平成28年12月17日 中国新聞社
府中町の府中緑ヶ丘中で、誤った万引記録に基づく進路指導後に3年男子生徒=当時(15)=が自殺して1年となった8日、臨時の全校集会があった。
集会は非公開。町教委によると、全校生徒と教職員計600人余りが出席。生徒を悼んで黙とうした後、谷川清二校長が「生徒に寄り添った指導に真剣に取り組んでいく」などと決意を述べ、教頭、生徒指導主事、進路指導主事も思いを話したという。同校は、毎年この日を「教職員が自らの姿勢をふりかえる日」に定めた。
同校はこの日、ほぼ全教職員の34人が決意を記した学校だよりを生徒に配布し、ホームページにも掲載。「命を預かる仕事という意識を持つ」 「生徒とともに活動し汗を流す」などと記されている。
また、同日午後、佐藤信治町長と高杉良知教育長は生徒宅を訪問した。(田中仲武)

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 平成28年12月11日 NHK

先月、新潟市で学校にいじめの相談をしていた高校1年の男子生徒が自殺した問題で、生徒は亡くなる直前に親友に対し、「これから死のうと思う。仲良くしてくれてありがとう」と、LINEでメッセージを送っていたことがわかりました。

先月21日、新潟市の新潟工業高校の1年の男子生徒が、自宅の近くで列車にはねられて死亡し、新潟県教育委員会は、いじめを苦に自殺した可能性が高いと見て調査しています。
男子生徒の40代の父親が10日、NHKの取材に応じ、自宅に残されていた生徒の遺書の内容を明らかに
しました。遺書では担任の教師にいじめの相談をしたものの、解決しなかったことが記され、「本当はもっと生きたかったけど、もう生きていける気がしない」と生徒の悲痛な思いがつづられていました。
父親によりますと、生徒は亡くなる日の前日は、ふだんより明るい様子で、夜の9時半ごろに就寝し、当日の朝、
父親が起きた時には、すでに姿が見えなかったということです。
生徒は午前5時半ごろ、列車にはねられましたが、そのおよそ30分前にLINEで、別の高校に通う親友の生徒
に対し、「これから死のうと思う。お前はもっとちゃんと生きてからこっちに来いよ。仲良くしてくれてありがとう」と、メッセージを送っていたということです。
生徒は10月下旬から3回にわたって、担任の教師にいじめのことを相談していましたが、家族には伝えず、
学校側も家族に連絡していませんでした。
父親はいじめを受けながら、打ち明けることができない子どもたちに対して、「我慢しないで親に言ってほしい。

言えない場合は、態度や行動ででもSOSを送って欲しい」と話していました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161211/k10010802561000.html

 

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平成28年12月11日 朝日新聞西部本社版

 福岡大付属若葉高校(福岡市)で吹奏楽部の顧問をしていた芸術科の男性教諭(44)が、女子部員に対して

セクハラ行為を長期間にわたって続けたとして、福岡大は男性教諭を諭旨解雇の懲戒処分にし10日発表した。

処分は8日付。

 福岡大などによると、男性教諭は2000年4月から吹奏楽部の顧問だった。複数の部員にブラジャーのホックを

外して楽器を吹くように指示したり、「好き」「かわいい」などとメールを送ったり、下腹部を触ったりしていたという。

 14年4月ごろ、生徒から別の教諭に相談が寄せられた。この教諭から報告を受けた大学が15年3月、調査を

高校に指示。男性教諭を顧問から外す一方、「生徒が実名を男性教諭に伝えることを望まないため、公正な意見

聴取ができず、ハラスメントの疑いの域を出ない」として厳重注意にとどめていた。

 卒業した部員から今年8月、「実名を出してもよい」と改めて被害の訴えがあった。厳重注意後にもセクハラが

疑われる言動があったとの報告も寄せられたため、大学は再び調査を開始。男性教諭を10月4日付で登校停止

としていた。

 被害者の数や時期、詳しい言動について、福岡大の重冨洋二広報課長は「一切回答できない。回答できない

理由も言えない」と話している。(渡辺純子)

 

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 平成28年12月10日 朝日新聞大阪本社版

 大阪市教育委員会は9日、顧問を務める女子バレーボール部の部員4人に対して、蹴ったり髪を引っ張ったりする体罰を加えたとして、同市阿倍野区内の市立中学校の男性教諭(32)を停職2カ月の懲戒処分にしたと発表した。

処分は11月24日付。教諭は前任校でも、体罰を繰り返したとして、過去に停職10日間の懲戒処分を受けていた。

 市教委によると教諭は今年6月、練習試合中に部員がミスをしたとして、3年生と2年生の計4人に対して、足の裏で太ももを蹴ったり、髪の毛を引っ張ったりしたという。保護者からの相談を受けた校長の調査で発覚した。教諭は「大変な苦痛を与えてしまい、深く反省している」などと話しているという。

 この教諭は2013年12月~14年2月、前任校の淀川区内の市立中学校でも、女子バレーボール部員たちに対して、顔をたたくなどの体罰を繰り返したとして停職10日間の懲戒処分を受けていた。市教委は「一度でもあってはいけない体罰が繰り返されたことは大変申し訳ない。しっかり指導、研修をしていきたい」と話している。

 

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平成28年12月10日 河北新報 

 仙台市青葉区の市立中2年の男子生徒(14)が運動部顧問の50代男性教諭から暴言を繰り返し受け、心身の不調を訴えた問題で、男性教諭が3年生の男子部員にも暴言を浴びせ、保護者が市教委に相談していたことが9日、分かった。
 市教委などによると、男性教諭は日常的に男子部員の名字の前に「ばか」を付け、「ばか○○」と呼ぶなどしていた。

保護者は今年8月、市教委に相談。校長が「教師としての思いや願いが生徒にきちんと伝わる言動をしてほしい」と男性教諭を指導した後は一時、暴言などが減ったという。
 男子部員の保護者が相談した同時期、男子生徒の保護者も男性教諭から受けた不適切な言動や行為を学校に相談。

その後は一時改善したが、男子生徒を無視したり、部活のミーティングに1人だけ呼ばないなど男性教諭の嫌がらせがエスカレートしたため、11月上~中旬に再度、市教委と学校に相談した。
 男子生徒は市教委が11月に全市立学校で実施したいじめに関するアンケートで「男性教諭のいじめをやめさせて
ほしい」旨を回答用紙に記したが、学校に提出していなかった。
 保護者が11月末、学校へ相談に訪れた際に用紙を提出し、学校は事態の深刻さを認識。「教師によるいじめ」として
調査を始めた。
 男性教諭に関する複数の生徒からの相談があったにもかかわらず、男子生徒の心身の不調を招いたことについて、
校長は「男性教諭への指導が徹底できなかった」と語った。
 暴言問題は9日の市議会12月定例会代表質疑で取り上げられた。大越裕光教育長は生徒や保護者に陳謝した上で、
「いじめを生徒に指導すべき教員の今回の行為は許されない。厳正に対処する」と述べた。
 市教委は来週にも男性教諭らから事情聴取し、処分を検討する。

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平成28年12月10日朝日新聞 

 新潟市で11月、学校にいじめの相談をしていた市内の県立高校1年の男子生徒が列車にはねられて死亡した問題で、生徒の父親が9日、報道陣の取材に応じた。「生き地獄のような毎日でした」と書かれた生徒の遺書を示し、「元気がないとでも伝えてくれていれば……」と学校の対応に不満をにじませた。

 男子生徒は10月と11月に計3回、「複数の生徒からあだ名をつけて悪口を言われている」と担任に相談していたが、家族には伝えられなかった。高校は県教委にも報告しなかった。

 父親によると、生徒は11月20日、親友と父親と3人でカードゲームの大会に行った。自宅に帰り、午後9時半ごろ、寝る前に「おやすみ」と両親に伝えた。21日朝、父親が6時すぎに起きると、姿がなかった。

生徒は列車にはねられ死亡した。

 生徒の部屋の机には、ノートを切って書かれた遺書が置かれていた。「9月中旬から今に至るまでの平日は生き地獄のような毎日でした」「本当はもっと生きたかったけどもう生きていける気がしません」

 父親は「初めて聞いた内容。家では苦しいそぶりを見せなかった。声に出さなくても態度に出してくれたら」と話した。県教委は今月7日、いじめが自殺につながったとみて、第三者委員会に調査を依頼することを決めた。

 (加藤あず佐)

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 平成28年12月9日河北新報

 仙台市青葉区の市立中2年の男子生徒(14)が、同校の運動部顧問の50代男性教諭から「つぶしてやる」といった暴言を浴びせられるなどし、心身の不調を訴えていたことが8日、分かった。同校は「教諭によるいじめ」と認めて男子生徒側に謝罪し、事実関係の詳細な調査を始めた。
 男子生徒の保護者によると、男性教諭は昨年10月ごろから「中途半端で駄目なやつだ」と繰り返し発言。

男子生徒だけに早朝練習を命じたり、正当な理由がないのに執拗に怒鳴ったりした。男子生徒を部活のミーティングに呼ばず、無視することもあったという。
 男性教諭は今秋、県の強化選手に選ばれた男子生徒に対し、他の部員の前で「つぶしてやる」と発言。

男子生徒は11月末ごろから精神的に落ち込み、朝から泣きだしたり、眠れなくなるなど心身に不調が現れ、登校にも支障が生じたため通院した。
 校長らは保護者から報告を受けて謝罪。男性教諭は「私の言動でつらい思いをさせ、本当に申し訳ありません」

と述べたという。校長によると、男子生徒の素行は模範的で教諭に怒鳴られる理由はなかったという。
 校長は取材に対し、「生徒本人の気持ちや心身の不調を考えると、(いじめ防止対策推進法に基づく)学校の
いじめ防止基本方針の『重大事態』と受け止めている」と話した。
 保護者は8月にも男性教諭の暴言を学校に相談し、一時改善したが、その後、事態は再燃した。現在は顧問を
外れ、男子生徒が男性教諭の授業を受ける際は、校長や教頭らが教室内で見守っている。市教委は学校からの調査結果を受けて、男性教諭の処分を検討するとみられる。

◎防止法 教職員のいじめ想定せず
 いじめ防止対策推進法は児童生徒間のいじめが対象で、教職員による児童生徒へのいじめは想定していない。

ただ、今回のケースは同法がいじめと定義する「心理的、物理的な影響を与え、(被害者が)心身の苦痛を感じている」行為にほかならず、学校側は同法の「重大事態」に準じた対応に踏み切った。
 同法は、いじめにより児童生徒の「心身などに重大な被害が生じた」「相当な期間、学校を欠席することを余儀なく
された」疑いがある場合を重大事態とし、教委や学校による調査を義務付けている。
 子どもの人権問題に詳しい藤田祐子弁護士(仙台市)によると、教職員による暴言などは民法の不法行為や国家
賠償法で本人や自治体の責任を問うケースが多いが、悪質な場合は刑法の名誉毀損罪や侮辱罪に当たる可能性もあるという。
 教職員の心ない言葉で児童生徒に深刻な苦痛を与えるケースは11月、新潟市でも起きていた。東京電力福島第1
原発事故で福島県から同市に自主避難した小学4年の男子児童が、担任教諭から名前に「菌」を付けて呼ばれ、不登校となった。

 

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平成28年12月9日神戸新聞

 8日朝、兵庫県宝塚市内のマンションで転落死した中学2年の女子生徒(14)が遺書のようなメモを残していたことが8日、宝塚署への取材で分かった。自殺とみられ、同市教育委員会は、学校内でトラブルがあった可能性も含め、第三者委員会による調査を決めた。

 同署によると、生徒は同市南ひばりガ丘のマンションから転落。遺書は8~9階の外階段にあった生徒のかばんから見つかったという。同署は内容を明らかにしていない。

 市教委によると、生徒が通う学校で11月末に学校生活についてアンケートをしたが、生徒の回答にいじめに関する記述はなかった。

 一方、生徒の友人が今月1日、「(亡くなった生徒が)交友関係で困っているようだ」と学校に相談していたと説明。女子生徒から話を聞く予定だったという。

 市教委は「詳細を把握しているところだが、いじめの可能性も考えられる」とし、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態と判断。市教委の第三者委員会が調査を始める。

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平成28年12月8日 河北新報

 仙台市泉区の市立中2年の男子生徒=当時(14)=が2月に自殺した問題で、市教委第三者委員会のいじめ問題専門委員会は7日、男子生徒が精神的な苦痛を受けた一因にいじめを位置付け、自殺との関連性を認める答申をまとめる方針を決めた。
 7日夜の専門委の非公開会合後、委員長の本図愛実宮城教育大教職大学院教授が明らかにした。
 本図氏は「男子生徒が(他の生徒から)疎外されたと精神的苦痛を感じたことは、いじめ防止対策推進法
が定義するいじめに該当する」と指摘。男子生徒が自殺の約1カ月前、会員制交流サイト(SNS)で友人に「死にたい」と漏らしていたことも明かし、いじめと自殺との関連性が裏付けられると説明した。
 一方、これまでの調査では具体的な加害生徒やいじめの状況は特定できず、答申には盛り込まない
意向を示した。結果的に自殺を防げなかった学校の対応の問題点には言及するとした。
 答申時期は、当初目標の年内から本年度内に先送りした。男子生徒の遺族が昨年12月、「クラスで
いつもたたかれる」「部活の後輩に『死ね』と言われる」などの状況を学校に相談していたとの情報を、専門委は今月1日に把握。相談の有無を学校などに確認する必要があり、時間がかかると判断した。
 情報を今月まで把握できなかった理由について、本図氏は「調査時点では、学校と遺族の双方から
明確な話がなかった」と述べた。
 専門委は4月以降、市教委が2~3月に全校生徒に実施したアンケート結果の分析や、男子生徒と
近い関係にあった生徒や接点のあった教員、遺族に聞き取り調査を実施してきた。
 男子生徒は2月3日、自宅の自室で首をつった状態で発見された。

 

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平成28年12月6日NHK新潟放送局 

21日、新潟市で列車にはねられて死亡した高校1年生の男子生徒が「いじめ」について学校側に相談し自宅からは「いじめ」をほのめかす遺書のようなメモが見つかったことがわかりました。
新潟県の教育委員会は男子生徒はいじめを苦に自殺した可能性が高いとみて、教職員から聞き取りを
行うなどして調査することにしています。
21日午前5時ごろ新潟市西区のJR越後線の線路内で、新潟市内の県立高校に通う15歳の1年生の
男子生徒が列車にはねられ死亡し警察は現場の状況から男子生徒が自殺したとみています。
この男子生徒は、今月はじめ「校内でいじめられている」と学校側に相談していたほか、自宅からは、
「死にたい」などと書かれたいじめられていたことをほのめかす遺書のようなメモが見つかったことが新潟県教育委員会などへの取材で分かりました。
学校では、22日、全校集会を開いて、男子生徒が死亡したことや、いじめの相談を受けていたことを
生徒に伝えたということです。
県教育委員会は、男子生徒が、いじめを苦に自殺した可能性が高いとみて今後、教職員や生徒から
聞き取りを行うなどして調査することにしています。

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