平成28年2月24日神戸新聞

いじめで虚偽の説明指示など、3教諭処分 県教委

兵庫県教育委員会は23日、部活内でいじめを受けた生徒を病院に連れて行く際、同僚教諭に虚偽の説明をするよう指示するなどしたとして顧問をしている姫路市立中学校の男性教諭(58)を停職6カ月にするなど3件の懲戒処分を発表した。

県教委によると、昨年7月、1年生部員が上級生に蹴られて胸を骨折。男性教諭は暴行を伴ったいじめだと把握しながら、受診に付き添った副顧問に対し「階段で転んだことにしておけ」と指示した。

さらに、部内ではほかの2生徒への暴力も発覚し、関係した3年の生徒を近畿中学総体に出場させないよう校長が命じたが、教諭は従わなかったという。

県教委は「いじめの対応、職務命令違反という点で大きな問題がある」と重い処分を決めた理由を説明。指導監督が不十分だったとして同中校長を訓告処分とした。

また、2014年6月~15年11月に高砂市内でゲーム機を使った賭博をした同市立中学校の男性教諭(51)を減給10分の1(1カ月)▽昨年5月、車を運転中、転倒した大型二輪と接触し重傷を負わせた明石市立小学校の女性教諭(36)を戒告処分とした。(中川 恵)

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平成28年2月24日読売新聞

中学教諭いじめ隠し…中1骨折「転んだことに」

いじめを受けてけがをした中学1年の男子生徒が病院を受診する際、「階段で転んだことにしろ」と引率教諭に指示したとして、兵庫県教委は23日、姫路市立中学校の男性教諭(58)を停職6か月の懲戒処分とした。

男子生徒は、運動部の先輩からいじめに遭い、胸部骨折の重傷を負っていた。

発表では、運動部顧問を務める教諭は昨年7月、「部員の男子生徒が先輩部員2人に暴行された」と、副顧問から報告を受けた。教諭は、副顧問が病院に付き添う際、階段で転倒したと虚偽の説明をするよう指示。男子生徒もそばでこの指示を聞いており、病院でうその説明をし、副顧問も同じように病院で話したという。男子生徒は全治1か月と診断された。

その日のうちに副顧問が学校側に、いじめによるけがだったことや、教諭から虚偽の説明を指示されたことを報告。学校側は教諭に対し、翌月の近畿大会への先輩部員の出場を禁じたが、教諭はこれを無視し、出場させていた。

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平成28年2月24日NHK神戸放送局

いじめで不適切対応 教諭処分

姫路市の中学校の教諭が、いじめを受けて胸の骨を折る大けがをした生徒について、「病院では階段から落ちたことにしておけ」とうその説明をするよう指示していたなどとして、停職6か月の懲戒処分となりました。 懲戒処分を受けたのは、姫路市内の中学校に勤める58歳の男性教諭です。 県教育委員会によりますと、この教諭が顧問を務めていた部活動では、去年7月の練習中、顔にあざができた1年生の男子生徒が上級生2人から殴る蹴るの暴行を受けたと話したということです。 生徒は、診断の結果、胸を骨折する大けがでしたが、病院に連れて行かれる前に教諭は、「病院には階段から転んだことにしておけ」とうその説明をするよう指示していたということです。 その後、ほかにも1年生2人が暴行を受けたことがわかり、学校はいじめと認定し、いじめを行った上級生を部活動の大会に出場させないよう教諭に指示しましたが、教諭は従わず、出場させたということです。 教諭は、「病院に言うと警察に通報されるなど話がややこしくなると思った。また、いじめをした上級生は主力選手の1人だったため、迷いがあったが大会に出場させた」と話しているということです。 県教育委員会は、「いじめが起きたらすぐ対応することが子どもを守るためにも重要で、医師に虚偽の説明をさせるなど不適切な行動をとったのは大きな問題だ」として、教諭を停職6か月の懲戒処分にしました。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023120261.html?t=1456289232982

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平成28年2月2日読売新聞

女性臨時講師が「消えて」、高3授業で暴言

増田高校(秋田県横手市)に勤務する30歳代の女性臨時講師が3年生の授業中、生徒に対し、「ウザイ」「消えて」などと暴言を浴びせていたことが1日、同校への取材で分かった。

同校によると、講師は昨年4月に着任し、1、3年生の国語を担当している。今年1月中頃、県教育委員会から調査するよう同校に連絡があったという。現在、学校側が生徒への聞き取りを続けるとともに、講師の授業を観察している。

古関直衛校長は「普段はおとなしく、丁寧に指導しているので、大変驚いている。生徒が言うことを聞かない時に怒りが爆発したのかもしれない」と話している。県教委は処分を含め、「学校の聴取結果の報告を確認した上で対応する」としている。

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平成28年2月2日神戸新聞

授業中ライターで生徒の髪に火 加西の中学教諭

兵庫県加西市の市立中学校で1月、男性教諭(26)が授業中、ライターの火で男子生徒(13)の髪の毛を焦がしていたことが1日、関係者への取材で分かった。男子生徒にけがはなかったという。

同校はこの日まで、同市教育委員会などに報告していなかった。

同市教委によると、この男性教諭は1月20日午後2時半ごろ、1年生の国語の授業中、「姿勢が悪い」と男子生徒を再三注意。男子生徒が改めなかったとして、ズボンのポケットに入っていたライターを取り出して火を付け、男子生徒の左側頭部に火を近づけ、毛先を焦がした。

男性教諭は直後に男子生徒らに「冗談のつもりだったが、不適切な行為だった」とわびたといい、同日夜には男子生徒宅を訪れて保護者に謝罪した。男性教諭は「なぜしてしまったか分からない」と話しているという。

同校の校長は同市教委に対し、報告を怠ったことについて「当事者が納得してくれて、平常通り登校もしていたので、解決したと思っていた」と釈明。男性教諭については「ほかに問題行動があったとは把握していない」と説明したという。

同市の高橋晴彦教育長は「対応が遅れ、信頼を損ねる事態となり大変申し訳ない。学校教育に対する信頼回復に向け、指導を徹底していきたい」と話している。(河尻 悟)

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平成28年1月22日 朝日新聞
(暴力とスポーツ)「学生間、簡単になくならぬ」 体育・教育系大学、意識培う取り組み

大阪・桜宮高バスケットボール部の主将が顧問の暴力などを苦に自殺したことや、柔道女子の日本代表監督らの暴力・パワハラ問題が明らかになってから3年。スポーツ指導者や中学、高校の運動部活動の顧問となる教員を育てる体育系、教育系の大学では、学生に暴力根絶への意識を植え付けるべく、息の長い地道な取り組みを進める。
年間約300人の保健体育教員を送り出す日体大で、昨年10月から11月にかけて3度、運動部の指導者全員が集められた。「学生間で不安の残る関係が存在する。大変なことが起こったら廃部も辞さない」。谷釜了正学長が訴えた。
谷釜学長は2013年以降、毎年各クラブを視察して反暴力を説き、合宿所の巡回も指導者に毎月義務づけてきた。そんな中、上級生から暴力を受けたことを示唆する下級生の声が教員を通じて何件か耳に入り、危機感につながった。「学生間では簡単になくならないのが現実。指導者には、暴力を振るう上級生を試合で使わないなど、勝ち負けを犠牲にするくらいの覚悟がいる」 鹿屋体大でもスポーツ哲学・倫理の授業で、英国の体罰防止の先進的な制度を紹介するなどの成果が出ている。昨年10月、3、4年にアンケートをしたところ、暴力に同意する回答は16%で、12年のアンケートの46%から大きく減った。一方で高校までの部活動での体罰経験は「あり」が29%で、12年の18%を上回った。調査をした森克己教授は「体罰経験者が増えたのではなく、スポーツで何が暴力なのか、学生の意識が進んだため」と分析する。
新しいカリキュラムを設ける大学も出てきた。
宮城教育大では新年度から1、2年向けの科目として「運動部活動の教育学」が始まる。学校で教育課程外に位置づけられる運動部活動に焦点を当てた教職科目は、前例がない。担当する神谷拓准教授(スポーツ教育学)は「これまで、体系的な教育を受けないまま現場の部活指導を担う『無免許運転』が実態だった。そこで教師が自分の経験に頼り、暴力的指導をしてきた可能性がある」と言う。講義には指導法だけでなく、暴力が繰り返された歴史的な背景も盛り込む。
大体大では「運動部指導実践論」が17年度から4年の単位として導入される。「これまでも保健体育教師は体育学を十分学んできた。なのに、体罰が起こった」と土屋裕睦教授(スポーツ心理学)。
そこで、講義は生徒の自主性を尊重する部運営の在り方や、生徒、保護者とのコミュニケーションスキルなど、各要素を部活動の現場に照らし合わせた内容にしている。(編集委員・中小路徹)

体操教室指導者、登録を一時停止 協会、暴行容疑事件で
日本体操協会は21日の常務理事会で、静岡市の体操クラブで指導していた元世界選手権代表の寺尾直之容疑者(53)が児童への暴行容疑で逮捕され、指導者登録を一時停止したと報告した。寺尾容疑者の長男で、児童への傷害容疑で逮捕された直希容疑者(28)も同じ処分を受けた。法的な処分が確定した後に、改めて対応を決めるという。

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