平成29年2月13日中日新聞夕刊

「担任の指導、不適切」 一宮・中3自殺で校長謝罪 

 愛知県一宮市立浅井中学校3年生の男子生徒(14)が6日夜に大阪市内の商業施設のビルから飛び降りて自殺した問題で、上田隆司校長が13日、市役所で会見し、「担任の生徒への指導が不適切だった」と謝罪した。

前夜に同校であった臨時のPTA総会で「担任のいじめがあった」と発言したが「遺族の気持ちをくみ取り、いじめという言葉を使った。いじめの有無は不明で、第三者委員会で検証していく」と修正した。

 PTA総会は12日午後7時すぎから体育館であり、1~3年生の保護者460人が参加。担任の男性教諭は出席しなかった。

 出席者らによると、上田校長は冒頭「かけがえのない生徒の命を守れなかった」と謝罪。「教員によるいじめという認識に立ち、改善に取り組みたい」と言及。担任に対し「厳しい処分を考えている」と話した。

 上田校長の説明によると、男子生徒は、普段から担任の男性教諭に不信感を持っていたという。原因として、プリント類の配布を男子生徒ともう1人の生徒ばかりに命令していたことや、昨年の体育祭の組み体操で両手の親指を骨折したのに十分な対応をされなかったことなどを挙げた。

 その上で「学校の対応は生徒にとって十分でなく、思い悩んで今回のような取り返しのつかない結果となった」と話した。

 13日の会見で上田校長は、男性教諭は、男子生徒の保護者が手のけがについて電話で問い合わせた際に、同僚との飲み会を優先して対応しなかったことや、昨年度のクラスの級長を決める選挙で、自らの都合の良いように結果を改ざんしていたことなど問題があったことを明かした。

 男性教諭は男子生徒への対応について「プリントの配布を頼んだことはあったが、いつもではない」などと一部を否定しているという。

 13日朝には学校が全校集会を開き、全校生徒に謝罪した。

 男子生徒は6日深夜、大阪市のJR大阪駅前にある商業施設「グランフロント大阪」の7階から飛び降りた。

同級生へ預けた携帯ゲーム機に、メモ機能を使った「ゆいごん」と記した文書があり、「担任に私の人生を全て壊された」などとつづられていた。

 男子生徒の父親は本紙の取材に「立場を利用して嫌がらせをしたということで、いじめと言われれば、そう思う。ただ、学校は担任だけの責任にしようとしているようにも感じる。相談していたのに対応しなかった学校の責任の方が大きいと思っている」と話した。

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平成29年2月12日毎日新聞

愛知・中3飛び降り死担任教諭に不信感 市教委が公表 

 愛知県一宮市立中学校3年の男子生徒(14)が6日に大阪市のビルで飛び降り自殺したとみられる問題で、一宮市教育委員会は11日に記者会見し、この生徒が担任の男性教諭に不信感を持っていたことを明らかにした。

市教委は第三者委員会を設置し、原因と担任教諭や学校の責任などについて調査する。

 市教委によると、生徒は昨年9月の体育祭の組み体操でけがをして、病院で両手親指の骨にひびが入ったことが分かった。それを母親が学校に連絡した際、担任教諭はけがを教頭に報告しておらず、対応などから不信感を持つようになったという。保険手続きにも不備があり、両親は改善を求めていた。

 生徒も両親に「担任が親身になってくれない」と話していたとされる。学校側は別の教諭が見守ったり、進路指導の担当を代えたりして対応をしていた。

 両親は「自殺の原因は不信感がたまったから」と話しているという。生徒は今月6日の夕方、友人に「さよなら」と言って行方が分からなくなった。友人に預けた携帯ゲーム機に「遺言」と題して「担任によって学力、存在価値、生きがい、性格、私の人生全てを壊された」などと書き込まれていた。

 記者会見した中野和雄教育長は「行動の裏にある心が見えなかった。おわびしたい」と謝罪した。さらに「自ら死を選ぶまでに思い悩んでいたことに気付かず、申し訳ない。責任を感じている」とした10日のコメントを「担任と学校に対する不信感などから生徒が自ら死を選ぶまでに至ったことは責任を感じている」と訂正した。【河部修志】

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平成29年2月10日東京新聞本社夕刊

事故なき部活、母の誓い 滋賀・柔道部中1死亡、遺族らが団体

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長男康嗣さんからの手紙を読み返し、笑顔をみせる村川弘美さん=東京都八王子市

 村川くん2

中学校の入学祝いをもらって喜ぶ村川康嗣さん=2009年3月、弘美さん提供

 

 8年前に中学1年だった長男を柔道部の練習で亡くした女性が、部活動や体育での無理な練習による事故を防ごうと、他の遺族らと新たな団体を立ち上げた。長男は生きていれば先月、成人式を迎えたはずだった。

「生きていた証しをつくりたい」。そんな思いが女性の背中を押している。

 東京都八王子市の保育士、村川弘美さん(49)。自宅の棚にはいま、亡くなった康嗣(こうじ)さん(当時12)の写真のそばに、大学入試の受験票が置かれている。合格発表を待つ、康嗣さんの2歳年下の高校3年の妹(18)のものだ。村川さんは「『見守っててや』って手を合わせています」と話す。

 

 ■猛暑の中、長時間

 2009年7月29日のことだった。康嗣さんは通っていた滋賀県愛荘(あいしょう)町立秦荘(はたしょう)中学校で柔道部の練習をしていた。5月に入部したばかり。武道場は気温30度を超えていた。実戦形式で技をかけ合う「乱取り」で、上級生から約50分間技をかけられ続けた。その後、顧問に返し技をかけられて意識不明に。

約1カ月後、急性硬膜下血腫で息を引き取った。

 康嗣さんはぜんそくの持病があり、小学生の時はほとんど運動ができなかった。中学に進み、「運動部で体力をつけたい」と柔道部を選んだ。「クラスメートに誘われた」とうれしそうに話していた姿を村川さんは覚えている。

村川さんは「この子のペースでやらせて」と顧問に頼んでいたが、練習メニューは他の部員と同じだったという。

 妹を町の中学校に通わせたくないと、事故後に八王子市に引っ越した。「学校や顧問を責め、闘っていないとつらくて生きていられなかった」と振り返る村川さん。顧問は傷害致死容疑で書類送検されたが、不起訴処分に。

民事訴訟でも町の責任は認められたが、顧問の責任は退けられた。

 裁判が続くなか、同じように学校で子どもを亡くした遺族から連絡が来たり、遺族の集いに参加したりして仲間ができた。裁判が終わって目標を失った時、「まだやることがある」と励まされた。

 全日本柔道連盟は昨年9月、全国の中学や高校の柔道部で15年以降に3人の生徒が死亡していたことを公表した。「康嗣が亡くなってからも世の中は変わっていない」 他の遺族と「事故が起こる環境を変えなければ」と話し合った。昨年冬、遺族ら7人で任意団体「エンジェルズアーチ」を発足させた。「体育館の気温が危険な値になったら鳴るサイレンはないか」「一人ひとりの熱中症の危険度を測る機械は導入できないか」。大学の研究者に相談し、みなで話し合う。

 

 ■20歳の姿を思う

 村川さんは、康嗣さんからの手紙を大切に残している。小学6年のとき、母の日のころにもらった。

 「ぼくが大きくなったら絶対親こうこうしたい」「ぼくは、母が大好きです」 幼いころから、建築家になって母親に家を建てるのが夢だと語っていた。事故がなければ、20歳になっていた。

「今ごろ、大学で建築の勉強をしていたかな」。そうつぶやき、村川さんは続けた。「この子の犠牲の先に、学校が変わったと言える日が来てほしい」     ◇

 エンジェルズアーチは12日、「子どもやアスリートの重篤事故を防止するために!」と題したシンポジウムを世田谷区の昭和女子大学で開く。永島計・早稲田大教授と、南部さおり・日体大准教授が登壇。午後1~3時、資料代500円。申し込みは、netu.jikobousi@gmail.com(担当・宮脇)まで。(根津弥)

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平成29年2月8日 河北新報

仙台中2自殺>公的機関に母親の相談記録

  仙台市泉区の市立中2年の男子生徒=当時(14)=が2016年2月、いじめを苦に自殺したとみられる問題で、生徒の母親が15年12月、いじめについて学校に相談していた記録が公的機関の相談窓口に残っていたことが8日、分かった。学校側は「相談はなかった」としてきたが、遺族側の証言が裏付けられた。
 相談窓口の担当者が作成した記録によると、母親が学校に相談したと主張してきた15年12月16日の欄には、
生徒の状況について「学校(○○先生・○○先生・○○先生)に伝えた」と担任を含む教諭3人の実名が記されていた。
 他にも「先生が話を聞いてくれない。先生にはもう言わない。もうアンケートには書かない」「いつもたたかれる」
「『顔が悪い。整形しろ!』『死ね!』と言われる」と詳しい記述があった。
 翌17日は「学校、○○先生に電話をした」「不登校一歩手前くらいまで(気分が)めいってきた感じ」と、生徒が
追い込まれていた様子も記載されていた。
 遺族によると、相談窓口の担当者は生徒が自殺した直後の16年2月下旬、母親の相談を時系列にまとめた
一覧表を作成し、その後、学校に提出した。両親が今年1月下旬、一覧表について学校にただすと、校長は「市教委に提出した」と答えたという。
 市教委教育相談課の志賀琢課長は取材に「市教委と学校は『相談はなかった』と認識している」と説明。

「相談の有無は重要なポイント」と指摘し、市教委第三者委員会のいじめ問題専門委員会の調査を待つ考えを示した。
 いじめ問題専門委は、自殺した生徒が精神的な苦痛を受けた一因にいじめを挙げ、自殺との関連を認める
答申を年度内にもまとめる方針。

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平成29年2月8日河北新報

パワハラ訴えに異動認められず 女性教員提訴

  勤務先の小学校でパワーハラスメントを受けたと訴えたのに異動希望が認められず、精神的苦痛で長期休職に追い込まれたとして、岩手県矢巾町の矢巾東小の50代女性教員(八戸市)が7日までに、県に500万円の損害賠償を求める訴えを盛岡地裁に起こした。
 訴えによると、女性教員は2009年4月、同校に赴任。病気による体調不安から負担の少ない少人数学級の
担当を要望したが、校長から5、6年学級の図工、家庭科担当を一方的に命じられ、パワハラを受けたとされる。
 女性教員はうつ病や適応障害を相次いで発症し、10年9月~14年2月と15年11月~昨年4月に休職。

県教委に他校への異動を2回求めたが、「パワハラの事実が確認できない」として認められなかったという。
 教員は「現任校への復帰に固執する県教委の対応は教員が健康を損なわずに勤務できるよう配慮する義務に
違反している」と主張。県教委は「訴状の内容を精査し、必要な主張をしていく」としている。

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平成29年2月8日朝日新聞福島版

市教委、「いじめ」認める 「解消と判断」

 福島いじめ1

写真・図版

記者会見の冒頭、頭を下げる市教育委員会の柳沼直三教育長(右)ら=須賀川市

 福島いじめ2

写真・図版

記者の質問に答える市教育委員会の柳沼直三教育長=須賀川市

  須賀川市の市立中学校1年の男子生徒(13)が自殺した問題で、市教育委員会は7日、記者会見を開き、男子生徒がいじめられていたことを認めた。男子生徒から「SOS」の訴えがある度に関係する生徒を指導していたとし、「いじめは解消したと判断していた」との見方を示した。

 この日開かれた記者会見には柳沼直三教育長と、男子生徒が通っていた中学校の校長らが臨んだ。

 市教委の説明によると、学校が初めて異常を把握したのは昨年7月。男子生徒がアンケートで友人関係について「(容姿を)からかわれたり、バカにされたりする」と回答した。

 また、保護者と担任が同席した11月の面談で「悪口を言われる」と訴えた。さらに12月の「いじめ(悩み)についての調査」で、「いじめられている」と再度、訴えた。

 いずれの場合も男子生徒からの訴えを受け、教職員が計十数人の同級生に事情を聴き、からかいなどをやめるよう指導したという。校長は「(12月の指導の後)男子生徒に対するいじめの言動が見られなかった。

生徒からの訴えもなくなったことから、いじめは解消したと判断した」と述べた。

 金銭の要求や身体に危害を加えるいじめは確認できていないという。学校は、いじめと自殺の因果関係について調査を続ける一方、市教委も近く外部の有識者らによる調査委員会を設ける方針だ。

 男子生徒が1月27日に死亡してから10日以上たって記者会見を開いたことについて、柳沼氏は「遺族から静かに見送らせてほしいと頼まれた」と述べた。一方、SNSなどで不確定な情報が流れていることを挙げ、「今後、調査をする中では公にして対応した方がいいと考えた」とも語った。

 柳沼氏は会見の最後に「未来を担う大切な命を守りきれなかったことに対して、心より深くおわび申し上げる」と声を詰まらせながら述べ、頭を下げた。(石塚大樹、鈴木剛志)

 

■休まず 亡くなる前日も登校

 記者会見での主なやりとりは次の通り。

 ――男子生徒はどういう生徒か

 教育長「これまで休んだことはなく、亡くなる前日も登校していた。ごく普通の中学1年生として学校生活を

送っていた」

 ――いじめていた生徒への指導内容は

 校長「担任や学年主任などから、こういうことはやってはいけないと伝えた」

 ――いじめが解消されたと考えた根拠は

 校長「本人からの訴えがなく、『生活ノート』にも記載がなかった。クラスメートが書いた学級日誌にも

『いじめがなくなった』という記載があった」

 ――ほかの生徒の記載は信じられるのか

 校長「総合的に判断した」

 ――遺族は自殺といじめの因果関係の調査を望んでいないのか

 教育長「因果関係についての要望はない」

 ――遺族が望まなければ今後の調査内容は公表しないのか

 市教委学校教育課長「第三者委員会の結果を公表するには、遺族の同意が必要になる」

 

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平成29年2月7日付東京新聞

部活で熱中症死…遺族「顧問の責任は」 闘い7年「命と安全守って」

 

工藤くん
高校の剣道部の練習中に、熱中症で亡くなった工藤剣太さん

高校の剣道部の練習中に、熱中症で亡くなった工藤剣太さん

高校の部活中に熱中症になった子どもを放置し、前蹴りや平手打ちを加え死亡させたのに、当時の顧問教諭が何の責任も負わないのはおかしい-。七年前に、息子を亡くした遺族がそう訴え、学校の安全を願いながら裁判を闘い続けている。憲法学が専門の首都大学東京の木村草太教授は、安全配慮義務への意識が低い学校事故の典型例だと指摘する。 (細川暁子)

二〇〇九年八月、大分の県立高校二年生で剣道部員だった工藤剣太さん=当時(17)は、部活の練習中に熱中症になり意識を失った。

大分地裁判決(昨年十二月)によると当日は午前九時から練習し、気温は三〇度。キャプテンの剣太さんだけが当時の男性顧問に打ち込みで合格をもらえず、約一時間半も練習を続けさせられた。剣太さんは「もう無理です」と訴えたが、水分補給はできなかった。

剣太さんが熱中症でフラフラし始めたのは正午前。竹刀を落としたことに気付かず、構えるしぐさを続けるなど、異常な行動も取り始めた。

元顧問は助けるどころか「演技じゃろうが」と言って、剣太さんの体を前蹴り。剣太さんは自分で防具をはぎ取るように外し、壁に頭をぶつけて倒れた。元顧問は剣太さんの上に馬乗りになり、「これが熱中症の症状じゃないことは俺は知っている」などと言いながらほおに約十発、平手打ちを加えた。剣太さんは嘔吐して反応しなくなり、その夜に亡くなった。

年子の弟の風音(かざと)さん(23)は同じ剣道部員。剣太さんが倒れる一部始終を見ていた。風音さんは「顧問は日常的に暴力をふるい、怖くて止められなかった」と声を震わせる。

両親は一〇年に業務上過失致死容疑で元顧問を刑事告訴したが、不起訴処分に。元顧問が個人で賠償金を支払うよう求める民事訴訟も起こし最高裁まで争った。裁判所は元顧問の過失を認めたが、計四千六百五十六万円の支払いを命じた先は県など行政だった。「国家賠償法(国賠法)」では公務員が公務中に起こした損害責任は国や自治体が負うとしているからだ。

両親は新たに、県は元顧問に対し賠償負担を求める「求償権」を行使すべきだとして住民訴訟を提起。大分地裁は昨年十二月、熱中症に対して適切な処置をとらず、前蹴りや平手打ちで症状を悪化させたとして元顧問の重過失を認定。両親への賠償金のうち百万円を元顧問に請求するよう県に命じた。一方県は先月、地裁判決を不服として福岡高裁に控訴。県教委の工藤利明教育長は「教職員の部活動への携わり方にも大きな影響があるため、上級審の判断を仰ぎたい」とした。裁判の終わりはまだ見えない。

母親の奈美さん(48)は七年にわたり裁判を闘う理由を「県が住民の税金で元顧問の賠償金を肩代わりするのはおかしい。暴力を伴う指導は許されないと学校側が認め、子どもの命と安全が守られる環境を整えるため、あきらめるわけにいかない」と話す。

◆「学校が治外法権化」 首都大学東京・木村草太教授

木村教授によると、大分地裁が県に対して求償権を行使するよう命じた判決は非常に珍しく、画期的だという。

国賠法は故意または重大な過失があった場合、自治体が求償権を使って公務員個人に損害責任を負わせることができるとしている。だが、実際には「公務が萎縮する」などの理由で裁判では求償権の行使はほとんど認められていない。

木村教授は「元顧問の重過失行為は現場で厳禁すべき内容。地裁判決は妥当」と指摘する。木村教授は学校側は安全配慮義務への意識が低い上、責任も問われにくいため、特権的に法律を守らなくていい「治外法権」のようになりがちだと指摘。剣太さんの事例はその典型で「検察が元顧問を起訴して、刑事責任を負わせるべきだった」と主張する。

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平成29年2月7日 朝日新聞夕刊
福島で中1自殺 「十数人がいじめ関与」 須賀川市教委
 福島県須賀川市教育委員会は7日、市立中学校1年の男子生徒(13)が1月末に自宅で自殺したと発表した。
男子生徒へのいじめがあったことも明らかにした。市教委は外部の有識者らによる調査委員会を立ち上げ、自殺といじめの因果関係などを調べる方針だ。
市教委によると、男子生徒は1月27日朝、自宅で首をつって死亡しているのが見つかった。遺書などはなかったという。
7日に記者会見した市教委によると、男子生徒は昨年7月、学校生活に関するアンケートに「からかわれたり、バカにされたりする」と回答。11月の三者面談でも「悪口を言われる」と訴えた。12月にあった調査でも、「いじめられている」という内容の訴えをしていたという。
市教委は、十数人の同級生がいじめに関わっていたと明らかにした。一方で、「金銭の要求や身体に危害を加えるいじめはなかった。関係する生徒に指導し、いじめは解消したと判断していた」としている
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平成29年2月5日付大分合同新聞

剣道部員死亡事故 両親ら署名活動

署名

工藤剣太さんが死亡した事故の訴訟を巡り、県側の控訴取り下げを求めて署名活動をする母親の奈美さん(右)=4日、大分市

  2009年に竹田市の竹田高校剣道部員だった工藤剣太さん=当時(17)=が練習中に熱中症で倒れて死亡した事故を巡る訴訟で、剣太さんの両親や支援者は4日、大分市府内町のトキハ本店前で、県に控訴の取り下げを求める署名活動をした。
 昨年12月の一審地裁判決は、当時の顧問が剣太さんに暴行を加えたことなどを認め、重過失があったと判断。県に、
求償権を行使して元顧問に100万円の支払いを請求するよう命じた。
 県は「部活動に携わる教員に大きな影響がある」などとして福岡高裁に控訴している。
 この日は父親の英士さん(51)、母親の奈美さん(48)ら約10人が街頭に立ち、多くの買い物客や通行人が足を止めて
県への要請書に名前を記入していた。英士さんは「同じ思いを共有してくれる人がいるのは励みになる。今後も、県に控訴の取り下げを求めていく」と話した。
 両親と支援者は5日も午前10時から夕方まで同じ場所で署名活動をする。集まった署名は県や福岡高裁に提出する。

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平成29年2月1日河北新報

須賀川市の中1男子が自殺 いじめ有無を調査

  福島県須賀川市の市立中1年の男子生徒が自殺していたことが31日、市教委などへの取材で分かった。

学校や市教委はいじめがなかったかどうかを調べている。
 市教委などによると、男子生徒は1月27日、市内で自殺したという。遺書の有無については「分からない」
としている。
 男子生徒が通う学校の教頭は取材に「遺族の意向で詳細は話せない。いじめの有無を含めた学校生活の
様子について市教委と連携して調査している」と語った。

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