令和元年7月3日付朝日新聞

中3男子死亡、飛び降りか いじめ調査へ 岐阜市教委

3日午前8時すぎ、岐阜市のマンション駐車場で人が倒れていると通行人から消防に通報があった。岐阜県警によると、倒れていたのは、市内に住む中学3年生の男子生徒(14)で、病院に搬送後、出血性ショックにより、死亡が確認された。男子生徒は全身を強く打っており、県警は、飛び降り自殺を図った可能性もあるとみて調べている。

男子生徒の死亡を受けて、岐阜市教育委員会は同日夜、会見を開いた。市教委によると、5月末、亡くなった男子生徒が、給食の時間に同級生から嫌いな食べ物を押しつけられたことがあったという。担任が把握し、押しつけた生徒を指導。同校では、その後の経過を見守っていたという。

同校では、6月17日に全校を対象とする生活アンケートを実施。その際、亡くなった生徒の回答にはいじめを受けていることを示す内容はなかったという。

市教委では、外部委員で構成するいじめ調査委員会を設置し、調査する方針。

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令和元年7月2日付東京新聞朝刊

中1自殺「顧問が原因」 さいたま、昨夏に 指導巡り遺族訴え

さいたま市立南浦和中一年の男子生徒=当時(13)=が昨年八月、部活動に行く途中に自殺し、遺族が三十代の男性顧問の指導が原因の疑いがあると訴えていることが一日、関係者への取材で分かった。市教育委員会は、第三者委員会を設置して調査を始める。

生徒の母親や市教委によると、男子生徒はバドミントン部に入ったが、練習についていけず悩んだ様子だったという。夏休み中の昨年八月二十五日、顧問から母親に「生徒が部活を休み、ゲームセンターにいた。明日個別に呼んで指導する」と電話があった。生徒は翌二十六日、部活に行くため自宅を出た後、自殺した。

学校が十二月、全校生徒に部活に関するアンケートをすると、別のバドミントン部員が顧問から「おまえ、存在する意味あるのか」と暴言を吐かれたり、胸ぐらをつかまれたりしたと答えた。

「(男子生徒が)圧をかけられていた」との回答もあった。

また校長は、母親に「一度休むと外周十周という厳しいペナルティーがあった」と説明していた。顧問は学校の聴取に「口調が強かったり、言い方がきつかったりした。至らなかった点は反省している」と答えたという。今春、別の中学校に異動した。市教委は既に第三者委の専門家五人を選任。四日に初会合を開く。

母親は取材に「顧問から謝罪はなく、学校から詳しい説明もない。事実を知りたい」と話した。市教委の吉田賀一指導二課長は「指導が自死の要因かどうか確認できなかった」と述べた。

 

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令和元年6月27日付毎日新聞

「校庭100周走れ」中学教諭を懲戒処分 千葉県教委

千葉県教委は26日、炎天下、男子生徒に校庭を100周走らせる体罰を加えたとして、柏市立中の男性教諭(32)を同日付で減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。男子生徒は途中で座り込み、熱中症の疑いと診断された。

県教委によると、男性教諭は先月25日、顧問を務めるサッカー部に所属する2年生の男子生徒に対し、前日の小テストでカンニングをした罰として「校庭を100周走れ」と指示。男子生徒は1周約400メートルの校庭を約3時間かけて75周、計30キロ近く走った時点で足がふらつき座り込んだ。この日は気温が30度前後あり、練習を見にきていた母親が男子生徒を病院に連れて行ったところ、熱中症の疑いがあると診断されたという。

県教委によると、男性教諭はほかの部員にも同様の体罰を加えていた。男性教諭は「体罰に該当する認識がなかった」と説明しているという。【秋丸生帆】

 

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令和元年6月27日毎日新聞

再発防止委に遺族 奄美中1自殺、市教委方針

  鹿児島県の奄美市立中1年の男子生徒が2015年に自殺した問題で、再発防止策をまとめる検討委員会を立ち上げた市教育委員会が24日、遺族を検討委員に加える方針を示した。遺族の要望を受け入れ、納得できる再発防止策づくりにつなげたいとしている。

この問題では昨年12月、元大学教授らでつくる市の第三者委員会が「担任の不適切な指導」を自殺原因とし、学校や市教委の対応にも問題があったとする報告書を公表。市教委は先月、「再発防止対策検討委員会」を設けた。

検討委のメンバーについて、市教委は当初、大学教授や市教育長、市立学校長ら10人を選び、第三者委のメンバーや遺族を含めなかった。人選に市議らから疑問の声が上がり、要田憲雄・市教育長は24日、遺族と第三者委のメンバーを加える方針を市議会で表明した。来月の検討委で委員追加を正式に決める見通し。

市教委は「遺族の強い要望を考慮した」。教育評論家の武田さち子さんは「遺族が委員になる例は聞いたことがない。誰よりも真剣なので、協議の形骸化防止になる」と話す。(外尾誠)

 

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令和元年6月17日付朝日新聞

小6女児いじめで骨折、PTSDに 学校の対応は後手

大阪府八尾市の市立小学校6年生の女児が同級生の男児から暴力や悪口のいじめを受け、長期間不登校になっていると認定した報告書を、市のいじめ調査委員会が今月まとめたことがわかった。女児は骨折し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されている。報告書では、学校が初期段階からいじめと捉えず組織的な対応をしていなかったと指摘している。

弁護士や臨床心理士らでつくる委員会が、6日付でまとめた。女児が4年生時に男児から「デブ」「ブス」などと言われたこと▽4年生時の昨年2月、市内の公園で、男児がうつぶせに倒れた女児の上で20回程度跳びはねるなどし、女児が左手小指骨折や胸腰部打撲などのけがを負ったことなどをいじめと認定した。

女児は昨年2月以降も時々登校していたが、同10月に校内で男児から中指を立てられ、翌日以降、登校していない。同12月、PTSDと診断された。

報告書によると、4年生時の悪口について、担任は女児の保護者から相談を受け、やめるよう男児を注意していた。だが、悪口はよくあることとして重要視せず、いじめとは捉えていなかった。

公園での暴力行為について、担任は当日に双方の家庭に訪問するなどの対応はとった。だが、学校は事態の深刻さを認識せず、校外でのけんかとして、いじめとは捉えなかった。担任は悪口や暴力に対応した内容の記録も誤廃棄していた。

報告書は、悪口の段階で、学校が男児に適切な指導をしていれば暴力行為につながらなかった可能性があり、暴力行為が起きた後も事態の重大さを認識していなかったとした。女児の精神症状については、いじめだけでなく、学校の対応の不適切さによる影響も大きいと認定した。

いじめ防止対策推進法に基づく国の基本方針では、「いじめに当たるか否かの判断は、いじめられた児童生徒の立場に立つことが必要」としている。報告書では、学校が女児の気持ちに寄り添った対応ができていなかったと考えられるとも言及した。

市教委の対応についても、初期段階から情報を共有し、具体的にどう対応していくか明確にしていたとは言い難いと指摘した。

女児の両親によると、女児は男児の幻覚に悩まされ、ほとんど自宅を出ることが出来ない状態で、「死にたい」、幻覚を見えないようにするために「目をつぶしたい」と漏らすこともあるという。

母親(39)は「娘が再登校できるための有効な対策を取ってくれていない」と学校や市教委の対応を批判。報告書についても「暴力は娘が先に手を出したことがきっかけと記載するなど納得できない」とし、市に対して再調査を求める予定だという。(大野正智)

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令和元年6月14日付神戸新聞

中2女子自殺のいじめ認定、大阪 泉佐野市教委

 大阪府泉佐野市で自殺した市立中2年の女子生徒について、いじめが認定されたことを受け謝罪する奥真弥教育長(中央)ら=14日
大阪府泉佐野市で自殺した市立中2年の女子生徒について、いじめが認定されたことを受け謝罪する奥真弥教育長(中央)ら=14日

大阪府泉佐野市で今年1月にマンションから飛び降り自殺した市立中2年の女子生徒について、市教育委員会は14日、生徒へのいじめがあったと認定する調査結果を公表した。いじめが自殺に影響を与えたかは、判断できないとしている。

遺族の要望を受け、同級生らに聞き取り調査をした。市立佐野中に通学していた女子生徒は、昨年秋ごろから一部の生徒から無視されるようになり、仲間はずれにされるなど、いじめと認められる行為が確認された。

女子生徒が学校にいる際「しんどい」「死ぬって言ったらどうする?」と紙に書きこむ様子があったことも判明した。

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令和元年6月14日付南海日日新聞社

いじめ断定「瑕疵ない」 教委回答、遺族は不信感 奄美市中1自殺

2015年に鹿児島県奄美市の公立中学1年男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、自殺翌日に生徒を「いじめた側」と誤って断定したと第三者委員会から批判を受けていた市教委が、5月31日付で遺族に提出した文書で「瑕疵(かし)はなかった」との見解を示していたことが分かった。遺族側は13日、奄美市内で記者会見を開き「いじめと断定したことを正当化しようとしている」と批判し、再発防止へ取り組むとしている市教委へ不信感を示した。

遺族は自殺の原因を「担当教諭の不適切な指導と家庭訪問」とした第三者委報告書(18年12月)を受けて、4月に要田憲雄教育長宛て要望書を提出。報告書への見解や遺族に対する謝罪、再発防止などを求めていた。

市教委は5月31日、要望書に対する回答書を遺族に提出。報告書で認定された自殺原因を重く受け止め、生徒指導・支援や家庭訪問の在り方を検証し、再発防止策を構築するとした。

一方、市教委が自殺翌日に同市であった臨時校長会で男子生徒を「いじめた側」としたことについては、同級生が男子生徒に「嫌な行為をされた」と訴えたとする学校側の報告やいじめ防止対策法などを基に判断したと説明。「当時の状況下での判断としては瑕疵はなかった」とした。

遺族は回答書に対し「第三者委の報告書が把握していない事項を持ち出していて、第三者委の調査結果に対する異議といえる」と指摘。「報告書を真摯(しんし)に受け止めておらず、言動不一致」と怒りの声を上げた。

第三者委は報告書で、当該学校の教員や生徒への聞き取りなどの結果▽不適切な指導と家庭訪問時の対応が自殺の原因▽男子生徒の同級生への行為をいじめと断定できない▽明確な判断材料がないにも関わらず、市教委が経緯を「いじめ」と断定した―などとしていた。

遺族の会見後、市教委の元野弘学校教育課長は回答書で「いじめ」と断定した経緯について「当時の関係者への聞き取りを基に記した。自殺翌日の朝に当時の校長から教育委員会で教育長らが報告を受けた。当時の学校教育課長らから第三者委の調査でその日の朝のことは聞かれていないので報告していないと聞いている」と述べた。

回答書ではこのほか▽当時の校長が第三者委の設立や詳細調査の再考を遺族に促した不適切な対応を謝罪する▽要望書に対する正式見解は遺族に行えば十分と考えている―などと記し、他の多くの要望には「再発防止検討委員会で検討していきたい」としている。

男子生徒の父親(40代)は会見で「報告書提出後も市内の学校で体罰が起こるなど、同じ過ちが繰り返されている。被害に遭うのは子どもたち。再発防止のため今後も行動したい」とも語った。

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令和元年6月13日東京新聞

係争中で答えられない」川口市立中いじめ問題  市議会一般質問「責任持って」と母親

 川口市の市立中学校でいじめに遭った元男子生徒(16)が市を提訴した問題で十二日、市議会六月定例会の一般質問で初めてこの問題が取り上げられた。文書開示に関する判断や対応の遅れなどが問われたが、市教育委員会は「係争中のため答えられない」などとする答弁に終始。元生徒の母親は「係争中でも、責任を持って答弁する必要がある」と市教委の対応を批判している。 (森雅貴)

 いじめ問題を質問したのは碇(いかり)康雄市議(川口新風会)。元生徒が市の条例に基づき、いじめに関する記録の開示を請求したが、市教委が一部しか開示しなかった理由などを尋ねた。

 市教委の山田浩一学校教育部長は「当時は第三者委員会の審査中であったことから部分開示とした」と説明。いじめの原因については「係争中のため、法的な場を通して説明していく」と述べるにとどまった。

 また、碇市議は、訴訟で市教委が新たに開示して元生徒に送付したと説明した文書などが、十二日現在も元生徒に届いていない問題で、なぜ文書を直接渡さずに郵送したかも質問。山田部長は「確実に届けるため郵送した」と述べたが、議場からは「手渡しの方が確実だ」とのヤジが飛んだ。

 いじめ防止対策推進法は、いじめに関する調査結果など必要な情報を被害者の児童・生徒と保護者へ適切に提出することを定めている。

 閉会後、元生徒の母親は、情報を出さない市教委の姿勢に不満を示した。これまで市議会で取り上げられなかった点についても「憤りを感じる」とし「いじめ問題の重要性を理解してもらいたい」と話した。

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令和元年6月13日付東京新聞

市教委職員、情報漏らす 川口いじめ 第三者に調査内容

埼玉県川口市の市立中学校の元男子生徒(16)がいじめで不登校になった問題で、市教育委員会の男性職員が元生徒にかかわる情報を第三者の女性に漏らしていたことが十二日、関係者への取材で分かった。職員は本紙の取材に対し、情報を伝えたことを認めており、有識者は「教育公務員として信じられない行為」と問題視している。元生徒は、市がいじめに対して適切に対処しなかったなどとして裁判を起こしている。

女性によると、女性は職員が市教育研究所副所長だった二〇一八年四~十月の間、自分の子どもについて頻繁に相談していた。同年十月に電話で相談している中で、職員が突然、「担当の件ではないが」と前置きし、元生徒側と市教委の間のトラブルについて話し始めたという。これらのやりとりは音声データに残されており、職員は「一生懸命調べた」と発言し、元生徒のいじめへの市教委の対応について報道されていることは間違いだという趣旨を伝えていた。

職員は当初、本紙の取材に「記憶にない。事実なら地方公務員法違反に該当する」との認識を示していた。その後、音声の中で自分の名前が出ている部分があることが分かると、情報を伝えたことを認め「現時点でコメントできない」とした。

元生徒の母親によると、職員が語った内容は「事実と違う」という。「その職員とはその時点まで話したこともない。わざわざ市教委内部で調べ、うそを第三者に告げていたのはショックだ。とても許せない。相当の処分を期待する」と話した。

教育評論家の尾木直樹さんは「市教委の職員としてあきれた行為。市民の教育行政への信頼を失墜させ、不信感を抱かせる。背景や原因を徹底的に調べ、今後、市民に知らせる必要がある」と指摘している。 (森雅貴)

 

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令和元年6月10日神戸新聞NEXT

市尼崎高 全校アンケートで34人「体罰受けた」

市立尼崎高の校舎
市立尼崎高の校舎

 兵庫県尼崎市立尼崎高校の体罰問題で、同市教育委員会は10日、全校生徒955人を対象にしたアンケートで34人が「体罰を受けた」と答えた、と発表した。また保護者へのアンケートで、既に教員の体罰が確認された男子バレーボール部と硬式野球部以外に、四つの部活動で体罰があったとの指摘も上がった。さらに、新たに2人の教員が過去の体罰を認める記述をしたことも分かった。

市教委は、男子バレー部の3年生部員が平手打ちされ鼓膜が破れるけがをした暴行を受け、5月下旬にアンケートを実施。この日の総合教育会議で結果を報告した。生徒は大半の917人、保護者は901人、教員は全70人が回答した。

市教委によると、73人の生徒が「体罰を目撃した」とも回答。教員では既に体罰が認定された男子バレー部の監督(51)とコーチ(28)、硬式野球部のコーチ(25)のほか、2人が体罰を認めた。市教委の松本眞教育長は「男子バレー、硬式野球部を中心に体罰を容認する空気があったと思う。子どもの安全を守る学校として極めて問題だ」と厳しい表情で受け止めた。

保護者が男子バレー部と硬式野球部以外に体罰があると指摘した四つの部活動のうち、三つは生徒のアンケートでも記載があったという。

また全校アンケートとは別に硬式野球部員に体罰の有無を尋ねたところ、回答した部員77人のうち、8割以上の65人が30代男性部長の体罰を「見聞きした」と答えた。一方、部長は市教委に対し「記憶にない」と話しているという。監督の体罰を見聞きしたとする部員も1人いた。

市教委は体罰に関する調査を進める一方、今月中にも再発防止を目的に専門家でつくる「有識者会議」を発足させる方針を示した。(大盛周平)

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