平成29年7月14日朝日新聞デジタル
自殺原因「特定できず」 LINEいじめ、熊本県調査委

 同級生からLINE(ライン)の書き込みなどでいじめを受け、その後自殺した熊本県立高校1年の女子生徒(当時15)について、県の第三者調査委員会(委員長・古賀倫嗣熊本大教授)は自殺に至った直接の原因は「特定できなかった」との報告書をまとめた。蒲島郁夫知事に14日、答申した。
 女子生徒は2013年4月に入学し、熊本市内の学校の寮で生活。県教委などによると、女子生徒はその年の5~6月から、LINEに同級生から「レスキュー隊呼んどけよ」と脅す言葉などを書き込まれていた。8月に夏休みで帰省していた熊本県上天草市内の自宅で首をつり、自殺した。
 第三者委の報告書は、いじめなどが「『寮生活を続けたくない』と思うきっかけになったことは否定できない」と指摘。
寮を出るのが難しいことから「うつ状態が改善されないまま自死につながったのではないかと考えられる」とした。
 学校が設けた調査委員会は16年2月、LINEに脅す言葉や身体的特徴をからかう言葉を書き込むなどした五つの行為をいじめと認定したが、「いじめが自殺に直接的な影響を与えたとは認めがたい」と、因果関係は認めなかった。生徒の遺族の要請で県の第三者委が改めて調査していた。
 遺族は、県と、LINEに書き込んだ元同級生1人を相手取り、慰謝料など数千万円の損害賠償を求める裁判を起こし、熊本地裁で争っている。(大畑滋生)

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