平成30年7月24日神戸新聞

宝塚・女子中生転落死 いじめ防止対策委が市に答申

宝塚市中2女子

宝塚市役所=宝塚市東洋町

兵庫県宝塚市内のマンションで2016年12月、市立中学校2年の女子生徒=当時(14)=が転落死した事案を調査してきた第三者委員会「市いじめ防止対策委員会」(会長=石田真美弁護士)は23日、調査結果報告書を森恵実子教育長に答申した。同市教育委員会は今後、遺族に内容を説明した上で「公表するかどうかを総合的に判断する」とした。

弁護士や臨床心理士、大学教授らで構成する第三者委は16年12月から事実関係などを調査し、計44回の審議を重ねた。当初は昨年11月をめどに結果を示すとしたが、大幅にずれ込んだ。

答申までに約1年7カ月を要した理由について、石田会長は「委員にそれぞれ専門分野があり、かなり議論があった」と委員間で意見の相違があったことをにじませた。

答申を受けた森教育長は「痛ましい出来事を二度と繰り返さないよう、学校現場、教育委員会一丸となって再発防止に取り組む」とコメントした。市教委は今後、文部科学省のガイドラインに沿って遺族との協議や市長への報告などを行う。(中島摩子)

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平成28年12月29日 神戸新聞 

 兵庫県宝塚市内のマンションで市立中学2年の女子生徒=当時(14)=が転落死した事故で、同市教育委員会は28日、いじめを苦にした自殺の可能性があるとして、第三者委員会の調査を始めると発表した。来年夏ごろの最終報告を目指す。

 第三者委は、市教委常設の「いじめ防止対策委員会」。同日、市教委が「交友関係に悩んでいた」という生徒らへの聞き取り結果などを報告し、いじめの疑いがあるとして、調査を依頼した。

 第三者委は大学教授、弁護士、臨床心理士の3人で構成。さらに精神科医、弁護士、スクールソーシャルワーカーの3人を加える予定。第三者委の中村豊会長=関西学院大教授=は「事実を丁寧に確認し、経緯や背景の報告書を作成する」とコメントした。

 市教委は遺族から「しっかりと第三者委員会に調査してほしい」と伝えられており、調査結果を報告する。

(土井秀人)

 

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平成28年12月9日神戸新聞

 8日朝、兵庫県宝塚市内のマンションで転落死した中学2年の女子生徒(14)が遺書のようなメモを残していたことが8日、宝塚署への取材で分かった。自殺とみられ、同市教育委員会は、学校内でトラブルがあった可能性も含め、第三者委員会による調査を決めた。

 同署によると、生徒は同市南ひばりガ丘のマンションから転落。遺書は8~9階の外階段にあった生徒のかばんから見つかったという。同署は内容を明らかにしていない。

 市教委によると、生徒が通う学校で11月末に学校生活についてアンケートをしたが、生徒の回答にいじめに関する記述はなかった。

 一方、生徒の友人が今月1日、「(亡くなった生徒が)交友関係で困っているようだ」と学校に相談していたと説明。女子生徒から話を聞く予定だったという。

 市教委は「詳細を把握しているところだが、いじめの可能性も考えられる」とし、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態と判断。市教委の第三者委員会が調査を始める。

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