平成30年3月1日付毎日新聞

大阪市立中 「ギロチンするぞ」陸上部顧問が首はねるまね

陸上部の男子生徒を円盤投げの的にしたり、首をはねるまねをしたりしたとして、大阪市教委が、同市住吉区の市立中学校で顧問だった男性教諭(34)を停職1カ月、保健体育の男性講師(31)を減給3カ月(10分の1)の懲戒処分にしていたことが分かった。処分は2月23日付。生徒にけがはなかった。

市教委によると、教諭は2016年秋、講師に指示し、朝練への遅刻が続いていた2年生の男子生徒にタックルさせた。17年5月には、円盤投げの練習をしていた他の部員の前方に立たせ、円盤は男子生徒の5メートル手前に落ちた。同年10月には講師に別の体罰を指示。講師は男子生徒をマットにあおむけに寝かせて「ギロチンするぞ」と告げ、車椅子用の半円形のテーブルで首をはねる動作を2~3回し、消毒用スプレーをかけた。

昨年12月に生徒が別の教師に話して発覚。調査の結果、他の陸上部員1人への体罰も明らかになった。市教委は教諭を陸上部顧問から外した。

教諭は「人権感覚が足りなかった」、講師は「反省している」と話しているという。【椋田佳代】

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平成30年3月1日付毎日新聞

福岡の小学女児 服脱がされるいじめで賠償提訴

同級生に無理やり服や下着を脱がされるなどのいじめを受けて不登校になったとして、福岡県内の町立小学校高学年の女児が、町や同級生の両親を

相手取り、計550万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁に起こした。町側は「くすぐり合いの悪ふざけがエスカレートしただけ」などとして請求棄却を求めている。

訴状によると、女児は2017年2月の授業中に廊下に出た際、同じクラスの女児らから無理やり服を脱がされた。女児は性的羞恥心から精神的苦痛を味わって翌日から不登校となり、後に適応障害と診断された。

女児側は、他にも同級生から椅子に液体のりを塗られたり、図工用ニスを背後からかけられたりしていたが、担任教諭は再発防止の指導をしなかったと訴え「学校は女児が安心して教育を受けるための必要な措置を講じる義務を怠った」と主張している。

提訴は昨年12月20日付。町側と同級生の両親側はいずれも請求棄却を求めており、町側は2月23日の第1回口頭弁論で「原告の主張には誇張が多々ある」と反論した。町教委は取材に「県教委にいじめとして報告するなど適切に対応してきた」と話している。【平川昌範】

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平成30年2月28日付朝日新聞西部本社版

椅子にのり・下着脱がされ…「いじめ被害で不登校」提訴

福岡県内の町立小学校の女子児童が同級生から服を脱がされるなどのいじめを受けたとして、児童側が、町や同級生の両親らに対し計550万円の損害賠償を求めて福岡地裁に提訴した。昨年12月20日付。

訴状によると、女子児童は5年生だった2016年度の1~3学期、同級生の女児らから、下着を無理やり脱がされたり、いすにのりを塗られたりするなどのいじめを受けた。その後不登校になり、適応障害と診断されたという。

原告側は、女子児童が17年度に登校を再開したが、再びいじめを受けて不登校になったと主張。「学校は安心して教育を受けるために必要な措置を講じる義務を怠った」などと訴えている。

今月23日の第1回口頭弁論で、町側と同級生の両親側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。町側は「(下着を脱がされたのは)悪ふざけがエスカレートした」などと主張している。

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平成30年2月28日付朝日新聞愛知版

指導死とは 遺族らが名古屋でシンポジウム

 指導死シンポ愛知

シンポジウムで「指導死」について意見交換をする遺族や有識者ら=25日、名古屋市

教師のいきすぎた指導が子どもを死に追いやる「指導死」について考えるシンポジウム「『指導死』はなぜ起こるのか」が初めて名古屋市で開かれた。

遺族らは「学校や社会は、子どもの生きる権利について真剣に考えてほしい」と訴えた。

シンポジウムは、子どもを亡くした遺族らでつくる「指導死」親の会が主催し、25日に名古屋市中村区のウインクあいちであった。2011年6月、野球部内で体罰を見聞きしたことが一因で県立刈谷工業高校2年の次男(当時16)が自殺した山田優美子さん(48)や有識者ら6人が意見交換した。

山田さんは、お悔やみに訪れた野球部員の保護者から「子どもは殴られて鍛えられる」などと体罰を容認するような言葉をかけられたという。「親も体罰を指導と受け入れ、悪いことを悪いと言えない風潮がある」と指摘した。

高校1年で自殺した男子生徒(当時16)の遺族も北海道から参加した。生徒とのメールでの悪口がきっかけでトラブルとなり、教師に叱責された翌日に命を絶ったという。「遺族はせめて何があったかを知り、再発防止につなげたい」と求めた。

教育評論家の武田さち子さんが新聞記事などをもとに調べたところ、1989年以降、指導死とみられる自殺は未遂を含め74件あったという。日本福祉大の野尻紀恵准教授(教育福祉学)は、スクールソーシャルワーカー(SSW)を育てる立場から、「学校での権力者は教師であり、子どもは絶対的弱者。

スクールソーシャルワーカーが学校に入り、権力構造を崩さなければならない」と指摘した。

シンポジウムでは、教師による厳しい叱責が原因で、中学2年の男子生徒(当時14)が昨年3月に自殺した福井県池田町の事例も検討した。野尻准教授は、福井県教育委員会のリーフレットに「きたえる教育」と書かれていることや、愛知県内の中学校でPTAの反対により生徒のスニーカーの色を白以外に変更できなかったことを紹介。「こうした社会の要請に応えようと、教師の指導がより厳しくなる場合がある。指導されればされるほど子どもが苦しくなる。

子どもの視点に立つことが大事だ」と話した。(小若理恵)

指導死の定義

・不適切な言動や暴力などを用いた「指導」を、教員から受けたり見聞きしたりすることによって、児童生徒が精神的に追いつめられ死に至ること・妥当性、教育的配慮を欠く中で、教員から独断的、場当たり的な制裁が加えられ、結果として児童生徒が死に至ること

・長時間の身体の拘束や、反省や謝罪、妥当性を欠いたペナルティーなどが強要され、その精神的苦痛により児童生徒が死に至ること

・「暴行罪」や「傷害罪」、児童虐待防止法での「虐待」に相当する教員の行為により、児童生徒が死に至ること

※「指導死」親の会による

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平成30年2月26日付福井新聞

吹奏楽部顧問の断罪で弟が指導死「指導死」親の会の声

連載「ふくいを生きる 第5景『教育』」には、「『指導死』親の会」からも意見が寄せられた。札幌市で2013年3月、2歳年下で当時高校1年生の弟を自殺で亡くした会社員女性(23)は「部活の顧問は弟の人生を奪い、私の人生すべてが変わってしまった」と癒えることのない心の傷を打ち明けた。

女性の弟は高校で吹奏楽部に入部。東日本大会を目指して意欲的に取り組んでいたが、秋ごろから他の1年生部員と思いがずれ始めた。1年生のリーダーを任されたことで嫉妬もあったとみられ、メールでのやりとりを含め、ある生徒との言い争いに発展した。

同部顧問はその学校に勤続18年のベテラン教師で、吹奏楽部は学校全体の広告塔だったという。言い争いになった生徒が事実と異なることを顧問や先輩部員に伝え、顧問から「お前のやっていることは名誉毀損で犯罪だ。俺の娘に同じことをされたらお前の家に殴り込みに行く。警察にも訴える」と断罪されたという。「誰とも連絡を取るな、しゃべるな、与えられた仕事だけしていればいい」とも言われ、翌日、地下鉄に向かい自ら命を絶った。

「顧問は思い込みで責め立て、弟の人生を奪い、弟とずっと仲良く生きていくという、私の当たり前の幸せをも奪っていった」。多くの人が自分たちの行いを正当化するため、弟を悪く言うことにも心を痛めた。

指導死という痛ましい事件が起きないよう、女性は「大人の仕事の『楽さ』のために、教師は好き嫌いや思い込みで子どもを責め立てるようなことはしないでほしい」と強く訴える。

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平成30年2月26日付朝日新聞大阪本社版夕刊

転落か マンション駐輪場で女子中学生が死亡 神戸

神戸マンション中3女子転落死

女子生徒が倒れた状態で発見されたマンションの駐輪場=26日午前11時15分、神戸市西区

26日午前5時20分ごろ、神戸市西区の15階建てマンション駐輪場付近で、このマンションに住む中学3年の女子生徒(15)が倒れているのを、管理人の男性(68)が発見した。神戸西署によると、中学生は搬送先の病院で約1時間後に死亡が確認された。住人の一人が「ドスン」という音を聞いており、同署は中学生がマンションから転落した可能性があるとみて調べている。

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平成30年2月24日付河北新報

<福島中2自殺>「対策組織 機能せず」第三者委員長、学校側に疑問

いじめ被害を訴えていた南相馬市立中2年の女子生徒の自殺を巡り、検証作業に当たった第三者委員会の若杉裕二委員長が23日、「対策組織が機能していなかった」と、改めて学校側の対応に疑問を示した。市役所で開かれた記者会見で述べた。  第三者委は市教委の依頼を受け、加害生徒約10人を含む130人近くの関係者への聞き取りを実施。今月19日、「継続的ないじめが自殺の主因」と認定する調査結果を答申している。  若杉委員長は、女子生徒が通っていた中学校に教員、保護者らでつくるいじめ対策委員会が設置されていた点を重視。「対策委の存在が教員に周知されておらず、対応は担任任せ。学校組織を挙げて対処すべき事案だった」と指摘した。  答申を受け、市教委は今月中に小中学校の緊急校長会議を開く考え。2018年度内にいじめ防止基本方針を定め、警察関係者や保護者らを交えた「市いじめ問題対策連絡協議会」を設置する。

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平成30年2月22日付朝日新聞

担任「いじめ見て見ぬふりした」 神奈川の小学生不登校

神奈川県茅ケ崎市立小学校の4年生の男子児童(10)について、市教育委員会の第三者委員会が「日常的にいじめを受けていた」と認定する報告書をまとめたことがわかった。担任だった女性教諭は「いじめを見て見ぬふりをした」と説明したという。男児は2年近く不登校が続いている。

第三者委の調査によると、男児は2年生だった15年5月~16年3月ごろ、複数の同級生から殴られたりズボンを脱がされたりするいじめを繰り返し受けた。

3年生になった16年4月から学校に通えなくなり、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。

いじめで不登校になったと両親が訴え、担任は学校の聞き取りに、いじめに気づかなかったと説明。ただ第三者委の調査が進み、「いじめを見て見ぬふりをしていた」「注意するのが面倒になった」などと説明を変えたという。第三者委は、担任が適切な対応をせず、学校も組織的な対応が不十分だったとする報告書を今月13日、市教委に答申した。

市教委は今月2日付で、不適切な対応と虚偽報告があったとして、教諭を文書訓告、指導が不十分だったとして当時の校長を厳重注意にした。報告書で対応の遅れを指摘された市教委は「児童と保護者には大変申し訳ない」としている。(遠藤雄二)

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平成30年2月21日付神戸新聞

神戸中3自殺 調査継続求め、文科省に申し入れ書

2016年10月、神戸市垂水区の市立中学3年の女子生徒=当時(14)=が自殺した問題で、生徒の母親の代理人弁護士が20日、いじめの事実関係を調べる市教育委員会設置の第三者委員会の調査が不十分として、文部科学省に対し、調査の継続などを市教委に指導するよう求める申し入れ書を送付したと明らかにした。第三者委は昨年12月、母親が求めた追加調査を実施しない旨を通知していた。

申し入れ書では、いじめ防止対策推進法の趣旨を踏まえ、関係生徒への聴取など調査の継続や、いじめと自殺の関連の明確化などを求め、市教委への指導を依頼した。同省は「申し入れ書を精査した上で、対応を考える」としている。

代理人弁護士によると、第三者委は報告書を昨年8月にまとめ、容姿を中傷するなどのいじめ行為を認定しているが、いじめを生んだ背景や自殺との関係を明確にしていないという。市教委と報告書の公表について協議しており、久元喜造市長への再調査要望も予定しているという。(井上 駿)

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平成30年2月21日付朝日新聞茨城版

いじめ問題で教育長辞任へ 防止条例制定にメド

 取手市立中3女子

市教委定例会で辞任について同意された矢作進教育長(右)=取手市

取手市立中学校3年の中島菜保子さん(当時15)が自殺した問題で、矢作進市教育長(66)が任期途中の3月31日付での辞任を表明し、20日の市教委定例会で同意を得た。同日の定例会で、3月議会に提案する「いじめ防止対策推進条例」の最終案が決まったことから区切りをつけたという。

会見で矢作教育長は、県が設置した調査委員会で「調査が適正に進んでいくと思う」としたうえで、4月施行予定のいじめ防止条例を基に、「市を挙げていじめ防止に取り組んでいけるめどがついた」と辞任の理由を述べた。また、中島さんの自殺については「日記が出てきたのに重大事態ととらえることができなかったことが、長引かせる大きな問題だったと反省している」と振り返った。

矢作氏は小学校長を経て2012年から教育長を務めてきた。19日に藤井信吾市長と市教委に辞職願を提出した。

この問題を巡っては、市教委が「いじめによる重大事態に該当しない」と議決したうえで、16年3月に第三者委員会を設置したが、17年6月に解散した。

その後、両親の求めに応じて、県が自殺の背景や市教委の対応などについて調べる一方、市教委はいじめ防止条例制定に向けて検討委員会を設け、審議してきた。

中島さんの父・考宜(たかのぶ)さん(46)は「教育長が辞めても菜保子が戻ってくるわけではない。市教委にはもっと真摯な対応をしてほしかった」と話した。(佐藤清孝)

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