平成31年4月26日付NHK広島放送局
いじめ自殺問題当時の教頭ら処分
おととし、広島市で女子中学生がいじめを苦に自殺した問題で、広島市教育委員会は当時の教頭や担任ら4人について、いじめへの対応が不十分だったなどとして訓告などの処分にしました。 一方、当時の校長は戒告の懲戒処分が相当としましたが、すでに退職していて処分できないとしています。 おととし7月、広島市の中学校で3年生の女子生徒が校舎から飛び降りて自殺した問題で、第三者による審議会は去年12月、「いじめが主な原因になった」とする報告書をまとめ、いじめを防ぐ組織的な指導が不十分だったなどとして、学校側の対応にも問題があったと指摘しました。 これを受けて、広島市教育委員会は26日付けで、女子生徒が通っていた中学校の当時の教頭2人を教職員への指導などが不十分だったとして文書による訓告の処分に、クラス担任だった男性教諭2人については、いじめを認知すべき立場にありながら対応が不十分だったとして文書による厳重注意の処分にしました。 一方、当時の校長については戒告の懲戒処分が相当としましたが、すでに退職していて処分できないとしています。 広島市の糸山隆教育長は「生徒の尊い命が失われる事態が生じたことは、二度とあってはならないことと重く受け止めています。再発防止策を着実に実行し、すべての学校がいじめのない安全
・安心な場所となるよう全力で取り組んで参ります」とコメントしています。