平成29年3月28日NHK神戸放送局

中1女子が死亡 飛び降りか

 27日、兵庫県宝塚市のマンションの敷地で中学1年生の女子生徒が倒れているのが見つかり、病院に運ばれましたが、死亡しました。
警察は、女子生徒が5階にある自宅のベランダから飛び降りたとみて詳しい状況を捜査しています。
27日午前11時半ごろ、宝塚市逆瀬台のマンションから女性の声で「ベランダから娘が落ちた」と
消防に通報がありました。
消防が駆けつけると、8階建てのマンションの敷地の中にある歩道で、女子生徒が倒れているのが
見つかり、病院に運ばれましたが、体や頭などを強く打っていておよそ6時間後に死亡しました。
警察によりますと、死亡したのは、マンションの5階に住む中学1年生で13歳の女子生徒です。
女子生徒は中学校が春休み中で、当時、自宅に母親と2人でいて、母親は「気づいたらベランダの
下に落ちていた。すぐに通報した」と話しているということです。
遺書などは見つかっていませんが、警察は、女子生徒が自宅のベランダから飛び降りたとみて
母親から話を聞くなどして詳しい状況を捜査しています。

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平成29年3月25日神戸新聞

神戸・垂水の女子生徒自殺 全校調査にいじめの記述

  神戸市垂水区の市立中学校3年の女子生徒=当時(14)=が昨年10月に自殺し、いじめを受けていた疑いがある問題で、同市教育委員会設置の第三者委員会が行った全校生向けアンケートに、女子生徒に対する悪口や仲間外れがあった-との記述が含まれていることが24日、関係者への取材で分かった。

 同市教委は3月末までに第三者委が調査結果をまとめる、としてきたが、「内容を慎重に精査している」として4月以降にずれ込む見通しを示した。

 関係者によると、アンケートには、別の生徒が女子生徒に対し「『顔面凶器』と聞こえるように笑いながら話していた」と、悪口を言われていたことを強くうかがわせる内容があった。

 また「2年生のころいじめられていた。そのときに(女子生徒は)『なんで私がいじめられるんやろ』と不安がっていた」「クラス内でのいじめ。避けたり悪口を大声で言ったり」など、いじめを示唆する具体的な内容が含まれていた。

 女子生徒は昨年10月6日、同市垂水区の川で倒れているのが見つかった。橋の欄干で首をつったとみられる。

同市教委はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と判断。第三者委は弁護士や大学教授ら7人で構成し、同月からいじめの有無や自殺との関連について調査している。(上田勇紀)

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平成29年3月23日NHK青森放送局

いじめ初動調査 体制確立要望

 いじめを苦に自殺したとみられる青森市の女子中学生の父親などが文部科学省を訪れ、深刻ないじめが起きた場合に、直後に情報を集める「初動調査」の体制を確立させることなどを要望しました。
文部科学省を訪れたのは、去年8月に列車にはねられて死亡した青森市の中学2年生、葛西りまさんの
父親の剛さんと、いじめの被害者などを支援しているNPO法人のメンバーです。
要望書のなかで、学校で深刻ないじめが起きた場合に、直後に広く情報を集めて調査しなければ真実が
明らかにならないとして、学校での初動調査の体制を確立させ、その情報を被害者と共有することや、調査委員会は利害関係のないほかの都道府県のメンバーで構成することなどを求めています。
父親の剛さんは、「情報共有がしっかりなされておらず、事実関係がまったく知らされていない。遺族は
苦しめられ、ただ待たされている気持ちになる」と話していました。
また、NPO法人「ジェントルハートプロジェクト」の小森美登里さんは「第三者調査委員会が立ち上がる
前に学校がきっちり調査しているかを文部科学省が監視するべきだ」と話していました。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6084943351.html

 

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平成29年3月8日朝日新聞宮崎版

宮崎の中1男子が自殺 昨夏、暴力被害示唆のメモ残す

  宮崎市内の中学1年生の男子生徒が昨年8月、暴力を振るわれたという趣旨のメモを残して自殺していたことが、市教育委員会への取材でわかった。市教委はいじめがあったかどうか調査している。

 市教委によると、男子生徒は始業式前日の昨年8月31日に死亡した。関係者によると、特定の生徒から暴力を振るわれたという内容のメモが見つかった。

 中学校は昨年9月、生徒と保護者にそれぞれ自殺があったことを説明し、全校生徒を対象にしたアンケートを実施。自殺した生徒と、メモに名指しされていた生徒らが夏休みに一緒にいるのを何度も見たという記述もあったという。

 市教委は「いじめが疑われる」として、名指しされた生徒や教員などから聞き取りをしている。教頭は取材に「大変重大な事案と受け止めている。市教委や警察などと連携して調べている。誠意を持って対応したい」と話した。

 市教委は昨年10月、大学教授や弁護士ら第三者でつくる「いじめ防止対策委員会」で報告したが、それ以降、委員会は開かれていない。市教委は「委員会で協議してもらうための資料を準備している段階」と説明している。

 市教委によると、このほかにも7月6日に中学1年の女子生徒、11月30日に中学2年の男子生徒が自殺している。市教委は「今のところいじめは確認されていない」と話している。

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平成29年3月2日河北新報

<仙台中2自殺>第三者委 いじめ一因答申へ

  仙台市泉区の市立中2年の男子生徒=当時(14)=が2016年2月に自殺した問題で、市教委第三者委員会のいじめ問題専門委員会は1日、「いじめが自殺の一因」とする答申案をまとめ、3月中に大越裕光教育長に答申書を提出する方針を決めた。
 同日夜の非公開会合後、取材に応じた委員長の本図愛実宮城教育大教職大学院教授によると、
遺族が長期間、学校や他の公的機関にいじめに関する相談していた事実が認められたため、いじめを自殺の一因に位置付けることにした。
 母親が15年12月、いじめについて学校に相談したかで学校と遺族の認識が対立していたが、
専門委の調査でも隔たりを埋める事実を確認できなかった。答申書では両者の主張を併記し相談の有無の結論は出さない。
 学校の対応に不適切さがあったと明記する一方、具体的な加害生徒やいじめの状況は特定
できないとして答申には盛り込まない。
 専門委は市教委が全校生徒に実施したアンケート結果の分析や関係者への聞き取りを実施。

遺族は調査の在り方に不満があるとして16年12月、新たな専門委による再調査を求める抗議文を市教委に提出した。

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平成29年2月23日京都新聞

大津いじめ報告書、母親が非公表を批判 市教委一転、公表へ

 大津小4いじめ

代理人とともに会見に臨む被害児童の母親(22日午後6時15分、大津市・県教育会館)

代理人とともに会見に臨む被害児童の母親(22日午後6時15分、大津市・県教育会館)

 

 大津市教育委員会が、市立小男児(11)に対するいじめを調べるため設置した第三者委員会の報告書を、男児の保護者の意向に反して非公表にしていた問題で、母親(50)が22日、市内で記者会見し、市教委や学校の姿勢を隠蔽的と批判し、不信感をあらわにした。市教委は同日、報告書を公表する意向を明らかにした。

 母親は学校の姿勢について、男児が不登校になる前に何度もいじめへの対応を求めたが、学校側がいじめの認知に消極的だったと指摘。母親が加害児童の家庭を訪ねるなどした結果、加害児童との関係はほぼ修復されたが、「先生に対する息子の不信感が全く解消されず、登校再開へのめどがついていない」と深刻な現状を訴えた。

 母親は計4回、報告書の公表を市教委に求めたが、返事をもらえなかったと説明した。「今後、報告書が全部公表されるようになれば、学校や市教委の対応もきっちりとなるのではないか」と話した。

 会見に同席した代理人の石川賢治弁護士は「教諭のいじめのとらえ方が主観的で振幅が大きい。何をいじめと考えるか感覚を共有するためにも、今回のケースに限らず第三者委員会の報告書は広く公表すべきだ」と訴えた。

 会見に先立ち、石川弁護士は市教委に報告書の公表を申し入れた。桶谷守教育長は「保護者としっかり話をして、公表に向けて準備を進める」と約束。公表要請に応えてこなかったことに対しては、「保護者の思いをくみ取れず反省している」と謝罪した。

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平成29年2月17日朝日新聞東京版夕刊

小6いじめ自殺、見舞金支払いで和解 群馬・桐生

 群馬県桐生市の市立小学校6年生だった上村明子さん(当時12)が2010年10月に自殺した問題で、遺族側が独立行政法人日本スポーツ振興センター(東京)に災害共済給付制度に基づく死亡見舞金2800万円の支払いを求めた訴訟の和解が17日、東京高裁(河野清孝裁判長)で成立した。遺族側によると、センターが2800万円を支払う内容だという。

 明子さんの自殺をめぐっては、ほかにも遺族側が市や県などの責任を問う裁判をしてきたが、代理人によると今回の和解ですべての訴訟が終結するという。

 災害共済給付制度では、いじめなど学校の管理下で児童や生徒が死亡した場合、センターが審査し、最大2800万円を支給する。遺族側はこの制度に基づいて死亡見舞金を申請したが、センターは「市が設置した第三者委員会の報告書などで、いじめが自殺の主な原因か言及されていない」として不支給としていた。しかし、一審・宇都宮地裁は昨年10月、「理不尽な悪口や仲間はずれなど、いじめは客観的にみて残酷で深刻なものだった」としていじめと自殺の因果関係を認め、センターに死亡見舞金の支払いを命じた。センター側が控訴していた。

 和解成立後、センターは「裁判所の意向に基づき和解することにした。和解内容に従い、速やかに死亡見舞金をお支払いする手続きに入る」とコメントした。(塩入彩)

 

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平成29年2月15日中日新聞

骨折で成績低下、志望校進学厳しく 一宮・自殺の中3生徒

  愛知県一宮市立浅井中学校3年の男子生徒(14)が、大阪市内の商業ビルから飛び降り自殺した問題で、男子生徒が昨年9月の体育祭で両手親指を骨折した後、けがでペンをうまく握れず「受験前なのに学習が遅れている」と家族に訴えていたことが分かった。骨折後、2学期の成績が落ち込み、志望校への進学は厳しい状況だったという。

 両親らによると男子生徒は理数系の科目が得意で、県外の工業高等専門学校が第1志望だった。仲の良い友人と一緒に目指し、母親と見学にも行っていた。

 ところが、骨折で9月末から1カ月ほど通院。ペンを持って計算や英単語を書くことなどができず、「書かないと覚えられない」と悩んでいた。母親の要請で学校は10月の中間考査で、解答時間の延長と別室で受けさせるなど対応した。しかし、2学期の内申は1学期より少し下がり、模試の偏差値も10ポイント近く下落。高専への進学は、2月の三者面談で「成績的に厳しい」と伝えられていたという。

 市教委によると、男子生徒のけがの理由を母親が電話で担任に問い合わせた際、担任は「用事がある」と言ってすぐに対応せず、教頭に報告もしていなかった。また、学校の災害共済給付制度を利用してけがの治療費などを請求する書類を生徒が担任に提出したが、突き返されたという。担任はこれらの一部を否定しているが、同校はこの対応を「不適切」としている。

 両親は「学校の不適切な指導とともに、骨折が原因で思うように学力が伸び悩んだことも、自殺のいろんな理由の1つだったのではないか」と話した。

 市学校教育課の坂井辰美主監は取材に「授業中にノートの補助や授業要旨のプリントを準備するなど配慮するべきだった」と話した。

 男子生徒は自殺する前に友人へ託した携帯ゲーム機に、メモ機能を使い、「担任によって学力、存在価値、生きがい、性格…私の人生全てを壊された」などの文章を残していた。

 浅井中は13日、全校生徒600人にアンケートを実施。14日から生徒向けにスクールカウンセラーも配置し、11人がカウンセリングを受けた。

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平成29年2月15日河北新報

<南相馬中2自殺>父「いじめ生徒 特定を」

 福島県南相馬市の市立中2年の女子生徒(14)が自殺した問題で、生徒の父親(41)が14日、河北新報の取材に応じた。女子生徒は生前いじめ被害を訴えており、父親は「加担した生徒全員を特定してほしい」と学校の対応を求めた。
女子生徒は11日夜に自宅で自殺しているのが見つかった。当日は変わった様子がなく、夕食も家族で普段通りに取ったという。父親は「既に死を覚悟していたのだろう。胸中に気付いてあげられなかった。娘に謝りたい」と語った。
父親がいじめ被害を知ったのは今年に入ってから。学校からの連絡がきっかけだった。男子生徒に故意に体をぶつけられたり、集団で「汚れる」などの言葉を掛けられたりしたという。
女子生徒は校内で孤立していた様子はなく、自宅で友人と遊ぶこともあった。父親は「10人程度が嫌がらせをしたと聞いている。なぜ娘が対象になったのか分からない」と話した。近く中学校で加害生徒、保護者と話し合うという。

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平成29年2月14日河北新報

<矢巾中2自殺>いじめ対応 有識者委常設 

 岩手県矢巾町の中学2年村松亮さん=当時(13)=が2015年7月、いじめを苦に自殺した問題を踏まえ、町は13日、いじめの防止策や対処方針を定めた「町いじめ防止対策に関する条例」の最終案を公表した。

防止策の検討や重大事案の調査を担う第三者による有識者委員会を常設し、きめ細かい対応を通じていじめ根絶を目指す。
 同日の町議会全員協議会で町教委が説明した。20日開会の町議会3月定例会に提出する。可決されれば
4月1日施行を目指す。町教委によると、同様の条例制定は県内初の試み。
 町教委の付属機関として、有識者でつくる「町いじめ問題対策委員会」を設置。構成員は6人以内とし、
学識経験者や弁護士、精神科医を想定。防止策の実効性を高める調査研究を進め、町教委に助言する。
 村松さんの問題を調査した第三者委による報告書の内容を踏まえ、スクールカウンセラーの活用を通じた
相談体制の強化や町内6小中学校を対象としたいじめ防止に関する教員研修会の実施も盛り込んだ。
 いじめが疑われる児童生徒の情報提供を町民の「責務」と明記し、「全町民でいじめ根絶」を掲げた。

児童生徒と保護者には、条例の内容をイラストを交えて解説した概要版を4月中に配布する。

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