平成30年3月9日付朝日新聞神奈川版

「暴力やめて」訴えても…殴る蹴る、児童に体罰2年

横浜市教育委員会の体罰審査委員会は8日、青葉区内の市立小学校の男性教諭(46)が児童をたたいたり蹴ったりする行為を繰り返しており、これらが体罰にあたると認定した。処分を検討する。市教委は、教諭が一昨年4月から、特定の男児に体罰を繰り返していたことも明らかにした。

市教委によると、教諭は5年生のクラス担任だった一昨年4月から、特定の男児を繰り返し注意。その際に背中をたたいたり、口ごもる男児に向かい「早く言いなさい」などと言ってひざ下を蹴ったりすることを繰り返した。

昨年7月ごろには男児をクリップボードで殴った。男児はけがをしたと訴えたが、教諭はけがの有無を確認しなかった。

昨年9月には、掃除について注意する際に、体育館のマットレスの上で男児に覆いかぶさり、体重をかけて圧迫した。

この男児は「何度も暴力をやめてほしいと言ったのに聞いてもらえなかった」と説明。暴力がおさまらないため、男児の保護者が昨年12月に北部学校教育事務所に連絡した。

これを受けて同じクラスの児童に聞き取りをしたところ、教諭が他の児童にも体罰を繰り返していたことがわかった。

時期が特定できた範囲では、昨年7月以降に体罰が増えており、「所持品を壊された」との女児の訴えを聞いて、名指しされた男児をその場で蹴りつけたこともあった。実際に壊したのは別の男児だったという。

この教諭は「自分のやっている行為が体罰という認識がなかった」と説明し、現在は反省を示しているという。体調不良を理由に、出勤していない。

市教委が8日に明らかにしたところでは、年間の体罰認定件数は、2012年度15件▽13年度16件▽14年度4件▽15年度1件▽16年度4件。17年度は今回で5件になった。

市教委の半沢俊和・担当部長は「体罰は人権を侵害する重大な行為で、決してあってはならない。学校や教員に繰り返し伝えていきたい」と説明した。

(太田泉生)

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平成30年3月6日付東京新聞

親の体罰・暴言で脳変形 両親間のDV目撃も影響

体罰・暴言で脳変形

デリケートな子どもの脳は幼少期に厳格な体罰や暴言などを受けることで変形し、発達の遅れや記憶力低下につながってしまう-。そんな脳科学の研究に注目が集まっている。厚生労働省も研究データを基に「体罰は百害あって一利なし」として、注意喚起を促している。(細川暁子)

「日常的に親から暴力や暴言を受けて育った子どもの脳は萎縮したり、変形したりして発達が損なわれてしまう。それが原因となり、子どもは将来生きづらさを抱える可能性がある」。小児精神科医で、昨年「子どもの脳を傷つける親たち」(NHK出版)を出版した福井大子どものこころの発達研究センター・友田明美教授は話す。

友田教授は二〇〇三年、留学先の米ハーバード大で、十八~二十五歳の男女約千五百人に聞き取りを行い、その中からほおへの平手打ちやベルトで尻をたたかれるなど子ども時代に厳格な体罰を受けた二十三人を抽出。磁気共鳴画像装置(MRI)で脳を解析し、暴力を受けたことがない人たちと比較したところ、感情や思考をコントロールする脳の「前頭前野」の容積が平均して19・1%少なく、萎縮していた。

暴力を受けた人は、体から大脳に感覚を伝える神経回路が細い傾向も見られた。痛みに鈍感になるために、脳が自ら変形したことが考えられるという。

「前頭前野は、萎縮することで危険や恐怖を常に感じやすくなる。感情をコントロールするため犯罪抑止力にも関わる部位で、正常に発達しないと問題行動を起こしやすく、うつ病に似た症状も出やすい」と友田教授は指摘する。

また約千五百人の中から、身体や性的被害はないものの言葉による暴力を受けてきた別の二十一人を調査。「おまえなんて生まれなければよかった」「死ねばいい」などの暴言を受けていた人は、そうでない人と比べて会話機能をつかさどる脳の「聴覚野」の容積が平均して14・1%多かった。

聴覚野の中で興奮を伝える神経細胞の接合部「シナプス」の密度が増えたことが原因として考えられるという。正常な状態では、シナプスはある一定量まで増えると刈り込まれる仕組みだが、暴言を受けることで脳機能が壊れコントロールがきかなくなって増えすぎてしまう。すると会話する際に脳に負荷がかかって心因性難聴につながったり、耳が聞こえにくいため人と関わることを恐れたりするようになる。

調査では、両親間のドメスティックバイオレンス(DV)を平均四・一年目撃してきた二十二人の脳も解析した。日常的に目撃していた人は、そうでない人と比べて視覚をつかさどる脳の「視覚野」の容積が平均6・1%減少。顔を認識する部分が小さくなるなどの影響が出て、記憶力低下などにつながっていた。

厚生労働省は昨年五月、友田教授の研究結果を引用しながら体罰や暴言による子どもへの影響をまとめ「愛のむちゼロ作戦」と銘打った啓発パンフレットを作成。体罰によらない子育てを推進している。国内外の研究では、患者と医師らが信頼関係を築く中で心をケアする「認知行動療法」などにより、萎縮した脳の容積が回復した例も報告されている。

友田教授は「子育てに真剣になるあまり、怒鳴ったり、子どもの頭をたたいたりしてしまう可能性はどんな親でもある。大事なのは、親自身がそうした行為は誤りだと認めて、一刻も早く改めること」と諭す。

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平成30年3月1日付毎日新聞

大阪市立中 「ギロチンするぞ」陸上部顧問が首はねるまね

陸上部の男子生徒を円盤投げの的にしたり、首をはねるまねをしたりしたとして、大阪市教委が、同市住吉区の市立中学校で顧問だった男性教諭(34)を停職1カ月、保健体育の男性講師(31)を減給3カ月(10分の1)の懲戒処分にしていたことが分かった。処分は2月23日付。生徒にけがはなかった。

市教委によると、教諭は2016年秋、講師に指示し、朝練への遅刻が続いていた2年生の男子生徒にタックルさせた。17年5月には、円盤投げの練習をしていた他の部員の前方に立たせ、円盤は男子生徒の5メートル手前に落ちた。同年10月には講師に別の体罰を指示。講師は男子生徒をマットにあおむけに寝かせて「ギロチンするぞ」と告げ、車椅子用の半円形のテーブルで首をはねる動作を2~3回し、消毒用スプレーをかけた。

昨年12月に生徒が別の教師に話して発覚。調査の結果、他の陸上部員1人への体罰も明らかになった。市教委は教諭を陸上部顧問から外した。

教諭は「人権感覚が足りなかった」、講師は「反省している」と話しているという。【椋田佳代】

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平成30年1月11日NHK青森放送局

生徒に体罰 教員2人懲戒処分

三戸郡内の中学校の男性教諭が部活動などで繰り返し体罰を加えていたとして、県教育委員会は減給3か月の懲戒処分にしました。処分を受けたのは、三戸郡内の中学校の46歳の男性教諭です。 県教育委員会が、10日の定例会で公表したところによりますと、この男性教諭は、平成27年8月から去年3月にかけて、部活動などの指導の際に、生徒4人の、ほおを平手打ちしたり、顔に、つばをはきかけたりする体罰を延べ100回以上、繰り返していたということです。 男性教諭は「ことばで指導しきれず、イライラして行為に及んだ」などと、体罰があったことを認めているということで、県教育委員会は、減給10分の1、3か月の懲戒処分にしました。 また、青森市の中学校の49歳の女性教諭を、女子生徒のしりを蹴るなどの体罰を加え、腰の骨にひびが入る大けがをさせたとして、減給10分の1、1か月の懲戒処分にしました。 県教育庁教職員課は「体罰の禁止は、これまでも機会あるごとに指導してきたが、引き続き、職員会議の場で指導するなど、さらなる徹底に努めたい」と話しています。

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平成29年12月20日河北新報

日大東北・体操部顧問が生徒に体罰

日大東北高(郡山市)は19日、20代男性教員が顧問を務めていた体操部の生徒男女12人に対し、げんこつで殴るなどの体罰をしていたことを明らかにした。生徒にけがはなく、男性教員は10月、依願退職した。同校は福島県に報告した。  同校によると、男性教員は赴任直後の昨年4月から今年9月まで、12人に対してつねったり、火を付けていないライターを腕に押し付けたりした。9月上旬に実施した全生徒対象のアンケートで発覚。男性教員は「指導の一環だった。部を強くしようと思った」などと話したという。  同校は取材に「教職員向けの人権侵害防止研修や生徒に対する聞き取りなど、再発防止に向けた取り組みを強化する」と説明した。

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平成29年12月19日朝日新聞大阪本社版

教諭、はさみで女子生徒7人の髪切る 「言葉遣い悪い」

 

香川県立坂出高校の女子カヌー部顧問の20代の女性教諭が今年8月、合宿中に言葉遣いなどが悪いことを理由に、同校を含む3高校の女子生徒6人と、中学の女子生徒1人の髪をはさみで切っていたことが、県教委などへの取材でわかった。同校は「不適切」だとして9月に顧問を外し、生徒や保護者に謝罪。県教委は今月7日に教諭を口頭で厳重注意した。

県教委などによると、教諭は8月に山梨県内であった国体強化選手の合宿に女子チームの責任者として参加。生徒らに「言葉遣いが悪い」などと注意し、「(ある言葉を)一度言うごとに、髪を1センチ切る」と決め、最終日に該当した生徒7人の髪を切った。その場で拒否した2人には「切っておくように」と指示し、2人は後に髪を切ったという。教諭は「お互いゲーム感覚だった。生徒の心を傷つけてしまった」と反省しているという。

一方、復帰を求める嘆願書が保護者らから提出されていることなどから、同校は近く顧問に復帰させる予定という。

(田中志乃)

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平成29年12月13日NHK盛岡放送局

鼓膜破る体罰 教諭を停職2か月

 

ことし10月、県内の県立高校で、部活動中、顧問の男性教諭が男子生徒3人のほおをたたき、このうち1人の鼓膜を破るけがを負わせる体罰を加えていたことがわかりました。県教育委員会は、この男性教諭を停職2か月の懲戒処分にしました。 懲戒処分を受けたのは、盛岡市や滝沢市など8つの市と町を管轄する盛岡教育事務所管内の県立高校に勤務する40歳の男性教諭です。 県教育委員会によりますと、ことし10月、校内で運動部の部活動を行っていた際、顧問の男性教諭が1年生の男子生徒3人に対し、指示した練習メニューに従わなかったとして、ほおを平手で1回ずつたたいたということです。 このうち、1人の生徒は鼓膜が破れ、およそ1か月の通院を余儀なくされたということです。 教諭は、こうした事実を認め、県教育委員会は、12日付けで教諭を停職2か月の懲戒処分としました。 教諭は「生徒や保護者に対して、本当に申し訳ない。今後、このようなことを絶対に起こさないよう、自分自身を見つめ直していく」と話しているということです。 県教育委員会教職員課の永井榮一総括課長は「教育委員会として一丸となって体罰根絶に取り組んでいるが、県民の教育に対する信頼を損ねるような結果になりお詫びします。教員に対し研修を行うなど、再発防止に努めていきます」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6043505681.html

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平成29年12月12日朝日新聞名古屋版

小学校教諭、児童7人に体罰 平手打ちなど計21件

愛知県半田市立小学校の50代の男性教諭が4~7月、担任する高学年の児童7人に計21件の体罰を加えたとして、市教育委員会が文書訓告処分にしたことが分かった。けがをした児童はいないという。

市教委によると、8月下旬に児童1人の保護者から体罰の訴えが市教委にあり、学級の全児童や保護者への聞き取りやアンケートを実施して、ほかの体罰も判明した。教諭は忘れ物を繰り返したり、友達をたたいたりした児童に、10センチほど離れたところから頭を平手やゲンコツでたたいたり、ほおを平手でたたいたりしたという。教諭は児童や保護者に謝罪して担任を続けているが、校長や教頭らが立ち会って2人態勢で授業をしているという。

市教委は県教委に報告し、11月15日付で教諭を処分。校長も口頭で厳重注意とした。いずれも懲戒処分に当たらないため、県教委の公表基準に基づいて公表しなかったという。加来正晴教育長は「教諭は深く反省しており、2度とこのようなことがないよう職員を指導したい」と話した。

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平成29年12月1日東京新聞栃木版

足利工大付属高バレーボール部 男性コーチが体罰

バレーボール部で起きた体罰の経緯を説明する松下繁一校長(左)と馬場敏彦教頭=足利市で

足利大付体罰

足利市の足利工大付属高校のバレーボール部で、男性コーチ(66)が生徒を蹴ってけがをさせるなどの体罰をしていたことが三十日、分かった。同校バレー部は全国大会優勝経験もある強豪。

記者会見で松下繁一校長は「理由のいかんを問わず不適切な指導だった。大変申し訳ない」と陳謝した。

同校によると、コーチは三月末に教諭を定年退職するまでバレー部監督だった。その後は体育指導員としてコーチを務めていた。六月二十九日、女子マネジャーと交際を始めた二年生の男子生徒(17)を部活の練習中に呼び出し、正座をさせたまま胸などを蹴り、けがを負わせた。

部内では女子マネジャーとの交際を禁止していたといい、コーチは校内の調査に「指導の過程でかっとなってしまった。

反省している」と暴力を認めた。学校法人から七月に厳重注意と、部活動の指導停止十日間の処分を受けた。同校のバレー部では二〇〇八年、部員が下級生を殴ったり熱湯をかけてやけどを負わせたりする問題が発覚した。

 ◆3年前にも別の生徒平手打ち、厳重注意 「指導」生かされず

足利工大付属高校は、男性コーチが二〇一四年四月の授業中にも別の生徒を平手打ちし、当時の校長から厳重注意を受けていたことを明らかにした。

同校によると、当時教諭だったコーチは、授業で教室の黒板を消していなかったことから、一人の男子生徒を注意。その際、生徒の態度が悪かったとして腹を立てて、生徒の顔を一~二回、たたいた。

コーチから「感情的になってしまった」と報告を受けた同校は学校法人本部に連絡。「体罰はいけないと繰り返し指導してきている。二度と起こさないように」と当時の校長が注意し、コーチは「気を付けます」と応じたという。

今回の件では、コーチは教官室で生徒を正座させて「これは体罰だよな」と自らの行為の問題性を自覚したかのように言い、生徒が「自分が悪いので、これは体罰ではありません」と返答した後に暴力をふるったという。松下校長は「教員の資質に欠けるところがあったのかなと思う。三年前に平手打ちして指導を受けているのに本人の反省が足りなかった」と述べた。

コーチは厳重注意と出勤停止十日間の処分を受けた後、十月末まで指導を続けていた。松下校長は「厳しいところはあるが、

熱意があり、実力ある指導者として生徒たちはとらえていた」と弁明した。

コーチの処分を決めた学校法人の長江仁一・法人事務局長は「過去の事案に照らして判断した。このようなことが起きないように早急に対策を検討したい」と話した。

松下校長は「部員たちには非がない」として来年一月の全国大会に出場させると明言。コーチの体育指導員の契約を一七年度で打ち切る考えを示した。

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平成29年11月11日朝日新聞
「部活指導行き過ぎ」県に20万円の賠償命令 盛岡地裁

 高校のバレーボール部の顧問から受けた体罰が原因で不登校になり精神的苦痛を受けたとして、岩手県立盛岡第一高校卒
の男性が顧問と県を相手に約200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が10日、盛岡地裁であった。中村恭裁判長は鍵を
壁に投げつけて叱りつけるなどの行為は「指導として社会的正当性を欠いている」として、県に計20万円の支払いを命じた。
 原告の男性は顧問の男性教諭による体罰で2008年に心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症、不登校となったと主張していた。
判決では不登校と体罰の因果関係は認められなかった。(加茂謙吾)

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