平成28年2月14日 読売新聞宮城版

休校日用の献花台設置 いじめ自殺

仙台中1

新たに設置された献花台(仙台市泉区で)

◆第三者委は調査終了

仙台市立館中(泉区)1年の男子生徒が、いじめを苦に2014年9月に自殺した問題で、同中は13日、休校日に献花を受け付けるための献花台を正門脇に設置した。

同中は昨年10月、校舎内に献花台を設置した。しかし、近くの公園で献花が続き、「公園を本来の姿に戻してほしい」「土日や祝日などに献花する場所が必要だ」などの要望が寄せられていた。

休校日に供えられたものは、教職員が休み明けに校舎内の献花台へ移すという。菅原光博校長は「新しい献花台の前で、二度と同じことが起きないようにと祈ってほしい」と話した。

一方、大学教授や弁護士らで構成する市教育委員会の第三者委員会は12日に会合を開き、いじめの実態を解明するため、昨年11月から行ってきた一連の調査を終えることを決めた。今後、調査結果を基に年度内の答申取りまとめに向けた作業を進めるという。

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

2月13日付河北新報

<仙台いじめ自殺>市教委、年度内にも答申

仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月、いじめを苦に自殺した問題で、市教委第三者委員会のいじめ問題専門委員会は12日、昨年11月に始めた追加調査を終了、答申の取りまとめに向けて最終協議に入った。  非公開で行われた会合後、委員長の本図愛実・宮城教育大教職大学院教授は「有益な聞き取りができたので調査を終了とすることを決めた。年度内に答申を示せるよう努めたい」と語った。  追加調査では男子生徒の在籍当時の在校生を対象にした全校アンケートに加え、教員5人と生徒13人から聞き取りを実施。いじめに関わっていない生徒らからの聞き取り結果について、本図委員長は「男子生徒が在籍していたクラスはほかに比べてにぎやかで、生徒同士でからかい合う様子があった。男子生徒はおとなしい子で、からかわれることがあったようだ」と述べた。

 <仙台中2自殺>アンケート17日以降に実施

仙台市泉区の市立中2年の男子生徒(14)が3日に自殺した問題をめぐり、市教委の大越裕光教育長は12日、同校の全生徒を対象にしたアンケートを期末試験が終わる17日以降に実施する方針を示した。  定例教育委員会で説明した。委員からは「アンケート時期や内容を早期に調整し、保護者にも伝えてほしい」「子どもたちの心のケアに努めることが必要」との意見が出された。  アンケートは男子生徒の学校での様子を尋ね、いじめの有無などを確認するのが目的。委員会後、大越教育長は「遺族とも相談し調査を進めたい」と語った。

 

NHK仙台放送局

いじめ自殺 新たな献花台設置

仙台市の中学1年の男子生徒がおととしいじめを受けて自殺した問題で、中学校に休みの日にも献花ができるよう、門の近くに新たな献花台が設置されました。 献花台が設置されたのは、おととしいじめを受けて自殺した中学1年の男子生徒が通っていた仙台市の中学校で、13日朝、教員が花などを供えられるよう正門近くに献花台を設置しました。 中学校では地域の人たちも献花できるよう去年10月に校舎1階の玄関近くに献花台を設置しましたが、地域の人から「休みの日でも献花できるようにしてほしい」という要望が寄せられていました。 中学校では新たな献花台に供えられたものは休み明けに校舎内の献花台に移すということです。 中学校の校長は「亡くなった生徒を悼む気持ちを持つ人が多くいて、改めて命の大切さや人を思いやる気持ちを生徒たちに教育していかなくてはいけないと感じました」と話していました。 一方、学校近くの公園にも花や飲み物などが供えられた場所がありますが、公園を管理する区役所の担当者は13日「献花される方は中学校の献花台にお願いします」と書かれた看板を設置しました。

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成2829日山形新聞

明倫中事件、遺族が時効中断へ提訴 元生徒、賠償金支払わず

  新庄市明倫中で19931月、1年児玉有平さん=当時(13)=が体育館の用具室で死亡した事件に絡み、関わった元生徒3人が確定した損害賠償命令に応じず、強制執行の手続きも取れないとして、遺族が3人に対し、時効(10年)により請求権の消滅を防ぐ訴訟を起こしたことが8日、関係者への取材で分かった。児玉さんの父昭平さん(67)は「何年もかかって続けた裁判の結果が水泡に帰すことは、有平のためにも避けたかった」と話している。
 遺族が元生徒7人に損害賠償を求めた民事訴訟は、200596日に仙台高裁の判決が確定。全員が死亡に関与したと判断し、7人に約5760万円の支払いを命じた。
 原告側の代理人弁護士によると、これまで任意の支払いに応じた元生徒はいないという。

このため4人には債権の差し押さえなどの措置を取ったが、提訴された3人については勤務先の会社が分からないなどの理由で手続きを進められなかった。
 時効は昨年9月だった。差し押さえの手続きを取った4人の時効は中断されたが、3人に対しては何らかの法的手段を取らなければ時効が成立する見通しだった。そのため原告側は、当初の時効期限を延長させる手続きを取った後、今回の訴訟を起こした。提訴により、原告が持つ3人への損害賠償請求権の時効は中断される。訴訟では仙台高裁で確定した約5760万円の損害賠償を求めている。
 元生徒側の代理人を務める予定の弁護士は、山形新聞の取材に対し、3人のうち1人については差し押さえの手続きがされているとした上で、「事件は冤罪であり、3人とも損害賠償に応じる意思はない」と話している。

事件から23年―責任を自覚してほしい
 児玉有平さんの父昭平さんは8日、山形新聞の取材に応じ、提訴に対する心境を語った。

以下は要旨。

 元男子生徒7人は全員が30代後半になり、結婚して子どもを持った人もいるだろう。

その年代になれば子を持つ親の気持ちが分かると思い、アプローチを待っていたが、

謝罪を含め、何の音沙汰もなかった。
 長い裁判の末に出た結果が水泡に帰すことは有平のためにも避けたかった。取り返しのつかないことをしたという責任を自覚してほしい。事件から23年たつ。子どもを失った悲しみは癒えない。仏壇に線香を供える度に無念さが募る。有平が生きていれば仕事を手伝ってもらえたのに。有平を思い出し、夜に涙することもある。喪失感は時間がたっても変わらない。
 元男子生徒らは矯正を終え、社会復帰しているが、本当に更生したのか疑問だ。矯正教育がもっと徹底していたら、このように(賠償金未払い)はならなかったと思う。

明倫中事件 1993113日に新庄市の明倫中で発生。体育館用具室内で同日夜、

1年生の児玉有平さんが巻かれたマットの中に頭から入った状態で死亡しているのが見つかった。

日常的にいじめがあったとされ、県警は12年生の少年7人を傷害と監禁致死の容疑で逮捕、補導。少年審判で逮捕の3人は「無罪」に当たる不処分決定、補導の4人のうち3人は「有罪」に相当する保護処分となった。保護処分の3人は仙台高裁に抗告し、同高裁は棄却した上で7人全員の関与を指摘。3人の再抗告は最高裁で棄却された。
 その後、児玉さんの遺族が少年らに損害賠償を求めた民事裁判で山形地裁は7人全員のアリバイを認定、事実上「無罪」とされた。だが、仙台高裁は一転して全員が関与したと判断。

最高裁は元少年らの上告を棄却し、「全員有罪」との結論で終局している。

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成2829日朝日新聞デジタル

賠償金支払われず遺族が再提訴 山形マット死事件

  山形県新庄市立明倫中学校で1993年、1年生の児玉有平君(当時13)が体操用マットの中から遺体で見つかった事件をめぐり、遺族が最高裁判決で確定した損害賠償の支払いを求め、改めて山形地裁に提訴した。損害賠償の請求権が時効(10年)によって消滅するのを防ぐため。

提訴は1月12日付。

 最高裁は2005年、民事訴訟で7人の元生徒側の関与を認め、総額5759万円の支払いを命じた。遺族の話や訴状によると、7人からは支払いがなく、15年に強制執行の手続きを進めたが、このうち3人については差し押さえる財産が把握できなかったという。児玉君の父昭平さん(67)は「彼らも大人になって子どもを持つ身になれば、私たちの思いが分かると期待して支払いを待っていた。このままでは裁判が水泡に帰してしまう」と話した。

 年少の1人を除く6人を対象にした山形家裁の少年審判では、元少年の3人が不処分(無罪)、3人が少年院送致などの保護処分(有罪)となっている。(井上潜)

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成2829日河北新報

<仙台いじめ自殺>市と加害生徒らに調停申し立て

  仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月、いじめを苦に自殺した問題で、遺族が市と複数の加害生徒に対し、事実関係の究明と責任の所在の確認を求める民事調停を仙台簡裁に申し立てたことが8日、分かった。第1回調停は今月中に開かれる。
 申し立てによると、男子生徒は14年4月に館中に入学。同じ学年の男子生徒から
仲間外れや悪口、からかいなどのいじめを受け、同年9月に自殺した。市教委の第三者委員会がまとめた報告書は、いじめには同級生の男子生徒11人が関与したと指摘している。
 遺族側はこの報告書をベースに、入学直後からいじめが始まり、部活を休んだことを「仮病」「サボり」と言われたり、級友らとプールに行った際、男子生徒だけ置き去りにされたりしたと主張している。
 学校の責任については、保護者から6回の相談を受け、加害生徒に謝らせる「謝罪の会」を2度開くなどしたが、担任教諭は深刻な状況と考えず、市教委にも報告しなかったため、組織的な対応が取れなかったとしている。
 遺族側は「市は男子生徒が自殺する危険性を十分予測できたのに適切な措置を取らず、精神的に追い込んだ。加害生徒からは今も謝罪など誠意ある対応はなく、調停の場で事実関係や責任の所在を明らかにしたい」と主張する。
 市文書法制課は「申し立てがあったのは事実だが、調停は当事者同士の話し合いによる非公開の手続きであり、内容を明らかにすることは控えたい」と話した。
 問題をめぐっては、学校側が自殺直後に「転校した」と虚偽説明し、市教委も1年近くいじめ自殺を公表せず、混乱が広がった。市教委の第三者委員会は現在、生徒と保護者を対象に追加調査を実施している。

[民事調停] 争いを話し合いで解決する裁判手続き。非公開で進められ、訴訟よりも手続きが簡単で費用も安い。3カ月程度の短期間で終了するなどの利点もある。調停が不成立となった場合、訴訟を提起することができる。

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成2829日NHK仙台放送局

いじめ自殺で民事調停申し立て

 仙台市の中学1年の男子生徒がおととしいじめを受けたあと自殺した問題で、男子生徒の遺族が仙台市と加害生徒に対し事実の究明と責任の所在を明らかにするよう求め裁判所に民事調停を申し立てました。
おととし、仙台市の中学1年の男子生徒が同級生にからかわれたり仲間はずれにされたりするいじめを受けたあと自殺し、市の調査委員会は去年「自殺はいじめとの関連性があった」とする報告書をまとめました。
遺族の弁護士によりますと、生徒の遺族は報告書の中でいじめに関わったとされる生徒と仙台市に対し事実の究明や責任の所在について明らかにするよう求め9日までに仙台簡易裁判所に民事調停を申し立てたということです。
民事調停は民間から選ばれた調停委員2人と裁判官1人が立ち会い、協議によって解決が図られるもので、民事裁判よりも費用が安く、短期間で解決できるということです。
遺族側によりますと、加害生徒から遺族に今も直接の謝罪はないということで、男子生徒の父親はNHKの電話取材に対し「調停を通じて加害生徒には自分のしたことを振り返ってもらい責任の重さを感じて欲しいし仙台市にも反省してもらいたい」と話しています。
仙台市の奥山市長は9日の記者会見で「調停の申し立ては、学校とそれを管理する市がいじめに適切に対応していなかったというご遺族のお気持ちがあってのことだと考えている。

市としては、申し立てをしんしに受け止め対応していきたい」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20160209/5755961.html

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成28年2月4日付河北新報

仙台で中2男子自殺か いじめ有無調査

 

3日午前6時10分ごろ、仙台市泉区の市立中学校に通う2年の男子生徒(14)が自宅の自室で首をつった状態で見つかり、家族が119番した。生徒は区内の病院で死亡が確認された。自殺とみられ、仙台市教育委員会がいじめの有無を調べている。  宮城県警と市教委によると、3日午前7時5分ごろ、生徒の母親から「子どもが自殺を図り、亡くなった」と学校に連絡があった。  いじめ自殺の可能性を視野に、県警が保護者と学校に事情を聴いたが、現時点でいじめに結び付く証言は得られていない。  県警によると、生徒の自室の机の上にノートがあったが、いじめや自殺をほのめかす内容は記されていなかった。亡くなる前日の2日は、普段と変わらない様子で通学していたという。  3日夜、仙台市内で記者会見した市教委の吉田広志学校教育部長は「生徒が亡くなったのは事実で、非常に残念だ」と述べた。生徒が通う中学校の校長は取材に「保護者と接触できておらず詳しい状況は分からない。早急に確認し、きちんと対応したい」と話した。  仙台市では2014年9月、いじめを苦に泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が自殺。

学校側が「転校した」と虚偽説明し、市教委も1年近くいじめ自殺を公表せず、混乱が広がった。

 

平成28年2月4日NHK

中学生自殺「命の教育徹底を」

 

仙台市の中学2年の男子生徒が自殺した問題で、市の教育委員会は8日の校長会の中で「命を大切にする教育を徹底してほしい」と指示しました。 仙台市では2月3日、中学2年の男子生徒が自殺しているのが見つかり市の教育委員会は、▽去年、男子生徒の自転車が壊されたことや▽学校が行ったアンケートの中に男子生徒が他の生徒から無視されたという記述があったことを明らかにしています。 8日はすべての市立学校の校長およそ190人を集めた定例の校長会が行われ、まず、亡くなった生徒に黙とうをささげました。 このあと仙台市教育委員会の大越裕光教育長が、「自殺の原因は不明だが命を大切にする教育を徹底し自殺を絶対にさせない指導を図ってほしい」と指示しました。 出席した中学校の校長は、「命が失われたことを重く受け止めている。子どもたちには命の大切さについてより時間を割いて伝えていく必要があると思う」と話していました。 会議ではこのほかおととし、中学1年の男子生徒がいじめで自殺した問題を受けて▽いじめ対策を専門に行う教員をすべての中学校に配置することや▽いじめの対応方法を学ぶ教員向けの研修を増やすことなどが説明されました。

http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20160208/5650261.html

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成28年2月4日神戸新聞

龍野高部活事故、再発防止を 両親ら県に要請文

 

兵庫県立龍野高校(たつの市)で2007年5月、テニス部の練習中に熱中症で倒れ、

重い後遺症を負った当時2年の女性の両親と弁護士らが3日、井戸敏三知事と

県教育委員会に対し、再発防止の取り組みや、謝罪などの対応について問う要請文を

送付した。(上田勇紀)

事故をめぐっては、両親らが県を提訴。昨年12月、最高裁が県の上告を棄却し、県に約2億3千万円の支払いを命じた二審大阪高裁判決が確定した。

判決確定に対し、井戸知事は同月の定例会見で「(最高裁は)変な判断が多い。

学校がどこまで安全に対して気を遣えばいいのか、全く示されていない」などと発言した。

両親らは、井戸知事宛ての要請文で「首長としてあまりに品位のない見識に欠けたもので、落胆した」と指摘。さらに大阪高裁判決は、部員らの健康状態に危険が生じないよう指示すべき-など、学校側の対応を明確に示しているとして、事故や発言の謝罪を含めた対応をする意向があるのかどうか、回答を求めた。

また、県教委に対しては、部活動の安全指導徹底や熱中症対策の強化のほか、学校で事件事故などが起きたとき、第三者委員会を組織して調査するよう求めた。

 

【龍野高校部活動訴訟】 2010年4月、両親らが「学校側が安全配慮義務を怠った」として兵庫県を提訴。一審神戸地裁判決は熱中症を認めず、「顧問は事故を予見できなかった」として、請求を棄却した。昨年1月の二審大阪高裁判決は熱中症を認定し、顧問は「水分補給のための休憩時間を設けなかった」などと学校側の責任を認めた。最高裁は昨年12月、県の上告を棄却。

将来の介護費用などを含め約2億3千万円の支払いを命じた二審判決が確定した。

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成28年2月2日読売新聞

女性臨時講師が「消えて」、高3授業で暴言

増田高校(秋田県横手市)に勤務する30歳代の女性臨時講師が3年生の授業中、生徒に対し、「ウザイ」「消えて」などと暴言を浴びせていたことが1日、同校への取材で分かった。

同校によると、講師は昨年4月に着任し、1、3年生の国語を担当している。今年1月中頃、県教育委員会から調査するよう同校に連絡があったという。現在、学校側が生徒への聞き取りを続けるとともに、講師の授業を観察している。

古関直衛校長は「普段はおとなしく、丁寧に指導しているので、大変驚いている。生徒が言うことを聞かない時に怒りが爆発したのかもしれない」と話している。県教委は処分を含め、「学校の聴取結果の報告を確認した上で対応する」としている。

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成28年2月2日神戸新聞

授業中ライターで生徒の髪に火 加西の中学教諭

兵庫県加西市の市立中学校で1月、男性教諭(26)が授業中、ライターの火で男子生徒(13)の髪の毛を焦がしていたことが1日、関係者への取材で分かった。男子生徒にけがはなかったという。

同校はこの日まで、同市教育委員会などに報告していなかった。

同市教委によると、この男性教諭は1月20日午後2時半ごろ、1年生の国語の授業中、「姿勢が悪い」と男子生徒を再三注意。男子生徒が改めなかったとして、ズボンのポケットに入っていたライターを取り出して火を付け、男子生徒の左側頭部に火を近づけ、毛先を焦がした。

男性教諭は直後に男子生徒らに「冗談のつもりだったが、不適切な行為だった」とわびたといい、同日夜には男子生徒宅を訪れて保護者に謝罪した。男性教諭は「なぜしてしまったか分からない」と話しているという。

同校の校長は同市教委に対し、報告を怠ったことについて「当事者が納得してくれて、平常通り登校もしていたので、解決したと思っていた」と釈明。男性教諭については「ほかに問題行動があったとは把握していない」と説明したという。

同市の高橋晴彦教育長は「対応が遅れ、信頼を損ねる事態となり大変申し訳ない。学校教育に対する信頼回復に向け、指導を徹底していきたい」と話している。(河尻 悟)

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn