平成29年12月26日朝日新聞大阪本社版

神戸市立高 指導後に高1飛び降り 2日連続面談、自習

神戸市立六甲アイランド高校(同市東灘区)で22日夕、同校1年の男子生徒(16)が校舎5階から転落し、意識不明の重体になっていることが26日わかった。ネット上での生徒間トラブルについて、前日から転落直前まで2日間にわたり教員から指導を受けており、市教委が関連を調べている。

兵庫県警東灘署などによると、22日午後5時ごろ、同校から「敷地で男子生徒が倒れている」と119番があった。校舎5階の窓が開いており、自ら飛び降りたとみられる。

市教委によると、今月、短文投稿サイト「ツイッター」で、特定の生徒を対象にした書き込みからトラブルに発展。指導は教員3人が複数の生徒を対象に、2日間にわたり実施された。21日は7時間半、22日は8時間半かけ、教員の面談による事実確認・指導は各30分~1時間で、残りの時間は反省文の作成や自習をさせた。25、26日は面談の予定だった。生徒が転落したのは、22日の指導終了後、保護者の迎えを待つ間だった。

市教委は「こういう事態になったことを重く受け止めている」と陳謝。「大半が自習や反省文の作成で、指導時間が長いとは考えておらず、転落との因果関係はわからない」とし、保護者の意見も聞きながら今後の調査を検討する。【栗田亨】

 

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平成29年12月26日毎日新聞

福島・中1自殺 いじめ定義、教員知らず 第三者委報告

福島県須賀川市で1月に市立中1年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、市教委が設置した第三者委員会は25日、自殺といじめの因果関係を認め、一部の教職員が「いじめ防止対策推進法」が定めるいじめの定義を理解していなかったことを明らかにした。この結果、いじめを「からかい」と軽視したり、多忙な同僚に迷惑を掛けまいと学校ぐるみの対処を見合わせたりして、問題を深刻化させたと指摘した。

市教委によると、男子生徒は1月27日、自宅で首をつって自殺した。遺書などは確認されておらず、自殺の前日も登校していた。

第三者委(委員長・笠間善裕弁護士)は3月以降、教職員や生徒らから聞き取り調査を実施。その結果、男子生徒は学習面を中心に学校になじめず、ストレスを抱える状況の中、クラス内で男子生徒に触れると「菌」がつくといじめられたり、部活動でも「ゴミ〇〇」と呼ばれたりしていたことを把握した。

一方、学校は昨年7月の校内アンケートや同11月の三者面談などで男子生徒から3回にわたり「からかわれたりばかにされたりする」などの訴えを受けていた。関与したとされる生徒に指導し、いじめは解消されたと判断していた。

しかし、実際は一部の教員がいじめ防止対策推進法にある定義(心理・物理的な影響を与える行為で、対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じるもの)を理解していなかった。第三者委は「単なる『からかい』であり『いじめ』ではないと事態を軽視する教員が一定程度存在した」と指摘し、自殺は「いじめが大きな一因」と結論付けた。

この中学ではいじめを確認した場合、校長らでつくる常設の対策委員会に報告し、学校ぐるみで対処するルール。だが自殺した男子生徒の場合、1年生の担当教員らでつくる「学年会」での協議にとどまり、対策委には個別の対処でいじめは解消したと事後報告しただけだった。第三者委に担任は「自分のクラスのことで学校全体に迷惑を掛けたくなかった」という趣旨の説明をしたという。

ただ、学年会も週1回45分で、いじめに十分に対応できなかった。また第三者委が、対策委も兼ねる生徒指導委員会の記録を調べると、不登校についての議論が多い一方で、いじめについての議論は少なかったという。

笠間委員長は「教職員に対する負担が重すぎるのではないか。マンパワーが不足している」と指摘した。

教育評論家の尾木直樹氏も「教員は部活動や書類作成などで忙しく、子どもと向き合えない状態が続いている」としつつ、「いじめの定義を知らないのは言語道断だ。命に関わるいじめへの対処は最優先事項で、授業数を減らし教員に余裕を持たせる必要もある」と述べた。【曽根田和久、宮崎稔樹】

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平成29年12月26日神戸新聞

高1生、8時間指導直後に転落 SNSトラブルで

神戸六甲アイランド高1

校舎5階から男子生徒が転落した神戸市立六甲アイランド高校=神戸市東灘区向洋町中4

神戸市東灘区の市立六甲アイランド高校で1年の男子生徒が校舎5階から転落し、重体となっている問題で、男子生徒は転落直前、会員制交流サイト(SNS)を巡る生徒間のトラブルについて約8時間にわたり教諭らから事情を聴かれ、反省を促されるなどの指導を受けていたことが25日、神戸市教育委員会などへの取材で分かった。23日以降、クラスと離れた別室での指導を受けることが決まっていたといい、市教委は「指導が適切だったのかどうかも含めて調査する」としている。(井上 駿、広畑千春)

学校関係者らによると、男子生徒は今月発覚したツイッター上のトラブルについて22日、始業前から1階の個室でトラブルの内容や経緯などを聴かれるなどした後、休憩や自習を挟みつつ、翌日以降に別室での指導を受けることを告げられた。指導を終えた十数分後の午後5時ごろ、敷地内で倒れているのが見つかった。校舎5階の窓が開いており、ここから転落したとみられる。

同校の関係者によると、同様の指導では、朝から1人で別室に入り、一日の予定を書き出し、それを実践できたかなどの反省を記したり、学校や家族について作文を書いたりするという。期間は2週間近くに及ぶこともあったといい、生徒指導担当教諭から「高校を辞めるか」

などと強い口調で言われた生徒もおり、関係者は「指導を受けた後、かなり落ち込んだ様子の生徒もいた」と話した。

市教委は、男子生徒に関して「指導の中身や期間については明らかにできない」とする一方で、「指導の際は、生徒の人権に十分配慮している」と強調。「男子生徒の転落と指導の関係については、現段階では分からず、詳細は差し控える」としている。

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平成29年12月26日朝日新聞

中1自殺「いじめが大きな一因」 調査委、学校を批判

 

福島県須賀川市立中学1年の男子生徒(当時13)が1月に自殺した問題で、市教育委員会が委嘱した外部有識者による「いじめ問題専門委員会」は25日、調査報告を発表し、「いじめが自殺の大きな一因だった」と認定した。学校の対応については「事態を軽視し、適切に指導しなかった」と批判した。

男子生徒は1月27日朝、自宅で首をつって死亡しているのが見つかった。遺書はなかったという。

市教委は2月、男子生徒が昨年7月以降の複数回のアンケートや面談でいじめを受けていると訴えていたことを認めた上で、翌月に専門委を立ち上げ、自殺といじめの因果関係や学校の対応を調べ始めた。

調査報告によると、男子生徒はクラスの9人の男子から「菌がつく」といじめられていたほか、部活でも数人から髪形をからかうようなあだ名をつけられていた。また、普段から同級生にからかわれたり、悪口を言われたりしていたという。

調査報告は「男子生徒は学校にうまくなじめなかったようで、ストレスを抱えていた」と指摘。その上で、「いじめが大きな一因となって自死を選択した」と結論づけた。

また、学校の対応について、「いじめではなく、からかい」と認識して事態を軽視する教職員がいたとしたほか、情報が教職員間で十分に共有されず、「適切な指導や助言がされなかったことが問題を深刻化させた」と非難した。

報告を受け、市教委の柳沼直三教育長は「真摯に受け止め、いじめ根絶についての対策を考えたい」と述べた。(鈴木剛志)

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平成29年12月25日毎日新聞

福島・中1自殺 いじめ一因「指導なく深刻化」 第三者委

福島中1自殺

記者会見で調査結果について説明する第三者委員会の笠間善裕委員長(右)=福島県須賀川市役所で

福島県須賀川市で今年1月に市立中学校1年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、市教委が設置した第三者委員会は25日、自殺は「いじめが大きな一因となった」とする調査結果を発表した。一部の教職員が、いじめを「からかい」と軽視し、情報共有も不十分で適切な指導や助言がなされなかったことが問題の拡大や深刻化を招いたと指摘した。

市教委によると、男子生徒は1月27日朝、自宅で首をつって自殺した。学校には昨年7~12月、男子生徒から「からかわれたり、ばかにされたりする」などの訴えが3回あった。学校は関与した生徒十数人を指導後、いじめは解消されたと判断し、経過を観察していた。

しかし、遺書などは確認されず、自殺の前日も登校するなどいじめと自殺の因果関係が明確でないため、第三者委員会(委員長・笠間善裕弁護士)が3月以降、教職員や生徒らからの聞き取りを進めてきた。

報告書では、男子生徒は、学習面を中心に学校になじめず、ストレスを抱える状況の中で、クラス内で男子生徒に触れると「菌」がつくといじめられたり、部活動でも髪形をからかうような「ハゲ〇〇」、人格を否定するような「ゴミ〇〇」とのあだ名を言われたりしていたという。

また、報告書は「単なる『からかい』であり『いじめ』ではないと事態を軽視する教員が一定程度存在したことが問題の拡大を招いた」と指摘。男子生徒の特性やいじめなどの情報が十分に共有されていなかったとした。

記者会見した笠間委員長は、学校側の対応が不十分だった理由として「教職員に対する負担が重すぎるのではないか。マンパワーが不足している」とも指摘した。【曽根田和久、宮崎稔樹】

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平成29年12月25日神戸新聞

「部活疲れた」中2女子自殺か 部屋にメモ残し首つ

兵庫県尼崎市立中学2年の女子生徒(13)が20日に自宅で首をつった状態で亡くなっていたことが24日、関係者への取材で分かった。女子生徒の部屋には「学校の部活動に疲れた」という内容のメモが残されており、自殺の可能性があるという。

関係者によると、20日午後4時45分ごろ、尼崎市内の自宅で家族が発見し、119番。搬送先の病院で死亡が確認された。

2段ベッドの上部にかけた電気コードのようなものが、首に巻きついていたという。女子生徒は中学校で運動部に所属。尼崎市教育委員会は、いじめの有無も含め関係者から事情を聴いている。

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平成29年12月24日毎日新聞

15歳自殺の大島商船高専 同室学生にも「いじめ」

大島商船高専(山口県周防大島町)の1年生の男子学生(当時15歳)が昨年5月に自殺した問題で、別の2年生の男子学生(17)が適応障害の状態と診断されていたことが、毎日新聞の取材で分かった。学生は自殺した学生と同級生で、自殺後に同じクラスのグループからいじめられたと訴え、調査した教員からも威圧的な聞き取りを受けたと証言。学校は25日にも第三者調査委員会を開く予定だ。

責任流布で適応障害

自殺した同級生の遺族も第三者委の設置を要請。いじめが連鎖した可能性もあり、同じ学校にいじめを調査する二つの第三者委設置が検討される異例の事態となりそうだ。

学生や保護者によると、昨年5月、学生と寮が同室の同級生が自殺した後からいじめが始まった。同級生グループから、自殺は学生のせいといううわさを校内に広められた。自殺した同級生の寮の机に性的な本が入れられた時、学生は同室に居合わせただけで、いじめに加担したことはなかった。

止められなかったことを同級生にわびたが、翌日、同級生は自殺した。同室だったのは2日間だけだった。

その後も、同級生グループからは写真を勝手に撮られて笑いものにされたり、触れると汚い物に触れられたかのような仕草でばい菌扱いされたりした。

2年生になった今年5月、学生が体調不良を訴え「死にたい」などと漏らしたため、学校が教員らによる「いじめ対策委員会」を設置し、調査を開始。

7月には学生が適応障害の状態と診断された。

しかし、教務主事ら対策委の教員は面談で「どうして君は先生の言うことを聞かないのか」と学生を威圧したうえで「授業中に寝ている」「寮の部屋が汚い」などと詰問口調でただした。「寮生活で人間関係もうまくできないし、それがトラブルの原因にもなっている。落ち着くまで寮を離れたらどうか」と学生にいじめられる原因があるかのように言われ、保護者は一時的な退寮を促されたと感じたという。

学生は「今もいじめが続き、つらい、先生にも追い詰められた。でも、船乗りの夢があり、耐えてでも学校に行かないといけない」と話し、吐き気や睡眠障害などと闘いながらも通学を続けている。保護者は「早く解決しないと命に関わる」と不安を訴える。

調査にあたった教員は毎日新聞の取材に対し「強い口調だったつもりはない。調査で疑義があったことを聞いただけだ」と答えた。

保護者らの投書を受けた文部科学省が11月に学校設置者の国立高等専門学校機構を通じて学校に第三者委の設置を求め、25日にも初会合が開かれる。【土田暁彦】

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平成29年12月23日毎日新聞

大島商船高専自殺 遺族が第三者調査委設置の要望書

昨年5月、大島商船高専(山口県周防大島町)の1年生の男子学生(当時15歳)が自殺し、遺族が校内のいじめが原因の疑いがあるとして、代理人弁護士を通じて22日、同校に第三者調査委員会を設置して調査するよう要望書を送付した。同校は学内の調査でいじめはなかったとしているが遺族側は不十分として改めて調査を求めた。

要望書などによると、男子学生は寮生活をしており、昨年5月21日未明、寮を抜け出し、校舎から飛び降り死亡した。遺書は見つからなかった。

遺族が調査を求め、同校は同級生への聞き取り調査やアンケートを実施したが、今年6月までにいじめはなく自殺の原因は不明と結論付けた。

遺族側は要望書で、同級生の証言などに基づき、男子学生が入学直後の4月下旬ごろから上級生からや、部活やクラス内で「殺人鬼」とのあだ名で呼ばれ、自殺の前日には寮の部屋の机に性的な本が入れられ、気付いた男子学生が怒って窓から投げ捨てたことがあったなどと主張。

その頃から手首を複数回カミソリで切る自傷行為も目撃されていたとしている。

一方、遺族は自殺の当日に学校を訪れた際、校長から他の教員がいる前で男子学生の尊厳を傷付けるような発言を受けたとして謝罪も求めた。

同校側は発言を否定している。遺族は要望書で「息子の死から1年半以上たっているのに、自殺の原因が分からない。事実を知りたい」と訴えている。

要望を受け、学校側は第三者委を設置する方針。番場葉一事務部長は「ご遺族には不信感があるのかもしれない。学校としては寄り添ったつもりだった」と話している。【土田暁彦】

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平成29年12月24日神戸新聞

高1生、校舎から転落 転落前、別室で担任と会話

神戸市東灘区の市立六甲アイランド高校で、1年の男子生徒が校舎から転落し重体になっている問題で、転落前に、担任が男子生徒と教室以外の別室で話していたことが23日、市教育委員会などへの取材で分かった。

市教委などによると、転落のあった22日は終業日で、6時限目まで授業があった。男子生徒は大掃除などの後、男性担任に呼ばれ、1階の部屋で話した。内容や生徒の様子は「調査中で答えられない」としている。アンケートなどでは、いじめや家庭、部活動での悩みを抱えている様子はなかった

という。

男子生徒は22日午後5時すぎ、敷地内で倒れているのを発見された。校舎5階の窓が開いており、ここから転落したとみられる。

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平成29年12月24日河北新報

<仙台中学生自殺>教員30人聞き取りへ 日程など固まる

仙台市青葉区の折立中2年の男子生徒(13)が教諭から体罰を受けた上、いじめを訴えて4月に自殺した問題で、原因究明や再発防止の提言をする市教委の第三者機関「いじめ問題専門委員会」は23日、関係教員への聞き取り調査の日程や方法を固めた。  調査は来年1月中旬に開始する。担任や教科担当の関係教員、生徒が通っていた小学校の教員ら計約30人が対象。委員8人を2、3人の

チームに分け、それぞれ教員1人と面談し、生徒の人柄や人間関係などを聞き取る。2月中をめどに終える。  2年生全員と部活動で関係のあった生徒計約100人への聞き取りは、了解を得た場合に限って保護者同伴で行う。年明けにも協力依頼書を送付する。了承が得られれば、遺族への聞き取りもする方針。  会合は冒頭以外、非公開で行われた。川端壮康委員長は終了後「聞き取りは、公正中立な立場で客観的事実に基づき行う」と話した。

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