平成29年8月8日朝日新聞
クローズアップ2017 いじめ自殺 遺族、寄る辺なき闘い 「子の代弁者、親だけ」真相へ再調査実現
クローズアップ2017
絵描きやモノ作りが好きだった男子生徒。将来の夢について「ロケットを組み立てる人」と書いていた=青森県東北町で、一宮俊介撮影
首長アンケート回答
 いじめ自殺などが疑われる「重大事態」をめぐる毎日新聞の首長アンケートでは、重大事態を調査した自治体の2割近くで再調査になっていた。調査のあり方について自治体ごとに考え方の違いがあり、規模の小さい自治体ゆえの悩みも浮かび上がった。遺族側にとっても再調査を求めることによる心の負担は大きい。【夫彰子、一宮俊介】
 「みれんなんてない」
 「まさか自分が死ぬなんてな」
 昨年8月19日の早朝。青森県東北町立中1年の男子生徒(当時12歳)がいじめを訴えるメモを残して命を絶った。
書き置きには「生と死」への相反するような思いが書き殴られていた。
 「これからどうすればいいのか頼る先もなかった」。生徒の母親(50)は当時の心境をこう振り返る。息子は1週間後に誕生日を迎えるはずだった。突然の死に平常心を保てるはずもない。町教委が設置した第三者機関は昨年9月に調査を始めたが、調査の根拠となる「いじめ防止対策推進法」の内容は詳しく知らなかったし、助言を求める相手も身近にいなかった。両親はただ町教委に言われた通りにするしかなかった。
 約2カ月間に6回あった聞き取りで、質問に正確に答えようと息子の過去を懸命に思い出そうとした。帰り道では「あんな答え方で良かったのだろうか」と反省の言葉ばかりが漏れた。いじめに関わったとされる生徒らへの聞き取りはなかなか進まず、このまま調査が終わるのではと焦りが募った。それでも「調査で本当のことが明らかになると信じよう」と待ち続けた。
 だが、完成した報告書の概要を昨年12月に聞いた両親は失望した。報告書は、学校側の対応に問題があったことは指摘していた。一方で、息子は誰がどんないじめをしていたのかを「遺書」に記していたのに報告書で触れたのはわずかで、いじめと認定されたのは3件だけ。いじめ以外の要因も重なって命を絶ったと結論づけていた。息子が椅子を蹴られていたことを母親は学校に相談していたが、学校側には記録がなかった。「学校側の意見を重視していると感じた」  いじめに加担したことを正直に話し、反省している子供たちがいることも知っている。「また(心理的に)揺さぶってしまうのではないか」と再調査を求めることに後ろめたさもあった。それでも「息子の訴えを代弁できるのは親しかいない」と、年明けの今年1月、再調査の要望書を提出した。3月から町長が委嘱した別の第三者機関が再び調査している。
 両親は今も代理人の弁護士を立てていない。「制度の中で、家族や息子の思いがきちんと反映されないのはおかしい」と考えるからだ。再調査委員会の委員による聞き取り調査は丁寧で、誠実さを感じている。だから、次の結果を信じようと思っている。「(何があったのか)遺書で息子が残していた言葉を第一に考えてほしい」
自治体スタンスに差 毎日新聞のアンケートでは65都道府県・政令市の首長以外にいじめ自殺の疑いが明らかになった11市町の首長にも聞いた。計76人の回答からは、考え方の違いが浮き彫りになったほか、全国的な調査組織の設置など具体的な提案もあった。
 青森市と茨城県取手市では今年5月と6月、自殺した生徒の遺族が調査内容などに不服を訴え、市教委による第三者機関が報告を出す前に解散した。こうした例も含めると、再調査にこそなっていないが、教育委員会による第三者機関を遺族が「NO」とするケースはさらに多いとみられる。
 ただ、どのような調査組織が望ましいのかは首長ごとに意見は異なる。取手市の藤井信吾市長は、教育委員会や学校が主体の組織という今の制度を選択し、「学校は保護者と、教育委員会は学校と、連携がとりやすいため」と理由を挙げた。
青森市の小野寺晃彦市長は「現段階で判断できない」と迷いをうかがわせる。山形県天童市の山本信治市長は、自治体単位の調査は「公平・公正に疑義を持たれる」として全国的な調査組織を求めた。
 調査にあたる委員の選定も難しい課題だ。青森県東北町の蛯名鉱治町長は、自治体が「調査組織の委員を選ぶのは困難」と指摘する。地方の小さな市町村は委員に適切な人材がいないケースがほとんどだからだ。
 委員の選定方法で具体案を挙げる首長もいた。広島県の湯崎英彦知事は、国が地区ごとに調査に参加できる外部の専門家を任命し、重大事態が起きれば速やかに調査組織を設置できるようにすることを提案する。
 文部科学省は今年3月、遺族に寄り添って調査するよう求めたが、保護者が調査過程にどの程度参加できるのかは明確でない。
 アンケートで「可能な限り参加すべきだ」を選んだのは鳥取県の平井伸治知事だけで「最も尊重すべきは当事者の意向」
と指摘。沖縄県の翁長雄志知事は「被害者感情など心情的な偏りが生じる」と考え、参加は望ましくないと回答した。
 2014年1月に中学生が自殺した天童市や長崎県新上五島町、15年7月に中学2年の男子生徒が自殺した岩手県矢巾町は遺族に委員推薦や事前了承の権利を認めた。新上五島町の江上悦生町長は、遺族が委員の半数を推薦することで「(教育委員会に対して)公正・中立になり互いに納得できる」と指摘している。

いじめなどの相談窓口
・24時間子供SOSダイヤル=0120・0・78310(なやみ言おう)、年中無休、24時間
・児童相談所全国共通ダイヤル=189(いち早く)、年中無休、24時間
・子どもの人権110番=0120・007・110、平日午前8時半~午後5時15分
・チャイルドライン=0120・99・7777、月~土曜の午後4~9時(18歳まで)

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平成29年8月8日読売新聞
「いじめ受けた」メモ、中3が校舎から転落死亡

 広島市佐伯区の市立中学校で7月、3年の女子生徒が学校でいじめを受けていたという内容のメモを残して校舎から転落し、死亡していたことが関係者への取材でわかった。
 同市教委は、いじめの有無を調べる第三者委員会の設置を検討している。
 女子生徒は7月24日朝、校舎前の駐車場で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡した。校舎4階には生徒のかばんが残されていた。関係者によると、自宅から生徒のものとみられるメモが見つかり、いじめを受けたり、からかわれたりしていたとの趣旨の文言が記されていたという。広島県警は、生徒が飛び降り自殺した可能性があるとみている。
 同校は、生徒の遺族から「いじめが原因ではないか」などと指摘を受け、教諭への聞き取りを実施。授業中や休憩時間に生徒への悪口やからかいが7件あったが、「教諭が注意して解決したと認識していた」としている。今後、同級生らへの聞き取りを行うという。

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平成29年8月7日朝日新聞
北海学園大アメフット部員、練習中に倒れ死亡 熱中症か

 札幌市清田区の北海学園大清田ラグビー場で6日午後2時10分ごろ、練習中の同大のアメリカンフットボール部員から「熱中症のような症状で、目を開いたまま呼びかけに反応しない」と119番通報があった。部員の斉藤純希さん(21)=同市西区=が意識不明の状態で病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
 札幌豊平署によると、斉藤さんは約30人の部員とともにランニングの練習中に倒れたという。同署は熱中症の可能性もあるとみて死亡原因を調べている。
 気象庁によると、6日の札幌市の最高気温は29・2度だった。

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平成29年8月7日朝日新聞
練習後走り倒れた女子マネジャー死亡 新潟の高校野球部

 新潟県加茂市の加茂暁星高校で7月、野球部の練習直後に倒れ、意識不明になっていた2年生の女子マネジャー(16)が、5日に入院先の新潟市内の病院で亡くなったことが県警への取材で分かった。死因は低酸素脳症だった。
 同校によると、女子生徒は7月21日午後5時半すぎ、同校から約3・5キロ離れた野球場での練習に参加。午後7時半ごろに練習を終え、男子部員と一緒に走って学校に戻った直後、玄関前で倒れたという。
 女子生徒は普段、球場を行き来する際は、用具などを積み込むマイクロバスに乗っていた。この日はけがをした部員がバスに乗るなどしたため、監督が「マネジャーはマイペースで走って帰るように」と指示していた。女子生徒が倒れた直後、駆けつけた監督は「呼吸は弱いけれどある」と判断し、救急車が来るまでの間、AED(自動体外式除細動器)は使用しなかったという。
 女子生徒は救急搬送された病院で治療を受けていたが、5日午後6時すぎに亡くなった。加茂署は業務上過失致死の疑いも視野に、関係者から事情を聴く方針。同校は朝日新聞の取材に対し、「生徒のご家族には誠意を持って対応し、このようなことが起こらないように対策を取りたい」とコメントしている。

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平成29年8月5日朝日新聞高知版
文科省指摘「遺族に丁寧な説明ない」 高知の中3自殺
高知中3自殺
記者会見する川村正幸さん=文部科学省

 高知県南国市立中学3年の川村嘉寛さん(当時15)の2015年9月の自殺の原因を調べた市教育委員会の第三者委員会報告書を不服として、両親が4日、文部科学省児童生徒課を訪ね、市教委に再調査させるよう指導を求める要請書を提出した。同課は「遺族への丁寧な説明がない」と指摘し、市教委に遺族との話し合いの場を設けるよう求めた。
 第三者委報告書では、中学1、2年の頃のいじめは認定したが、自殺の原因についてはいじめ・からかいや学業不振、家庭的背景など「複数の要因が関わった」とするにとどめた。一方、両親は要請書で「いじめが直接の原因ではないか」と指摘。第三者委の議事録が作成されず、議論の経緯も不明だと訴えた。
 文科省児童生徒課の坪田知広課長は報道陣に「(遺族に)全体の説明はあったようだが、一つ一つの疑問への説明はなく、不信感が続いていた。心情に寄り添った対応が全くできずに今に至っている」と語った。
 会見した父の正幸さん(49)は「いま一度真摯に考えて、いじめをなくしていければとの思い、私たちのような暗い、悲しい親御さんが増えないようにとの思いで、勇気を持って実名で会見した」と説明。そのうえで報告書について「『弁当箱をひっくり返された』などいじめと思われる件があったのに、うわさの域を出ないと書かれている」と指摘。
「(責任を)遺族や本人になすりつけている」と批判した。さらに「命が絶たれたことを重く受け止め、もっと深掘りする調査をしてほしい」と訴えた。
 嘉寛さんは15年9月1日早朝、自宅の庭先で首をつって死亡しているのを両親が発見。弁護士や精神科医ら6人の第三者委が翌年2月に報告書をまとめた。(高木智也)

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平成29年8月5日東京新聞茨木版
取手中3自殺「ようやくスタートライン」

県教委から回答書を受け取った後、会見する中島考宜さん(中)と淳子さん(右)=県庁で

取手中3自殺

 取手市の市立中学に通っていた中島菜保子さん=当時(15)=が、三年生だった二〇一五年十一月に「いじめられたくない」と日記に書き残して自殺した問題で、県が四日、新たに第三者委員会の設置を決めた。
遺族側は「ようやくスタートラインに立った。娘に向き合った調査を」と、真相解明に向けて真摯な姿勢で取り組むことを強く望んだ。(山下葉月)
 両親は四日午前、県教委から第三者委の設置を伝えられた後、県庁で会見した。父親の考宜さん(45)は新たな第三者委が行う調査について「進め方は慎重に協議を重ねていきたい」と、厳しい表情を崩さなかった。
 両親は、菜保子さんが亡くなってから一カ月後の一五年十二月、学校と市教委の調査で、いじめの証言が得られなかったことに疑念を抱き、独自に生徒への聞き取り調査を開始。同級生二十人と会って話を聞くと、いじめを示唆する証言が次々と出てきた。
 考宜さんは「既に一年九カ月という年月を失っている。過去にさかのぼって調査することになるが、手を抜かずにやってほしい」と語った。母親の淳子さん(47)は「娘にきちんと向き合った調査をして」と訴えた。両親の代理人の弁護士は「両親の集めた証言が学校の調査で出てこなかった。不十分な調査のやり直しをきっちりしてほしい」と県に要望した。
 両親は先月、県教委と市教委に、第三者委の設置や人選について、申し入れ書を提出。第三者委は、両親と県教委が推薦する委員それぞれ二人と委員長の五人で構成し、委員長は日弁連に派遣してもらうよう要請していた。
県教委の担当者は「遺族と協議しながら人選を進める」と話した。
 取手市教委も県庁で会見。今後、県の調査に全面的に協力していく考えを示した。矢作進教育長は「ご遺族の信用を失ったことで県に調査委が設置されることを、申し訳なく思っている」と改めて謝罪した。

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平成29年8月4日朝日新聞東京本社版夕刊
取手・中3自殺、県に調査委設置へ 茨城

茨城県取手市で2015年11月、市立中学3年の中島菜保子さん(当時15)が自殺した問題で、橋本昌知事は4日、新たな調査委員会を知事のもとに設置することを決めた。文部科学省によると、いじめ防止対策推進法では調査委の設置は市町村の教育委員会とされており、県が対応するのは極めて異例という。
自殺をめぐっては、市教委が昨年3月に「いじめによる重大事態に該当しない」と議決して調査委を設置したため、両親が調査委の解散を要求。市教委は今年6月に調査委の解散を決定した。両親が市教委との信頼関係が失われていることを理由に、知事のもとに調査委を置くよう求めていた。
県が取手市から委託を受ける形で、条例を制定して対応する。橋本知事は「ご両親が1年9カ月苦しんだことを重く受け止めた。制度的には市教委と市が対応していくべきだが、できる限り申し入れに沿った形で対応していきたいと検討した」と話した。新たな調査委事務局は知事部局に置き、調査委の人選はいじめ防止対策推進法の趣旨を踏まえ、両親と協議するとした。記者会見した中島さんの父考宜(たかのぶ)さん(45)は「まずは第一歩。菜保子の身に何が起きていたのか、担任を含む学校関係者にも深く調査してほしい」と要望した。(佐藤清孝、箱谷真司)

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平成29年7月27日朝日新聞大分版
外部委「安全配慮義務に問題」 岩田中の生徒死亡

 大分市の私立岩田中学校で昨年、中学3年の男子生徒が授業中に倒れて死亡した問題で、同校の外部調査委員会は教員の対応について、一部に「安全配慮義務上、問題があった」とする報告書をまとめた。
死亡との因果関係は不明とした。
 同校が25日公表した。
 亡くなったのは、柚野凜太郎(ゆのりんたろう)さん(当時14)。昨年5月、体育館でシャトルランの体力測定中に倒れ、意識不明で病院に搬送。2日後に心室細動で死亡した。
 両親が外部による調査を要望していたことをうけ、医療、教育など各分野の5人による調査委を同校が設置。
昨年11月~今月、委員会を9回開き、両親、教職員、事故当時に現場にいた生徒らに聞き取りをした。
 報告書は、柚野さんが倒れて教諭が事務室に連絡に行き、蘇生につながる胸骨圧迫を始めるまでに40秒ほどかかったり、人工呼吸をしていなかったりしたとして、応急処置が適切でなかったと指摘。「安全配慮義務上、問題があった」と結論づけた。
 一方、安全配慮義務上の問題と死亡に因果関係があったかは不明とした。
 同校は報道機関向けの文書で、「教諭の判断に法的なレベルで問題があったとは考えていない」としたうえで、安全配慮義務上の問題について、「委員会の認識が誤っていた可能性がある」と外部委の指摘に反論。ただ、「不備や改善点があった点については真摯に受け止め、今後克服していく」としている。
 父親の真也さん(43)は取材に、「事故後の初期対応のまずさが証明された」とした上で、「息子が倒れる前のことをもう少し明らかにしてほしかった」と話した。(女屋泰之、菊地洋行)

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平成29年7月27日 河北新報
<会津女子高生自殺>当時の教頭、3教諭処分

福島県会津地方の県立高2年だった女子生徒が2015年9月、部活動でのいじめを苦に校内で自殺した問題で、県教委は26日、当時の教頭と教諭3人の計4人を訓告や厳重注意の処分とした。
退職した当時の校長について、県教委は「戒告の懲戒処分に該当する」と判断。県庁で記者会見した大沼博文県教育次長は「学校組織の問題としては懲戒相当と捉えている」と話した。
処分内容はいずれも当時の教頭と部活顧問が文書訓告、学年主任が口頭訓告、生徒指導主事が厳重注意。年齢、性別は非公表。
県教委によると、教頭はアンケートの実施などいじめ防止の体制を整えず、顧問はいじめを放置。他の2人は対応を顧問に一任し、職務怠慢だと判断した。
自殺といじめの直接的な因果関係について、県教委の第三者委員会は認めず、県の「いじめ問題調査委員会」が今年3月にまとめた報告書で認定。いじめを放置した「学校の不適切な対応」が自殺に追い込んだと結論付けた。
大沼次長は処分内容について「それぞれが本来取るべき対応を分析して判断した」と説明。「(懲戒ではないが)事の重大性を考慮して公表した」と語った。
県教委から26日朝に説明を受けた女子生徒の父親は取材に「処分が重いか軽いかは分からないが、いじめ防止につながるかどうかは疑問が残る。処分を受けた教職員は重く受け止めてほしい」と話した。
いじめを苦にした生徒の自殺を巡る処分では今年3月、岩手県教委が校長ら4人を減給や戒告、仙台市教委が校長を戒告のいずれも懲戒処分とした。

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平成29年7月26日NHK
北九州 女子高校生が自殺 いじめあったか調査へ

ことし4月、北九州市にある私立高校に通う2年生の女子生徒が学校の近くで首をつって自殺しているのが見つかり、学校は第三者委員会を設置して女子生徒へのいじめがあったかどうかを調査することにしています。
ことし4月17日、北九州市の墓地の周辺で、市内の私立高校に通う2年生の女子生徒が首をつっているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。警察は現場の状況などから女子生徒が自殺したと見ています。
女子生徒が通っていた学校によりますと、亡くなる1週間前に行われた担任との面談では、いじめについての相談はなかった一方で、同級生のひとりに対しては、無料通信アプリのLINEを通じて「私に何かあったらあなたたちのせい。
後悔しても知らない」という内容のメッセージが送られていたということです。
学校は遺族の意向を受けて先月、全校生徒を対象にしたアンケート調査を行ったうえで、今月31日にいじめがあったかどうか詳しく調べるための、第三者委員会を設置することを決めました。
学校は「生徒が亡くなったことを重く受け止めている。第三者委員会によって真実を明らかにしていきたい」と話しています。

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