平成30年10月25日付朝日新聞

仙台市教委、教員176人を処分や指導 体罰や暴言で

児童・生徒への体罰や暴言があったとして、仙台市教育委員会は24日、教員176人に指導や戒告処分をしたと発表した。いじめを受けた中学生の自殺が相次いだことを受け、すべての市立学校の子どもや保護者にアンケートする過程で、体罰などが判明した。

戒告処分となったのは、仙台市若林区の50代の男性中学教諭。今年9月、上履きのかかとをつぶして履いていた1年生の男子生徒の頭をほうきでたたき、頭突きをするなどの体罰をした。監督責任があるとして校長も文書厳重注意処分となった。

このほか174人が市教委や校長による指導を受けた。3人が体罰、171人が暴言や感情的な言動などの「不適切な指導」をしていた。体罰では、▽指導に従わない児童の服をつかんでひきずり、擦り傷を負わせた▽積極性のない生徒を注意しようと額を軽くたたいた、などがあった。不適切な指導では、▽落ち着きのない児童に「特別支援学級の先生に言うよ」と言った▽大声を出して机を蹴った▽部活動の練習試合で「このままだと1回戦も勝てず、負け組になるぞ」と発言した、などがあった。

仙台市では2014年以降、いじめを受けた中学生の自殺が3年間で3件続いた。このうち17年4月に亡くなった男子生徒は、教諭から粘着テープを口に貼られるなどの体罰も受けていたため、市内すべての市立小中高校、特別支援学校の児童・生徒、保護者を対象に、体罰の有無などをアンケートした。

市教委は今年5月、アンケートで体罰が分かった教員37人に対して処分や指導をしたが、今回は不適切な指導があった教員と、新たに体罰が判明した教員に処分などを下した。

市教委は、処分や指導を受けた教員に研修を実施し、感情のコントロールや子どもの特性に応じた指導の重要性を学ばせるとしている。

仙台市では3件のいじめについて第三者委員会による調査や再調査が続いている。郡和子市長はいじめ防止条例の骨子案を示しており、条例案を来年2月の市議会に提出する方針。(山田雄介)

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平成30年10月20日付河北新報

<岩手・不来方高バレー部員自殺>父親が暴力根絶を要請 文科省に全国調査求める

岩手県立不来方高(矢巾町)3年のバレーボール部の新谷翼さん=当時(17)=が7月に自殺した問題で、父親の聡さん(51)が19日、文部科学省を訪れ、スポーツ現場での暴力根絶に向けた取り組みについて全国調査を実施するよう要請書を提出した。指導者による暴力を根絶するため、具体的な対応を取ることも求めた。  要請書は柴山昌彦文科相と鈴木大地スポーツ庁長官宛て。新谷さんの遺族は、これまで翼さんを含め氏名を公表していなかったが、要請書の中で明らかにした。  聡さんは、顧問の男性教諭による行き過ぎた指導が原因だと主張している。岩手県教委のこれまでの調査では、顧問から生徒に「おまえはばかか」「脳みそ入っていないのか」といった発言があったと一部の部員が証言。「顧問にきつく言われて、追い詰められている感じはあった」との報告もあった。  聡さんは要請後、記者会見し「息子の遺書も読み上げたので、思いは受け止めてもらえたと思う。再発防止につながることを強く望む」と強調した。文科省児童生徒課の松木秀彰生徒指導室長は「要請を大変重く受け止めている。何ができるか考えていく」とした。

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平成30年10月17日朝日新聞大阪本社版夕刊

陸上部顧問が体罰、蹴られた部員骨折 京都・乙訓高校

京都府長岡京市の府立乙訓(おとくに)高校の陸上競技部顧問の50代の男性教諭が2年生の男子部員(17)を蹴り、左腕を骨折させたことが府教委や同校への取材でわかった。

生徒は現在も入院中。教諭は同校の調査に対し、練習に遅刻したことに腹を立てて蹴ったと認め、反省しているという。

同部は12~13日に京都府内の大学で合宿した。13日に現地で解散した直後、教諭はこの部員を呼び、練習時間に遅れたことを注意。部員を後ろ向きに立たせて尻を蹴ろうとしたところ、かばった左腕にあたり、骨折したという。教諭は病院に連れて行き、保護者に謝罪した。藤本悟史・副校長は「あってはならないことで、再発防止に努めたい」としている。府教委は

今後、処分内容を検討する。

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平成30年7月7月14日付京都新聞

「校舎80周走れ」生徒倒れ救急搬送 滋賀・中学部活顧問が指示

大津市の南郷中で、ソフトテニス部2年の男子生徒が部活動中に「校舎周囲を80周走れ」と顧問の教諭から指示され、途中で倒れて救急搬送されていたことが13日、同中や市教委への取材で分かった。生徒は熱中症と診断され、同中は「行き過ぎた指導だった」と謝罪した。

同中と市教委によると、生徒は12日午後の部活動中、練習中にミスが目立ったことなどを理由に、30代の男性顧問から「校舎周囲を80周走ってこい」と命じられた。午後5時10分ごろ、生徒が倒れているのを校内で作業をしていた工事業者が見つけた。生徒は救急搬送され、その日の夜に退院し、13日は学校を休んで静養したという。

生徒が走らされた校舎外周は1周約230メートルで、80周で18キロ超になる。生徒が倒れたのは9周目だったという。気象庁によると、大津市の12日午後5時の気温は30・1度だった。

同中は、13日夜に保護者説明会を開き、経緯を説明した。平松靖之教頭は「行き過ぎた不適切な指導で、保護者におわびする。すでに顧問を指導した。今後は、安心した学校生活が送れるよう努めていく」とコメントした。

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平成30年7月4日 6:00神戸新聞NEXT

教諭の体罰で3人不登校 神戸の中学柔道部員ら平手打ち

神戸体罰不登校

神戸市教委が入る神戸市役所3号館=神戸市中央区加納町6

神戸市西区の市立中学校に勤める30代男性教諭が、昨年4月以降、顧問を務める柔道部や担任をするクラスの複数の男子生徒に対し、頭をたたくなどの体罰を十数回加えていたことが3日、市教育委員会などへの取材で分かった。保護者によると、同部に所属していた3人が不登校になっているという。市教委は、体罰を含む不適切な指導があったことを認めており、教諭の処分を検討している。

市教委によると、教諭は昨年4~9月、部活動で指導中、部員数人に対し、平手で顔や頭をたたく体罰を計7回加えた。また、担任をするクラスでも同5月~12月、生徒数人の頭を7回程度たたき、今年4月にも生徒の尻を蹴ったことがあったという。

被害を受けた生徒の保護者によると、部活動で技をかけるのに失敗したり、練習に遅れたりした生徒の頭やほおをたたいたという。

柔道部に所属し、不登校になった生徒の保護者が市教委に連絡して発覚。この保護者は「先生を信頼して子どもを預けていたのに、こんな事態になるなんて」と声を落とした。生徒は精神的に追い詰められている様子で「先生が怖くて学校に行けない」と話しているという。他にも、教諭から厳しい口調で問い詰められ、萎縮して何も答えられないと「記憶障害ではないか」ととがめられ、学校に通えなくなった生徒もいるという。

6月末に同校で開かれた保護者会では、校長は「教諭の行動に気づかず、指導が不十分だった」と陳謝。教諭は「体罰をし、自分の考えを一方的に押しつけてしまった」と保護者に謝罪したという。

不登校生徒の中には「もう一度学校に行きたい」と話す生徒もいるといい、学校は教諭を担任や顧問から外し、被害生徒の心のケアなどについて保護者と話し合っているという。市教委は「部活動で過度な指導をしないよう徹底してきたが、このような事態が起こり、申し訳ない。被害生徒のケアを第一に考える」としている。(井上 駿)

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平成30年6月29日 朝日新聞東京本社版

「サッカー部で暴行常態化」 国士舘高校側に賠償命令

国士舘高校(東京都世田谷区)のサッカー部で集団暴行を受けて退学を余儀なくされたとして、元部員の男性(21)と両親が学校法人の国士舘に約900万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁立川支部は28日、同法人に33万円の支払いを命じる判決を言い渡した。見米正裁判長は「部内で下級生に対する暴行が常態化していた」と認定し、学校側が注意義務を怠ったと判断した。

判決によると、男性は入学直後の2013年5月、10人ほどの上級生に取り囲まれ、このうち2人から平手打ちやひざ蹴りなどの暴行を受けた。2カ月後に急性難聴と診断されて不登校になり、同年12月に退学した。判決は、教職員が暴力行為を容易に認識できたのに実態を把握していなかったと指摘。「注意義務を尽くしていなかった」と学校側の賠償責任を認めた。元部員は暴行を加えた2人の上級生も訴えたが、原告側代理人によると今年3月に和解が成立したという。

判決後、会見した男性の父親(62)は「学校の対処の悪さが認められてほっとしている。暴行が二度と起こらないよう真剣に取り組んでもらい、深く反省して欲しい」と述べた。

学校法人国士舘は「現段階で判決文を見ておらず、コメントできない」と話した。(金山隆之介)

 

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平成30年5月26日付河北新報

<仙台市教委>頭たたく、腹部蹴る…体罰教員37人処分 全校アンケートで発覚

 仙台市教委

体罰をした教員の処分を発表し、陳謝する市教委幹部

仙台市教委は25日、児童や生徒をたたくなど体罰をしたとして、市立小中高の教員37人を同日付で処分したと発表した。このうち悪質性の高い2人を戒告の懲戒処分とし、16人を訓告や文書・口頭による厳重注意の措置、19人を市教委と校長による指導とした。  戒告処分は太白区の小学校の40代男性教諭、市立高校の50代男性教諭の2人。  40代教諭は泉区の小学校に勤務していた2016年12月、児童同士のけんかを止めるために2人の頭をつかんでぶつけた。17年5月には運動会の練習中にふざけた別の児童の頭を拳でたたき、11月にはさらに別の児童の言動を注意するため足の裏で腹部を蹴った。  50代教諭は17年8~9月、顧問を務めるバスケットボール部の複数の男子部員の胸を小突いたり、腹を手で押したりした。8月には部員1人の顔にボールをぶつけて鼻血を出させた。

両教諭は市教委の聞き取りに「指導の一環だった」と説明したという。  訓告や厳重注意、指導となった主な体罰は表の通り。他に管理監督責任を問い、処分された教員の上司に当たる校長4人を文書や口頭で厳重注意とした。  体罰は市教委と市が17年度に実施した全市立学校の児童生徒アンケートで49件が発覚し、教員46人の関与が判明。その後、3人による3件の体罰も分かった。  市教委は対象教員49人のうち既に退職したり処分したりしている12人を除く37人を今回処分した。体罰での一斉処分は55人が対象となった13年5月以来で、当時処分を受けた後も体罰を繰り返し、今回重い処分となった教員が3人いた。  市教委の谷田至史教育人事部長は記者会見で「暴力に頼らない指導を全教員が行えるように研修を続け、体罰根絶に向け意識の浸透を図りたい」と陳謝した。

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平成30年4月26日付毎日新聞

大分市立中 教諭が首つかみ生徒失神 市教委公表せず

 

大分市の市立中学校の50代男性教諭が、男子生徒の首をつかんで転倒させ、生徒が一時失神していたことが、市教委への取材で分かった。市教委は学校から報告を受けながらも、記者会見では失神について明らかにしなかった。市教委は「隠す意図はなく、公開する内容ではないと判断した」としている。

市教委が22日に「行き過ぎた指導」として開いた会見によると、教諭は20日午後7時ごろ、昇降口の前で話をしていた男子生徒らに早く帰るよう複数回注意。従わなかったため、自転車にまたがっていた1人の首をつかんで転倒させ、けがをさせた。教諭は柔道の有段者だという。

市教委は会見で「生徒は転倒したが、すぐに立ち上がった」と説明した。しかし、同校校長が21日に提出した報告書には「首をつかんだ際、数秒間意識を失った」とあった。24日には教諭が市教委に「胸をたたいて目を覚まさせた」と説明したが、市教委は会見内容を修正しなかった。

市教委は取材に対し「被害生徒からは事情を聞けておらず、詳細は調査中だ。会見で不確実なことは公表しなかった」と強調する。

しかし、市教委の会見に基づくニュースを見た両親は市に抗議しており、市教委は「事実を明らかにして再度説明したい」としている。【尾形有菜】

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平成30年4月26日付朝日新聞

相撲指導の夫婦がセクハラ 退部の生徒も 静岡の強豪校

静岡県沼津市の私立飛龍高で、ボランティアで相撲部を指導していた夫婦が部員へのセクハラを繰り返し、女子部員が休部や退部をしていたことが関係者への取材でわかった。同校はセクハラを認め、夫婦による指導をやめたうえで、被害者側に謝罪した。同校は相撲の強豪校として知られ、今年3月には全国大会の男子団体で優勝した。

同校によると、セクハラをしたのは同部OBで公務員の20代男性と、世界大会にも出場経験がある30代の妻。部の顧問に誘われ、昨年4月から週2回ほど練習に参加していたという。

関係者によると、男性は男子部員が着替えている際、体に巻いていたタオルを女子部員の前ではがし、妻は男子部員に「自分の胸を見たいか」などと発言した。こうした行為は練習中のほか、練習後にも繰り返し行われたという。

同部は当時、女子部員が2人いた。親族が昨年10月に様子がおかしいと感じ、女子部員に話を聞いて夫婦の行為が発覚。顧問に連絡し、学校側は同月から、夫婦の学校への出入りを禁止した。

校長と夫婦は今年2月になって2人に謝罪をしたが、「気持ち悪いという思いが消えない」として1人が退部、1人が休部した。セクハラに対しては、男子部員からも嫌がる声が上がっていたという。

同校の坂根英夫校長は朝日新聞の取材にセクハラがあったことを認め、「子どもたちが安心して学校生活を送れるようチェックをきちんと行い、二度とこういう問題を起こさないようにしたい」と話した。(増山祐史、宮川純一)

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平成30年4月20日付河北新報

口にテープ貼る 頭を平手打ち 性的な話 仙台市教委アンケート調査後も体罰や不適切指導6件

仙台体罰1

仙台市教委などが全市立学校に対するアンケートを実施した2017年夏以降も、生徒の口にテープを貼ったり、頭をたたいたりするなど教員による体罰や不適切指導が6件行われていたことが19日、分かった。市の第三者機関、いじめ対策等検証専門家会議で市教委が明らかにした。  市教委によると、17年9月~18年2月に小中学校で発生・発覚した。市立中学生の自殺が3件相次ぎ、調査を進める中での事態に、市教委幹部は「非常に重く受け止めている。教員が自覚を持って指導に当たるべきなのに、こういうことが起きてしまった」と反省の弁を述べた。  新たな体罰は3件あった。中学の男性教員が授業中に私語を続ける男子生徒2人の口に養生テープ(マスキングテープ)を貼ったほか、別の中学校では男性教員が教材を投げた男子生徒の頭を平手打ちした。  不適切な指導は3件。小学校の女性教員は17年10月の衆院選で授業中に選挙カーの音がうるさいとして「そのような候補者は好ましくない」と発言した。  別の女性教員は学級で教科と無関係な性的な話をした。中学の男性教員は生徒の自己評価カードの感想欄に「あ」「おー」など意味不明なコメントを書いた。

<仙台市教委>体罰・不適切指導287件 児童生徒が負傷は6件 17年度・小中高調査

 仙台体罰2

教諭の体罰や不適切指導を公表し、陳謝する市教委幹部

仙台市教委と市は19日、昨年度に合同で行った体罰に関する全市立学校のアンケートの最終集計結果を公表し、教員による体罰と不適切な指導計287件を確認したことを明らかにした。このうち、体罰を受けて児童生徒が負傷したケースが6件あった。  体罰は小学校35件、中学校12件、高校2件の計49件あった。関与した教員は46人に上った。  小学校は「手でたたく」(9件)「手で突く、押す」(5件)などの行為を確認。体を引きずって擦り傷を負わせたり、体を床に押し付けて背中を打撲させたりして、児童がけがを負った事例が4件あった。  中学校は「手で突く、押す」(4件)「物でたたく」(3件)「胸ぐらをつかむ」(2件)など。高校は部活動中に教員が男子生徒の頭を平手打ちして髪を引っ張り、鼻血が出るケースがあった。  暴言や無視など不適切な指導は238件。内訳は小学校153件、中学校81件、高校2件、特別支援学校2件。「臭い」「気持ち悪い」「かわいくないから指導しても無駄」といった発言があった。  市の第三者機関「いじめ対策等検証専門家会議」で19日、報告された。最終集計段階で、児童生徒計1659人(回答者の4.7%)が「体罰を受けたり、見聞きしたりした経験がある」と答えたため、市教委と学校が事実を確認した。  市教委は体罰や不適切な指導に関与した教員に対し、5月中旬をめどに処分を含めた指導を行う方針。加藤邦治副教育長は「児童生徒、保護者に迷惑を掛けて申し訳ない」と陳謝した。

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