平成28年3月2日NHK札幌放送局
いじめや叱責で自殺”提訴
3年前、札幌市で、当時、高校1年の男子生徒が地下鉄のホームから飛び降りて自殺した問題で、遺族は学校でのいじめや顧問の教諭による叱責が原因だとして、学校を管理する道に8400万円あまりの損害賠償を求める訴えを起こしました。 札幌地方裁判所に訴えを起こしたのは、3年前の平成25年3月、札幌市の地下鉄のホームから飛び降りて自殺した道立高校1年だった男子生徒の母親です。 訴えによりますと、当時、所属していた吹奏楽部の部員から無料通話アプリの「LINE」などで悪口を言われるいじめを受けていたほか、部員とのトラブルについて顧問の教諭から一方的に叱責を受けたことが自殺の原因だとして、学校を管理する道に8400万円あまりの損害賠償を求めています。 1日、記者会見した原告の代理人の弁護士は「教諭は男子生徒の話を聞かなかったうえ、部員の前で叱責するなどパワーハラスメントを繰り返した。自殺は学校の責任だ」と訴えました。 一方、被告の道は「訴状が届いていないためコメントは差し控えたい」としています。