平成28年3月3日付朝日新聞

学校での子の死亡、調査委設置明文化 文科省が指針案公表

学校での授業や登下校時に起きた事故などで、子どもが亡くなった時の対応について、文部科学省が2日、指針案を公表した。遺族の要望があれば、自治体が調査委員会を作って原因を調べることを初めてルール化した。3月中にもまとめ、都道府県などに通知する。

指針案では、水泳授業中の事故や地震、津波などの自然災害、給食アレルギーなどで幼稚園児や小中学生、高校生らが死亡したら、学校は3日以内をめどに関係する教職員から聞き取り調査する。

さらに、遺族の要望があるか、再発防止のために必要と判断すれば、市町村教育委員会といった学校の設置者が、第三者調査委を立ち上げ、原因を調べて報告書をまとめる。責任追及が目的ではないとした。

このほか、遺族と学校の連絡を取り持つコーディネーターを各教委に置く遺族支援策も盛り込まれた。

現在、事後対応は学校や自治体に委ねられている。遺族が原因や経緯を知りたい場合、訴訟を起こしたり、自治体に調査開始を働きかけたりしなければならない。文科省の調査では、2005~13年度に災害共済給付が支給された死亡や大けが403件のうち、調査委が設置されたのは2割だった。 (高浜行人)

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成28年3月3日朝日新聞熊本版

高1自殺、県教委「学校調査委の結論尊重」

「LINE」の書き込みや学校寮などでいじめを受けていた県立高校1年の女子生徒(当時15)が2013年に自殺した問題で、県教育委員会は2日、記者会見し、学校調査委が出した結論について「尊重する」とした。同様の事案があった場合の「重大事態対応マニュアル」については、速やかに見直す方針という。

この問題を巡って2月末、学校の調査委員会(委員長=園部博範崇城大准教授)が「いじめが自殺に直接的な影響を与えたとは認めがたい」との報告をまとめたが、遺族は「納得できない」として県条例に基づく第三者委員会の設置を求めることを検討している。

田崎龍一教育長は会見で「認定された五つのいじめを重く受け止めている」と謝罪。学校や県教委の対応の不備を認めつつも自殺との関係については「分からない」と述べた。この日、一部非公開で開かれた定例教育委員会では結論への異論はなかったという。

報告書は、自殺の公表が1年2カ月後と遅れたことが真相究明の障害になったと指摘。これを受け、今後改善する「マニュアル」には、同様の事案が起きた際、公表を原則とする指針を盛り込む方針という。

また、遺族は学校調査委に学校長と保護者代表がいることに反発していたが、田崎教育長は「学校の関係者が入らなければ調査がスムーズに進まないことも考えられる」。蒲島郁夫知事も同日の定例記者会見で「客観性、公平性に影響はしない」とした。

報告書は知事へ渡り、遺族が第三者委の立ち上げを求めた場合、知事に判断が委ねられる。(籏智広太)

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成28年3月3日熊本日日新聞

いじめ疑いの重大事態、原則公開へ 県教委

2013年に熊本市内の県立高1年(当時)の女子生徒が自殺した問題で、学校調査委員会(委員長・園部博範崇城大准教授)の調査結果を受け、田崎龍一県教育長は2日、いじめが背景にあると疑われる児童生徒にかかる重大事態を「原則公開」とする新方針を明らかにした。

県教育委員会の重大事態対応マニュアルを改定する。  女子生徒の自殺をめぐっては、当初示された遺族の意向を理由に学校が事実関係の非公表を続けたことが、調査を遅らせる原因になったとして、調査委が「早期に公表すべきだった」と指摘していた。  田崎教育長は県庁で開いた会見で、いじめ5件が認定されたことを「重く受け止めている」と述べ、対応マニュアル改定を表明。遺族が公表をためらう場合も「速やかな調査につながる」などと伝え、公表の必要性を説明するとした。マニュアル改定や運用開始の時期は未定。

生徒理解に関する教職員研修の充実にも取り組む。  「いじめが自死に直接的な影響を与えたとは認めがたい」とした調査委の判断について田崎教育長は、「県教委としては調査結果を尊重する立場だ」と語った。  一方、同日の県教委定例会では、調査結果を非公開で報告。委員から「学校が組織的に機能していない」「生徒の心の叫びを感じられる教職員の感性を高める必要がある」などの意見が出たという。(上田良志)

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成28年3月2日北海道新聞

札幌の高1自殺、母親が北海道を提訴 「顧問が一方的に叱責」

2013年3月に札幌市の道立高校1年の男子生徒=当時(16)=が自殺したのは、部活内でいじめられていたのに顧問の男性教諭から一方的に叱責されたのが原因として、生徒の母親が1日、道に約8400万円の損害賠償を求める訴訟を札幌地裁に起こした。

訴状によると、吹奏楽部に所属していた生徒は13年1月末、無料通信アプリLINE(ライン)で同学年の部員に悪口を言われてトラブルになったが、顧問は事情を知りながら生徒を一方的に叱責したという。

生徒は市営地下鉄の線路に立ち入り、列車にはねられて死亡した。訴状で原告は「顧問が自殺の前日にも、他の部員の言い分をうのみにして生徒を叱責し、退部に言及するなど精神的に追い詰めた」として、適切に事実関係を把握するなど安全配慮義務を怠ったと訴えている。

原告代理人の内田信也弁護士は1日に記者会見し、「亡くなった生徒への叱責は教員の地位を使ったパワーハラスメント。学校が自殺後に詳しい調査を怠り、情報提供を十分に行わなかったことも遺族を苦しめている」と述べた。母親は取材に対し「教師による言葉の暴力で、生徒が自殺に追い込まれる危険性があることを知ってほしい」と話した。

道教委の秋山雅行総務政策局長は「訴状が届いていないため、コメントは差し控えたい」としている。

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成28年3月2日朝日新聞

「顧問の叱責で自殺」と道を提訴

3年前に札幌市の北海道立高校1年の男子生徒(当時16)が自殺したのは、吹奏楽部でいじめを受けていたのに顧問教諭が理不尽な叱責をし、精神的に追い詰めたのが原因だなどとして、生徒の母親が1日、道を相手取り約8400万円の損害賠償を求める訴訟を札幌地裁に起こした。

訴状によると、生徒は2013年1月、所属する吹奏楽部の部員らから悪口をメールで送られ、それに反撃するメールを返したことでトラブルになった。顧問は生徒だけに謝罪を求め、自殺前日には先輩部員の前で叱責。生徒は同3月、「先生が何のことを言っているのかサッパリわからない」「そろそろ死ぬ」とメールを友人に送った直後、地下鉄のホームから降りて自殺した。原告側は「顧問の叱責が孤立化を助長した」と主張している。

道教育委員会は「訴状が届いていないため、コメントは差し控えたい」としている。

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成28年3月2日NHK札幌放送局

いじめや叱責で自殺”提訴

3年前、札幌市で、当時、高校1年の男子生徒が地下鉄のホームから飛び降りて自殺した問題で、遺族は学校でのいじめや顧問の教諭による叱責が原因だとして、学校を管理する道に8400万円あまりの損害賠償を求める訴えを起こしました。 札幌地方裁判所に訴えを起こしたのは、3年前の平成25年3月、札幌市の地下鉄のホームから飛び降りて自殺した道立高校1年だった男子生徒の母親です。 訴えによりますと、当時、所属していた吹奏楽部の部員から無料通話アプリの「LINE」などで悪口を言われるいじめを受けていたほか、部員とのトラブルについて顧問の教諭から一方的に叱責を受けたことが自殺の原因だとして、学校を管理する道に8400万円あまりの損害賠償を求めています。 1日、記者会見した原告の代理人の弁護士は「教諭は男子生徒の話を聞かなかったうえ、部員の前で叱責するなどパワーハラスメントを繰り返した。自殺は学校の責任だ」と訴えました。 一方、被告の道は「訴状が届いていないためコメントは差し控えたい」としています。

http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160301/3318461.html

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成28年3月2日京都新聞

園児死亡で検察審申し立て 京都、ブール事故で両親

1豊美

検察審査会に申し立てた思いを語る榛葉英樹さん(中央)=京都市中京区

京都市上京区の保育園「せいしん幼児園」で2014年夏、プールで遊んでいた榛葉天翔(しんばあもう)君=当時(4)=が死亡した事故で、両親が1日、業務上過失致死容疑で告訴した当時の園長ら4人を不起訴処分(嫌疑不十分)にした京都地検の処分を不服とし、都第2検察審査会に審査を申し立てた。

申立書によると、当時の園長や代表理事らは、プール活動において教諭ら複数人での監視体制を確保するといった水難事故防止の注意義務を怠った結果、14年7月30日午後2時ごろ、園のプールで天翔君が呼吸停止の状態に陥り、8月6日に低酸素脳症で死亡させたと指摘。溺水と死亡の間に因果関係があるとした。

申し立て後、京都市中京区で記者会見した父親の英樹さん(45)は「公の場で全容が明らかになるよう、市民目線で起訴(相当)の判断をしてほしい」と語った。

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成28年3月2日付朝日新聞青森版

いじめ受けた娘の心、想像して 高校卒業式に遺族

浜松中和解2

 女子生徒の卒業証書と写真を持って正門前に立つ両親=八戸市大久保の八戸北高校前(遺影にモザイクをかけています)

2014年7月に八戸北高校2年の女子生徒(当時17)が八戸沖で遺体で見つかり、両親がいじめによる自殺の可能性が高いと訴えている問題で、両親が1日、同高の卒業式に出席し、女子生徒の名前が書かれた卒業証書を受け取った。父親は式後、「(娘は)何事もなければ一緒に卒業し、今日を幸せな気持ちで過ごしていたかと思うと残念でならない」と話した。

卒業証書は、通し番号のついていない仮のもの。両親によると、式後、校長室で竹浪二三正校長から父親が受け取った。式では卒業生の名が読み上げられたが、女子生徒の名は呼ばれなかったという。

母親は「娘は本当は生きていたかった。社会に出たり、親になったりするであろう同級生には、娘の死を忘れてしまうのではなく、いじめを受けていた娘がどんな気持ちだったかこれからも想像してみてほしい」と話した。

女子生徒がどのように海に入ったのかは今でもはっきり分かっていない。母親は今も週に1、2回、八戸市の海岸を訪れているという。(榎本瑞希)

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成28年2月28日付朝日新聞西部本社版

母親「うやむやにできない」 熊本高1自殺の報告書受け

マット

 報告書を受け取った後、記者会見した女子生徒の母親=26日午後、熊本市中央区、仲大道撮影

2013年8月に、「LINE(ライン)」の書き込みなどでいじめを受けていた熊本県立高校1年生の女子生徒(当時15)が自殺した問題で、学校の調査委員会(委員長=園部博範崇城大准教授)は26日、「いじめが自殺に直接的な影響を与えたとは認めがたい」とする報告書をまとめた。

「すべてをうやむやにされたような報告書。納得できません」。自殺した女子生徒(当時15)の母親(48)は学校調査委からの報告を受けた26日、熊本市内で弁護士とともに会見し、時折涙を流しながら、とつとつと語った。

「娘の死とずっと向き合ってきて、いじめが100%原因だと思ってきた」という。だが、2年半待ち続けた報告は、到底受け入れられるものではなかった。

調査委は、女子生徒が夏休みを境に寮生活をやめられると見込んでいたと指摘。学校から「トラブルは解決した」と伝えられていた両親が寮生活をやめさせる判断をしなかったことも、「うつの状態」に陥った一因であるとした。

母親は「寮をやめさせなかったのが原因と言われ、ものすごくつらい。子どもを不幸にしたい親なんていません」と憤った。同席した弁護士も「(学校側が)情報をきちんと保護者に伝えていればこうはならなかったはず」と指摘した。

今後の対応は報告書を読み込んで決める。しかし、来月には女子生徒の同級生が高校を卒業するため、「再調査は難しくなるのでは」との不安もよぎる。

夫も14年7月に自殺。「すべてを壊されてしまいました。ともに悲しみ泣ける主人も失(な)くしてしまいました。この先、一生、心が癒やされることはありません」。母親はそんな思いを便箋8枚につづり、蒲島郁夫知事に渡してほしいと、県教委の担当者に渡した。

母親は言う。「学校側を守るための報告書なのかなと感じました。娘と夫には『とても残念だったね』と報告します」(籏智広太)

 

■踏み込めていない印象

〈林幹男・福岡大教授(臨床心理学)の話〉 いじめと自殺の間に一定の時間があり、直接的な因果関係を特定することは確かに難しい。ただ、調査は全体的に踏み込めていない印象がある。トラブルを複数の教職員で共有しなかったこと、「寮に戻っても大丈夫」という安全保証が十分なされなかったことなど、学校の対応のまずさと自殺の因果関係について、もっと調査する必要があったのではないか。

 

■公正な調査と思えない

〈いじめ問題に取り組むNPO法人ジェントルハートプロジェクトの小森美登里理事の話〉 学校の調査委員会で校長など利害関係者も入っていて、公正な調査とは思えない。調査委が認定したいじめは、どれも精神的な負担が大きく、一つでも継続すれば生きる気力を失う。それを5件も認定しながら、自殺との因果関係を認めないということは、意図的としか思えない。

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

平成28年2月27日付岩手日報

暴行の疑い、同級生書類送検 矢巾・中2いじめ自殺

矢巾町の中学2年の男子生徒が昨年7月、いじめを苦に自殺した問題で、県警は26日、告訴された同級生の少年4人のうち当時14歳の1人を暴行の疑いで盛岡地検に書類送検した。

残る3人のうち、当時13歳の1人も児童相談所(児相)に通告。胸ぐらをつかむなど計3件の行為について暴行の疑いがあったとし、7カ月余りに及んだ捜査は終結した。

午前9時半ごろ、紫波署員2人が捜査書類が入っているとみられる段ボール箱2個などを車両に積み込んで紫波町の同署を出発し、盛岡市の盛岡地検に運んだ。同署は同日午前、男子生徒の父親(41)に捜査結果などを説明した。

父親や捜査関係者によると、14歳の少年の書類送検容疑は、校内で男子生徒の胸ぐらをつかんだり、背後から殴打する2件の暴力行為をした疑い。

児相通告となった13歳の少年は、机の上に男子生徒の頭をたたきつけた疑い。

残る当時13歳の2人は暴行などの容疑に当たる事実がなかったと判断した。

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn