守山第三者委

第三者委員会の初会合であいさつする田代教育長(守山市役所)

 

11月30日未明に滋賀県守山市立中学校の敷地内で2年の男子生徒(14)が亡くなったことを受け、市教育委員会は7日、有識者による第三者委員会を設置し、市役所で初会合が開かれた。

市教委は自殺の可能性が高いと判断しており、第三者委はいじめなどトラブルの有無を含めた原因究明と再発防止策を探る。

大学教授や臨床心理士など5人で構成し、市教委は学校問題に詳しい渡邊徹弁護士を委員長に選んだ。

非公開で行われた会議は約3時間半に及んだ。委員が経緯を確認し、10月に同じ中学の女子生徒が自宅で自殺していたことも触れたという。渡邊委員長は「市には事実を全て開示していただき、われわれの中で検証し、必要な提言をしたい」とし「遺族の意向を確認してから進める」とした。

今後は学校や行政の課題、子どもを取り巻く環境変化への対応、地域との連携などについて議論を重ね、報告書をまとめる。

次回は17日に開く。

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平成29年12月2日京都新聞

1カ月半で生徒2人自殺か 滋賀の中学、経緯説明

 

11月30日未明に敷地内で男子生徒が亡くなっているのが見つかった滋賀県守山市の市立中学校で30日夜、保護者説明会があり、校長が経緯を話した。同中学では10月にも女子生徒が自宅で自殺していたといい、保護者からは再発防止や生徒のケアを求める声が相次いだ。

説明会の冒頭、校長は1カ月半の間に生徒2人が亡くなったことに触れ「重く受け止め、(市が設置する)第三者を交えた委員会を通じて再発防止に取り組む」とした。保護者からは「先生へ相談できる環境づくりを」「不安を抱え登校しづらい子どもへのサポートはあるのか」との質問や意見が相次いだ。校長は「抜本的な学校活動の見直しを図り、スクールカウンセラーを常駐させる」と話した。

参加した1年生の保護者の男性は取材に「詳しいことは分からないとするが、どう対応するのかはっきりしてほしい」と話した。

1日は生徒約千人を集めた緊急の全校集会があり、男子生徒が亡くなった事実が伝えられた。その後各クラスで担任が各生徒と面談し、今回の事案に関していじめなどのトラブルがなかったかどうかなどを聞いた。

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平成29年12月1日京都新聞

滋賀・守山の中2自殺か 学校で発見、いじめ調査へ

滋賀県守山市立の中学校の敷地内で30日未明、この学校に通う2年の男子生徒(14)が亡くなっていたことが、市教育委員会への取材で分かった。市教委は自殺の可能性が高いとして第三者委員会を立ち上げ、校内でいじめなどのトラブルがなかったか調べる方針。

市教委によると、午前2時半ごろ、行方を捜していた教員が倒れている生徒を見つけ、119番した。現場で死亡が確認された。敷地内には一部が改修工事中の4階建て校舎と2階建ての仮設校舎、体育館などがある。これまでに学校で定期的に実施しているアンケートでいじめは確認していないという。

同中は30日は休校措置をとり、午後7時から保護者向けの説明会を開いた。1日に全校集会を開いて在校生に説明する。

市教委は学識経験者や弁護士などでつくる第三者委員会を立ち上げ、原因究明と再発防止策を検討する。田代弥三平教育長は「二度とこのようなことが起こらないよう、家庭、地域と連携し、万全を尽くして取り組む」とコメントした。

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