平成28年2月25日河北新報

<仙台いじめ自殺>加害生徒側「協議応じる」

仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月にいじめを苦に自殺し、遺族が市と加害生徒7人に対して申し立てた調停について、加害生徒1人の代理人弁護士が24日、市役所で取材に応じ、いじめの存在を否定した上で「話し合いで気持ちが通じる部分があればと願う」と述べ、今後も話し合いに応じる考えを示した。  仙台簡裁であった18日の第1回調停には、この生徒を含む加害生徒6人の関係者は欠席した。

弁護士によると、裁判所には当日は欠席するが、4月の次回調停には出席する意向を事前に伝えていたといい、「実質的な協議をしないとの事実は一切ない」と強調した。  市教委の第三者委員会は昨年6月、いじめと自殺の関連性を認める報告書をまとめた。弁護士は、いじめに当たる行為自体を繰り返し否定した上で、からかいについても「自殺と一般的に結び付く関連性はないと考えている」と主張した。

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平成28年2月25日河北新報

<仙台いじめ自殺>加害生徒側「協議応じる」

仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月にいじめを苦に自殺し、遺族が市と加害生徒7人に対して申し立てた調停について、加害生徒1人の代理人弁護士が24日、市役所で取材に応じ、いじめの存在を否定した上で「話し合いで気持ちが通じる部分があればと願う」と述べ、今後も話し合いに応じる考えを示した。  仙台簡裁であった18日の第1回調停には、この生徒を含む加害生徒6人の関係者は欠席した。

弁護士によると、裁判所には当日は欠席するが、4月の次回調停には出席する意向を事前に伝えていたといい、「実質的な協議をしないとの事実は一切ない」と強調した。  市教委の第三者委員会は昨年6月、いじめと自殺の関連性を認める報告書をまとめた。弁護士は、いじめに当たる行為自体を繰り返し否定した上で、からかいについても「自殺と一般的に結び付く関連性はないと考えている」と主張した。

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平成28年2月19日河北新報

<仙台いじめ自殺>調停 加害生徒側が欠席

 マット

仙台簡裁であった第1回調停に向かう男子生徒の父親(右)=18日午後1時5分ごろ、仙台市青葉区

仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月、いじめを苦に自殺し、遺族が市と加害生徒7人に責任の所在確認などを求めた調停の第1回調停が18日、仙台簡裁であり、市と加害生徒2人が代理人や文書を通して事実関係の一部を否定した。加害生徒6人の関係者は出席せず、実質的な協議は次回に持ち越された。  調停は非公開で約1時間半にわたって行われ、遺族側は申し立てに至った経緯や現時点の考えを伝えた。加害生徒5人の関係者は意見をまとめた書面も提出せず、遺族側との話し合いに進展はなかった。  自殺した男子生徒の父親は調停後、「今まで謝罪の一言もなく、用意した話し合いの土俵にすら上がってもらえなかった。まだ息子を間接的にいじめるのかと、悔しくて仕方がない」と述べた。  申し立てによると、男子生徒は14年4月に館中に入学。同学年の男子生徒から仲間外れや悪口、からかいなどのいじめを繰り返し受け、同年9月に自殺した。  遺族側は、いじめは入学直後に始まり、部活を休んだことを「仮病」「サボり」と言われたり、級友らとプールに行った際に男子生徒だけ置き去りにされたりしたと主張。学校の責任については、保護者から計6回にわたり相談を受けていたにもかかわらず自殺を防げなかった、としている。  市教委の第三者委員会はいじめに関わった生徒らに聞き取りをした結果、同学年の男子生徒11人がいじめに関与したと認定。遺族側はいじめへの関与度が高かったとされる7人を相手に調停を申し立てた。

 

<仙台いじめ自殺>父「本当に悔しい」

館中1年の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、第1回調停に出席した生徒の父親が18日、取材に応じた。訴えた7人の加害生徒側の大半が欠席したことに「悔しくて仕方がない」と涙ながらに訴えた。一問一答は次の通り。  -なぜ調停に踏み切ったのか。  「昨年9月、中学校の校長から『(加害生徒が)謝るなら、受け入れるのか』と電話があり、謝罪を受け入れることを伝えた。その後も謝罪に関しアクションがなく、12月に決断した」  -調停で訴えたことは。  「いじめで大切な息子を突然失った。学校にもきちんと対処してもらえなかった。いじめをしたことは事実だと認めてほしい」  -第1回の調停を終えて。  「話し合うのは当たり前。用意した土俵にすら上がってもらえず、悔しくて仕方がない。本当に悔しい」  -次回の調停が4月にある。  「私が望んでいるのは、一緒の目線で話し合うこと。土俵にすら上がらないのはどういうことか」           ◇         ◇         ◇  仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月、いじめを苦に自殺し、遺族が市と加害生徒7人に責任の所在確認などを求めた調停の第1回調停が18日、仙台簡裁であり、市と加害

生徒2人が代理人や文書を通して事実関係の一部を否定した。加害生徒6人の関係者は出席せず、実質的な協議は次回に持ち越された。

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平成28年2月14日河北新報

<中1自殺>館中正門前に献花台を新設

仙台中1

教員が設置した新たな献花台=13日午前8時ごろ、仙台市泉区

仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月、いじめを苦に自殺した問題で、同校は13日、学校敷地内の正門前に献花台を新設した。
同校が献花台を管理し、休校日に手向けられた花は休み明けに校舎内にある既存の献花台に移す。
菅原光博校長は「命の大切さを子どもたちに伝えていかなくては、との思いを新たにした」と語った。
献花台の新設は、休校日でも住民らが花を供えられるようにするのが目的。週末などは校舎に入れないため、屋外に設置を求める声が出ていた。
一方で泉区公園課は同日、住民らが花を手向けてきた学校隣の公園に「献花される方は館中でお願いします」と記した看板を掲げた。園内には昨年9月に献花台が置かれ、その後に撤去されたが、花やジュースの供物が絶えなかった。
同課担当者は「住民から公園を元通りにしてほしいとの要望があった」と説明した。

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 平成28年2月14日 読売新聞宮城版

休校日用の献花台設置 いじめ自殺

仙台中1

新たに設置された献花台(仙台市泉区で)

◆第三者委は調査終了

仙台市立館中(泉区)1年の男子生徒が、いじめを苦に2014年9月に自殺した問題で、同中は13日、休校日に献花を受け付けるための献花台を正門脇に設置した。

同中は昨年10月、校舎内に献花台を設置した。しかし、近くの公園で献花が続き、「公園を本来の姿に戻してほしい」「土日や祝日などに献花する場所が必要だ」などの要望が寄せられていた。

休校日に供えられたものは、教職員が休み明けに校舎内の献花台へ移すという。菅原光博校長は「新しい献花台の前で、二度と同じことが起きないようにと祈ってほしい」と話した。

一方、大学教授や弁護士らで構成する市教育委員会の第三者委員会は12日に会合を開き、いじめの実態を解明するため、昨年11月から行ってきた一連の調査を終えることを決めた。今後、調査結果を基に年度内の答申取りまとめに向けた作業を進めるという。

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2月13日付河北新報

<仙台いじめ自殺>市教委、年度内にも答申

仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月、いじめを苦に自殺した問題で、市教委第三者委員会のいじめ問題専門委員会は12日、昨年11月に始めた追加調査を終了、答申の取りまとめに向けて最終協議に入った。  非公開で行われた会合後、委員長の本図愛実・宮城教育大教職大学院教授は「有益な聞き取りができたので調査を終了とすることを決めた。年度内に答申を示せるよう努めたい」と語った。  追加調査では男子生徒の在籍当時の在校生を対象にした全校アンケートに加え、教員5人と生徒13人から聞き取りを実施。いじめに関わっていない生徒らからの聞き取り結果について、本図委員長は「男子生徒が在籍していたクラスはほかに比べてにぎやかで、生徒同士でからかい合う様子があった。男子生徒はおとなしい子で、からかわれることがあったようだ」と述べた。

 <仙台中2自殺>アンケート17日以降に実施

仙台市泉区の市立中2年の男子生徒(14)が3日に自殺した問題をめぐり、市教委の大越裕光教育長は12日、同校の全生徒を対象にしたアンケートを期末試験が終わる17日以降に実施する方針を示した。  定例教育委員会で説明した。委員からは「アンケート時期や内容を早期に調整し、保護者にも伝えてほしい」「子どもたちの心のケアに努めることが必要」との意見が出された。  アンケートは男子生徒の学校での様子を尋ね、いじめの有無などを確認するのが目的。委員会後、大越教育長は「遺族とも相談し調査を進めたい」と語った。

 

NHK仙台放送局

いじめ自殺 新たな献花台設置

仙台市の中学1年の男子生徒がおととしいじめを受けて自殺した問題で、中学校に休みの日にも献花ができるよう、門の近くに新たな献花台が設置されました。 献花台が設置されたのは、おととしいじめを受けて自殺した中学1年の男子生徒が通っていた仙台市の中学校で、13日朝、教員が花などを供えられるよう正門近くに献花台を設置しました。 中学校では地域の人たちも献花できるよう去年10月に校舎1階の玄関近くに献花台を設置しましたが、地域の人から「休みの日でも献花できるようにしてほしい」という要望が寄せられていました。 中学校では新たな献花台に供えられたものは休み明けに校舎内の献花台に移すということです。 中学校の校長は「亡くなった生徒を悼む気持ちを持つ人が多くいて、改めて命の大切さや人を思いやる気持ちを生徒たちに教育していかなくてはいけないと感じました」と話していました。 一方、学校近くの公園にも花や飲み物などが供えられた場所がありますが、公園を管理する区役所の担当者は13日「献花される方は中学校の献花台にお願いします」と書かれた看板を設置しました。

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平成2829日河北新報

<仙台いじめ自殺>市と加害生徒らに調停申し立て

  仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月、いじめを苦に自殺した問題で、遺族が市と複数の加害生徒に対し、事実関係の究明と責任の所在の確認を求める民事調停を仙台簡裁に申し立てたことが8日、分かった。第1回調停は今月中に開かれる。
 申し立てによると、男子生徒は14年4月に館中に入学。同じ学年の男子生徒から
仲間外れや悪口、からかいなどのいじめを受け、同年9月に自殺した。市教委の第三者委員会がまとめた報告書は、いじめには同級生の男子生徒11人が関与したと指摘している。
 遺族側はこの報告書をベースに、入学直後からいじめが始まり、部活を休んだことを「仮病」「サボり」と言われたり、級友らとプールに行った際、男子生徒だけ置き去りにされたりしたと主張している。
 学校の責任については、保護者から6回の相談を受け、加害生徒に謝らせる「謝罪の会」を2度開くなどしたが、担任教諭は深刻な状況と考えず、市教委にも報告しなかったため、組織的な対応が取れなかったとしている。
 遺族側は「市は男子生徒が自殺する危険性を十分予測できたのに適切な措置を取らず、精神的に追い込んだ。加害生徒からは今も謝罪など誠意ある対応はなく、調停の場で事実関係や責任の所在を明らかにしたい」と主張する。
 市文書法制課は「申し立てがあったのは事実だが、調停は当事者同士の話し合いによる非公開の手続きであり、内容を明らかにすることは控えたい」と話した。
 問題をめぐっては、学校側が自殺直後に「転校した」と虚偽説明し、市教委も1年近くいじめ自殺を公表せず、混乱が広がった。市教委の第三者委員会は現在、生徒と保護者を対象に追加調査を実施している。

[民事調停] 争いを話し合いで解決する裁判手続き。非公開で進められ、訴訟よりも手続きが簡単で費用も安い。3カ月程度の短期間で終了するなどの利点もある。調停が不成立となった場合、訴訟を提起することができる。

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平成2829日NHK仙台放送局

いじめ自殺で民事調停申し立て

 仙台市の中学1年の男子生徒がおととしいじめを受けたあと自殺した問題で、男子生徒の遺族が仙台市と加害生徒に対し事実の究明と責任の所在を明らかにするよう求め裁判所に民事調停を申し立てました。
おととし、仙台市の中学1年の男子生徒が同級生にからかわれたり仲間はずれにされたりするいじめを受けたあと自殺し、市の調査委員会は去年「自殺はいじめとの関連性があった」とする報告書をまとめました。
遺族の弁護士によりますと、生徒の遺族は報告書の中でいじめに関わったとされる生徒と仙台市に対し事実の究明や責任の所在について明らかにするよう求め9日までに仙台簡易裁判所に民事調停を申し立てたということです。
民事調停は民間から選ばれた調停委員2人と裁判官1人が立ち会い、協議によって解決が図られるもので、民事裁判よりも費用が安く、短期間で解決できるということです。
遺族側によりますと、加害生徒から遺族に今も直接の謝罪はないということで、男子生徒の父親はNHKの電話取材に対し「調停を通じて加害生徒には自分のしたことを振り返ってもらい責任の重さを感じて欲しいし仙台市にも反省してもらいたい」と話しています。
仙台市の奥山市長は9日の記者会見で「調停の申し立ては、学校とそれを管理する市がいじめに適切に対応していなかったというご遺族のお気持ちがあってのことだと考えている。

市としては、申し立てをしんしに受け止め対応していきたい」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20160209/5755961.html

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【11月17日付 河北新報】

仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が昨年9月下旬、いじめを苦に自殺した問題で、市が独立行政法人「日本スポーツ振興センター」の災害共済給付制度に基づき死亡見舞金を請求し、遺族に見舞金2800万円が支払われていたことが、16日、市教委への取材で分かった。
市は1月下旬にセンターに請求。3月下旬に審査会の判断を経て支給が決まり、4月にセンターから遺族に支払われた。
災害共済給付制度は、学校管理下で児童生徒がけがや死亡した場合などに、医療費や死亡見舞金が支払われる仕組み。文部科学省は2007年、自殺の場所にかかわらず、いじめや体罰が原因で自殺した場合にも死亡見舞金の給付対象となるよう制度を変更した。
市教委の第三者委員会が男子生徒の自殺といじめとの関連性を認める報告書を出したのは6月下旬だった。市教委教育相談課は「制度があるので、少しでも早く遺族のためになればと思い請求した」と話している。

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【11月14日付 河北新報】

仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が昨年9月、いじめを苦に自殺した問題で、市教委の大越裕光教育長は13日、義家弘介文部科学副大臣と5日に会談した内容を定例教育委員会で報告した。
大越教育長は、義家氏から男子生徒の自殺を早期に公表すべきだったと指摘され、遺族への謝罪など加害生徒を指導するよう求められたと説明。「(いじめ自殺は)原則公開だが、遺族の説得が難しい場合は文科省に相談したり、第三者に仲介を依頼したりと工夫や努力の必要があると助言された」と述べた。
委員からは問題発生後の市教委と文科省との連絡状況について質問があり、市教委は「昨年9月の発生後とことし8月の公表時に2回報告したが、特に指導はなかった」と答えた。
公表の判断基準をめぐり、大越教育長は「遺族の考えが大部分を占め、総合的に判断する。
難しい事案は文科省に相談したり教育委員と協議したりし、抱え込まないことが大事だと受け止めた」と語った。

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