平成28年12月5日 朝日新聞名古屋版夕刊

 名古屋市中村区の8階建てマンションの敷地内で4日午後3時40分ごろ、市立中学3年の男子生徒(15)が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認された。愛知県警中村署はマンションから飛び降り自殺を図った可能性があるとみて調べている。名古屋市の河村たかし市長は5日午前、「丁寧に、大至急調べる」と記者団に語り、経緯を調査する考えを示した。

 署によると、男子生徒は直前に「ジュースを買いに行く」と言って自宅を出たという。また、外出する1時間ほど前には、ゲームをしているのを家族にとがめられたという。住民の119番通報を受け、救急隊が病院に運んだが、まもなく外傷性ショックで死亡が確認された。遺書などは見つかっていないという。

 市教育委員会は、男子生徒の通う中学校の生徒にアンケートをすることを検討しているという。市教委は市内の拠点中学にスクールカウンセラーらでつくる「なごや子ども応援委員会」を配置し、いじめや不登校など心のケアに当たっている。河村市長は「学校側は『いじめはない』としているが、それではすまさず、丁寧にやらないといけない」と話した。

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平成28年11月30日朝日新聞東京版 

写真・図版

いじめについて会見する出口利定学長(中央)ら=小金井市

  東京学芸大学付属高校(世田谷区)で、男子生徒がいじめを受け昨年6月に骨折していたことが29日明らかになった。事故報告書を作らなかったり、生徒への面談を尽くさなかったりと、学校側の不適切な対応が記者会見でいくつも表面化した。学校側は「生徒指導の研修の徹底」を再発防止策として挙げたが、生徒は今も学校に復帰できていないという。会見での主なやり取りは次の通り。

  ――骨折した時にいじめと判断しなかったのはなぜか

 「保健室に来た本人は『自分で転んだ』と言い、そのままにしていた。骨折が起きたときには教員らが事故原因を記す事故報告書を作成することになっているが、誰も作らず、原因についても調べなかった」

 ――(9日後に)いじめの早期発見のための定期アンケートがあった

 「本人はアンケートでいじめを申告した。校内の『いじめ防止対策委員会』は、担任と部活顧問に本人との面談を指示。担任は翌月に面談したが、いじめがあると確認できなかった。顧問は面談しなかった」

 ――その後は

 「さらに、骨折した状態の被害生徒は、別の生徒に投げられ、脳振盪を起こした。そのときも、事故原因も確認せず、報告書も作らなかった」

 ――学校としていじめを把握したのはいつか

 「9月になって保護者からいじめがあったと担任に申告があって、調べ始めた。その後もいじめ防止対策推進法に基づく『重大事態』という認識がなく、文部科学省への報告が半年遅れた」

(青木美希、木村司)

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平成28年11月23日 NHK新潟放送局

21日、新潟市で列車にはねられて死亡した高校1年生の男子生徒が「いじめ」について学校側に相談し自宅からは「いじめ」をほのめかす遺書のようなメモが見つかったことがわかりました。 新潟県の教育委員会は男子生徒はいじめを苦に自殺した可能性が高いとみて、教職員から聞き取りを行うなどして調査することにしています。 21日午前5時ごろ新潟市西区のJR越後線の線路内で、新潟市内の県立高校に通う15歳の1年生の男子生徒が列車にはねられ死亡し警察は現場の状況から男子生徒が自殺したとみています。 この男子生徒は、今月はじめ「校内でいじめられている」と学校側に相談していたほか、自宅からは、「死にたい」などと書かれたいじめられていたことをほのめかす遺書のようなメモが見つかったことが新潟県教育委員会などへの取材で分かりました。 学校では、22日、全校集会を開いて、男子生徒が死亡したことや、いじめの相談を受けていたことを生徒に伝えたということです。 県教育委員会は、男子生徒が、いじめを苦に自殺した可能性が高いとみて今後、教職員や生徒から聞き取りを行うなどして調査することにしています。

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平成28年11月20日 中国新聞社

「いじめ撲滅願い感じて」

8月にいじめを訴えて自殺した青森市立中学2年の葛西りまさん(13)の生前の姿を捉え、コンテストで青森県黒石市長賞を受賞した写真が19日、同市の祭り会場で展示された。会場を訪れたりまさんの父剛さん(38)は「命を懸けて『いじめをなくして』と訴えた娘の願いを受け取つてほしい」と話した。

写真の前で剛さんと面会した高樋憲黒石市長は「笑顔のりまさんが悩んでいたと思うと心が痛む。(展示が)いじめのない社会への一歩になってほしい」と語一つた。

写真は、りまさんが亡くなる10日前に黒石市内の祭りで踊りを披露する姿を青森市の男性が撮影した。市側は最高賞の市長賞を贈ることを内定したが、市長らが「賞の趣旨になじまない」などと難色を示し、授与を撤回。市に抗議が殺到し、市長は遺族に一連の対応を謝罪した。撮影者が受賞を辞退したため、遺族に賞を授与した。

 

 

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平成28年11月19日 神戸新聞

学校事故の対応改善を 神戸の団体、文科省に要望

 担当者に要望書を手渡す「全国学校事故・事件を語る会」の内海千春代表世話人(左)=東京都千代田区

担当者に要望書を手渡す「全国学校事故・事件を語る会」の内海千春代表世話人(左)=東京都千代田区  

 神戸市などで活動する民間団体「全国学校事故・事件を語る会」のメンバーが18日、東京の文部科学省を訪れ、同省が3月に公表した「学校事故対応に関する指針」の改善に向けた要望書を提出した。

 事実を明らかにし、誠実に対応する基本理念の明示▽保護者の知る権利や被害者の教育を受ける権利を保障する支援策▽事後対応するコーディネーターの制度規定-などを求めている。

 併せて、子どもの自殺が起きた際の対応指針作成も申し入れた。

 代表世話人の内海千春さん(57)=兵庫県たつの市=は、会見で「学校や行政が得たすべての情報を被害者側も共有できるようにすべき。要望を反映させてほしい」と話した。(佐伯竜一)

 

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平成28年11月19日 神戸新聞

女子中学生いじめ自殺か 加古川、県内初の第三者委 

女子生徒が自殺した経緯を説明する加古川市教育委員会幹部=加古川市役所

女子生徒が自殺した経緯を説明する加古川市教育委員会幹部=加古川市役所  

 兵庫県の加古川市教育委員会は18日、市立中学校2年の女子生徒(14)が9月に自殺していたことを明らかにした。いじめが疑われるため、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態と判断し、同日、調査のため、市いじめ問題対策委員会を設置した。

 兵庫県教育委員会によると、2013年9月に同法が施行された後、県内の公立学校でいじめを調べる第三者委員会が立ち上がったのは初という。

 市教委によると、女子生徒は9月12日午前7時ごろ、通学途中に自宅近くで自殺を図り、同月20日早朝に亡くなった。学校でのいじめをほのめかすようなメモが自宅で見つかり、父親が市教委に連絡。

市教委は同校の全教職員と女子生徒の友人1人に聞き取り調査をした。学級担任や部活動の顧問は「特に変わった様子はなかった」と話したという。

 生徒らへの自殺の公表を両親が希望しなかったため、市教委は聞き取り調査を中断。四十九日が過ぎ両親が公表を承諾し、詳細な調査に向けて対策委を設置した。

 見つかったメモについて、市教委は「詩のような表現でどのようにも読み取れるが、いじめがあったと受け取れる内容」とし「両親も女子生徒がいじめの被害者ではないかと考えている」と説明している。

 9月上旬に学校が行った生活アンケートで、亡くなった女子生徒は「悩みはない」と記し、同月下旬の「いじめ相談シート」による調査でもいじめは確認できなかったという。

 第三者委員会は、弁護士▽精神科医▽臨床心理士▽社会福祉士▽学識経験者-の5人。年内の初会合を目指し、調整している。

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平成28年11月19日 中国新聞社
対応策議会に報告へ
府中町中3自殺で県教委
文教委が集中審議方針

広島県府中町の府中緑ケ丘中3年男子生徒が誤った万引記録に基づく進路指導後に自殺した問題で、県教委は18日、町教委が設けた弟三者委員会の報告書を踏まえ、再発防止策などの対応をまとめて県議会文教委員会に報告する考えを示しに。
この日の委員会で、岩下智伸氏(民主県政会、安芸郡)が再発防止に向けた今後の取り組みについて、県教委による正式な報告と文教委での集中審議を求めた。県教委の佐藤隆吉次長は「学校の問題としてやるべきこと、県全体でやるべきことを整理して出したい」と答えた。
文教委は県教委の報告を受けて、集中審議を開くことを決めた。報告の時期は未定という。終了後、山下智之委員長(自民議連、廿日市市)は「議会としても
懲心的に議論する必要がある」と述べた。
第三者委の報告書は、同中の指導の問題に加え、不適切な指導実態を県教委が十分に把握していなかったことを課題として指摘している。
(明知隼二)

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平成28年11月18日 中国新聞社

町「再発防止に責任」
府中の中3自殺遺族側に回答

広島県府中町の府中緑ヶ丘中3年男子生徒=当時(15)=が誤った万引記録に基づく進路指導後に自殺した問題で、町は17日、学校設置者としての責任の取り
方について回答を求めていた遺族側の代理人弁護士の武井直宏弁護士に、再発防止に取り組むことが責任とする文書を届けた。
武井弁護士によると、文書はA4判2枚。町教委に学校支援室(仮称)を新設し、全教員が今回の事案を課題として受け止めると記されていた。遺族への今後
の具体的な対応は「誠実に話し合いをしていきたい」としているという。
佐藤信治町長宛てに、7日付で送った申し入れ書では、遺族にいつどのような形で責任を果たすのか具体的に回答するよう求めていた。武井弁護士は「法的な
責任の取り方について踏み込んだ回答がなかったのは残念だ。遺族の意向を確認する」としている。
(有岡英俊)

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平成28年11月13日 中国新聞社

再発防止策を保護者に説明 中3自殺で府中町教委

府中町の府中緑ケ丘中3年男子生徒が昨年12月、誤った万引記録に基づく進路指導後に自殺した問題で、再発防止策をまとめた町教委轄111日夜、同中で保護者説明会を開いた。

説明会は非公開で遺族や卒業生の保護者を含む157人が出席。

終了後に記者会見した高杉良知教育長と谷川清二校長によると、第三者委員会の報告書を紹介し、教員研修の充実や学校支援室(仮称)新設などの再発防止策へ理解を求めた。保護者からは、生徒の声に耳を傾けなかった教員や問題の責任を問う声、自殺の背景にあった私立高入試の専願制度への疑問も出た。

あるPTA役員は 「先生たちの努力の姿勢は伝わる。継続的な取り組みを」と期待した。谷川校長は「さらに生徒に寄り添い信頼回復に努める」と話した。  (田中伸武)

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2016年11月12日 中国新聞社

遺族の代理人を務める弁護士

武井直宏さん(45)

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「先生が生徒を信じて向き合う当たり前の学校になってほしい」と両親の願いを代弁する武井弁護士
1971年、広島市南区生まれ。約10年間、東京都内の会社に勤めた後,2010年に弁護士登録。広島弁護士会の刑事弁護センター委員会や民事介入暴力問題対策委員会の委
員を務めている。

生徒と向き合う学校に

-広島県府中町教委が設けた
第三者委員会の報告書に対し、自殺した男子生徒の両親の受け止めは。
誤った万引の記録を基にした一連の進路指導や当時の学校運営の問題が亡くなった背景にあったと、客観的に認められた点については、自分たちの思いをくんでくれたと受け入れている。ただ、自殺を防げなかった学校への不信感は別次元の話。なぜ息子が死を選んだのかと苦しんでいる。
-両親の疑問が深まった点はありますか。
自殺のきっかけとも指摘されている私立校入試の専願・推薦基準が変更された経緯だ。昨年11月、推薦を出すかどうかを判断する非行歴を例年の「3年時のみ」から「1~3年時」に広げた。受験が間近に迫る段階でなぜ変更に踏み切ったのか。教員間の議論で、例年通りを求める意見は聞き入れられず強引に決定した感が否めない。どう決まったのか、改めて説明してほしいと願っている。
-基準の変更は生徒や両親にとってショックが大きかったのでしょうか。
生徒は入念に受験の準備をしていた。学校からも応援されて、自分なりに信じた受験のプランがあった。それがはしごを外された形だ。にもかかわらず、その後、生徒の希望に寄り添った進路指導や、心のケアがなされた形跡はないこともとても残念に思っている。
―生徒は学校に対し、どのような思いを持っていたのでしょうか。
生徒は「どうせ先生に言っても聞いてくれない」と両親に漏らしていた。相談しても仕方がないと思っていた節がある。それだけに、両親は廊下での進路指導のやりとりも不自然だと感じている。どういう気持ちで、どんな口調で生徒に万引のことを確認したのか。今でも直接教員に聞きたいとの思いが強い。
-両親は学校に何を望んでいますか。
息子が特別な生徒ではなく、当時の学校の状況であれば、誰にでも起こり得たことだと、個々の教員が心にとどめてほしいと願っている。息子のことをきちんと見続けてくれる体制があれば、中1の時の万引の記録に強い疑問を抱いたはず。生徒が悩みを先生に打ち明け、先生も生徒を信じて向き合う。そんな当たり前の学校になってほしいと望んでいる。
(有岡英俊)=おわり

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